8/8放送の『丹野みどりのよりどりっ!』、今月「大人のクリニック」のコーナーで取り上げるテーマは「骨や骨粗しょう症」。
1回目の今回は「骨の役割」について、藤田保健衛生大学医学部 内分泌・代謝内科学講座教授の鈴木敦詞先生にお話を伺いました。
わかっているようで、わかっていない骨。
一体、骨というのはどういうものなのでしょうか。
知っているようで知らない、骨の意外な役割
骨はカルシウムの銀行
骨と聞くと思い浮かべるのが、理科室や博物館にあるような「骨格標本」といわれる骨組み。
ですが、鈴木先生によると実際に骨は、カルシウム・水分・塩分などいろいろなものを出し入れをする、大きなプールのような役割もしているといいます。
昔、人間の祖先が海にいた時は周りに海水があったため、水やカルシウムをたくさん摂取することができました。
しかし陸上に上がってからは、それをどこかに貯めておかなければならなくなったのです。
そこで骨の中に貯めこんで、必要な時に骨を溶かしてちょっと使い、あまったら骨の中にちょっとしまう。
いわば、骨はカルシウムの銀行のようなことをしているといいます。
「先生にこのお話を伺うまで、全くそんなイメージ1ミリもありませんでした!」と、骨の意外な働きに驚く丹野みどり。
2回も骨折経験があり、骨と聞くと「折れる」という単純なイメージしかなかった丹野でしたが、「我々人間にとっては、重要な役割を担ってるわけですね」とかなり驚いた様子。
ですが、鈴木先生によると実際に骨は、カルシウム・水分・塩分などいろいろなものを出し入れをする、大きなプールのような役割もしているといいます。
昔、人間の祖先が海にいた時は周りに海水があったため、水やカルシウムをたくさん摂取することができました。
しかし陸上に上がってからは、それをどこかに貯めておかなければならなくなったのです。
そこで骨の中に貯めこんで、必要な時に骨を溶かしてちょっと使い、あまったら骨の中にちょっとしまう。
いわば、骨はカルシウムの銀行のようなことをしているといいます。
「先生にこのお話を伺うまで、全くそんなイメージ1ミリもありませんでした!」と、骨の意外な働きに驚く丹野みどり。
2回も骨折経験があり、骨と聞くと「折れる」という単純なイメージしかなかった丹野でしたが、「我々人間にとっては、重要な役割を担ってるわけですね」とかなり驚いた様子。
カルシウム不足が招く死
「骨も生きているんです」と鈴木先生。
カルシウムというと、歯や骨にある「何もしないミネラル」というイメージがありますが、実際には人間の身体の細胞1つ1つの中で、スイッチを入れたり切ったりするという役割があります。
カルシウムは非常に狭い範囲の中で血液の中の濃さが決まっていて、ちょっとでもずれると筋肉や神経などのいろいろなところに障害がでてしまうのです。
骨の中にも溶けやすい部分と溶けにくい部分があり、カルシウムが必要になるとすぐにホルモンを作って骨を溶かしにいきます。
そして必要なところにはカルシウムを付けて補強したり、ということを繰り返しながら、骨というものは形も変えて、日常生活の中に役立つように働いているのです。
カルシウムが足りなくなると身体が動かなくなってしまうので、動物である人間は死んでしまいます。
死なないためには、カルシウムがきちんと身体の中を流れていることが大切というわけです。
カルシウムというと、歯や骨にある「何もしないミネラル」というイメージがありますが、実際には人間の身体の細胞1つ1つの中で、スイッチを入れたり切ったりするという役割があります。
カルシウムは非常に狭い範囲の中で血液の中の濃さが決まっていて、ちょっとでもずれると筋肉や神経などのいろいろなところに障害がでてしまうのです。
骨の中にも溶けやすい部分と溶けにくい部分があり、カルシウムが必要になるとすぐにホルモンを作って骨を溶かしにいきます。
そして必要なところにはカルシウムを付けて補強したり、ということを繰り返しながら、骨というものは形も変えて、日常生活の中に役立つように働いているのです。
カルシウムが足りなくなると身体が動かなくなってしまうので、動物である人間は死んでしまいます。
死なないためには、カルシウムがきちんと身体の中を流れていることが大切というわけです。
骨の大切な役割
非常に重要な骨ですが、人間にとっては骨はどんな役割をそれぞれしているのでしょうか。
身体を動かすためには、筋肉が伸びたり縮んだりしますが、その時、何か支えになるものがないと筋肉は動きません。
身体を支えるために、しっかりとした骨が必要なのです。
もう一つは、海の中と違って陸上ではプカプカ浮いているわけではないので、しっかりと走ったり立ったりするためには、まさに骨組みとしてしっかりした硬い骨が必要というわけです。
身体を支えるという役割、そして大切な脳や内臓といった柔らかい臓器を守るためのヘルメットや外枠といった、身体を守る役割もしています。
身体を動かすためには、筋肉が伸びたり縮んだりしますが、その時、何か支えになるものがないと筋肉は動きません。
身体を支えるために、しっかりとした骨が必要なのです。
もう一つは、海の中と違って陸上ではプカプカ浮いているわけではないので、しっかりと走ったり立ったりするためには、まさに骨組みとしてしっかりした硬い骨が必要というわけです。
身体を支えるという役割、そして大切な脳や内臓といった柔らかい臓器を守るためのヘルメットや外枠といった、身体を守る役割もしています。
骨=カルシウム?
