西日本豪雨の被害拡大、わたしたちが普段からできること

丹野みどりのよりどりっ! / ニュース

先週末に西日本を襲い、平成に入って最悪の被害となった記録的豪雨。この中京圏でも、岐阜県全域で大きな被害を出しました。

7月10日の『丹野みどりのよりどりっ!』