では、骨=カルシウムでできているということなのでしょうか?
骨の中にはたくさんのカルシウムがありますが、もちろんそのカルシウムがくっつくための土台となる、柱のようなものが必要となります。
タンパク質でできたコラーゲンという繊維の枠組みの中にカルシウムがくっついて硬くなっているというイメージです。
骨にはパイプのような硬い骨とスポンジのような柔らかい骨があります。
身体を支えるのは硬い骨、その内側には柔らかい骨があり、その部分でカルシウムの出し入れをしていると考えられているのです。
場所によって、スポンジのような骨が多い部分とパイプのような骨が多い部分に分かれています。
一般的には手足の骨は硬い骨が多く、背骨などはかなりの部分が柔らかい骨なのです。
今月のテーマでもある「骨粗しょう症」では、その柔らかい骨がつぶれやすいため、背中で骨折が起きてしまうというわけなのです。
骨の中にはたくさんのカルシウムがありますが、もちろんそのカルシウムがくっつくための土台となる、柱のようなものが必要となります。
タンパク質でできたコラーゲンという繊維の枠組みの中にカルシウムがくっついて硬くなっているというイメージです。
骨にはパイプのような硬い骨とスポンジのような柔らかい骨があります。
身体を支えるのは硬い骨、その内側には柔らかい骨があり、その部分でカルシウムの出し入れをしていると考えられているのです。
場所によって、スポンジのような骨が多い部分とパイプのような骨が多い部分に分かれています。
一般的には手足の骨は硬い骨が多く、背骨などはかなりの部分が柔らかい骨なのです。
今月のテーマでもある「骨粗しょう症」では、その柔らかい骨がつぶれやすいため、背中で骨折が起きてしまうというわけなのです。
生まれ変わる骨
骨の中身であるコラーゲンやカルシウムも、新陳代謝しているということなのでしょうかか。
新しく作る、そして古い部分を取り壊す。
骨はこの2つを常に繰り返しながら、新しくなっています。
この繰り返しでフレッシュなたんぱく質を使っていく、そして骨も力のかかり具合によって「ここをもっと補強したい」「形をちょっと変えたい」と自然に変わってくるのです。
同じ身体でも、姿勢や運動で骨は太くなったり細くなったり、形が変わったりと徐々にしていくというわけです。
それでは骨の生まれ変わりはどれぐらいのサイクルなのでしょうか?
一般的には2週間で壊して、2か月で作るというイメージ。
やはり作る方が時間がかかります。
しかし全部の場所が同じように変わっていくわけではなく、身体の箇所によってたくさん変わる部分とゆっくりと変わる部分があり、そのサイクルが異なっているということです。
「カルシウムや骨がどんどん元気に生まれ変わっていくためには、栄養は大事なんだな」と気づかされたと嘆息する丹野でした。
(minto)
新しく作る、そして古い部分を取り壊す。
骨はこの2つを常に繰り返しながら、新しくなっています。
この繰り返しでフレッシュなたんぱく質を使っていく、そして骨も力のかかり具合によって「ここをもっと補強したい」「形をちょっと変えたい」と自然に変わってくるのです。
同じ身体でも、姿勢や運動で骨は太くなったり細くなったり、形が変わったりと徐々にしていくというわけです。
それでは骨の生まれ変わりはどれぐらいのサイクルなのでしょうか?
一般的には2週間で壊して、2か月で作るというイメージ。
やはり作る方が時間がかかります。
しかし全部の場所が同じように変わっていくわけではなく、身体の箇所によってたくさん変わる部分とゆっくりと変わる部分があり、そのサイクルが異なっているということです。
「カルシウムや骨がどんどん元気に生まれ変わっていくためには、栄養は大事なんだな」と気づかされたと嘆息する丹野でした。
(minto)
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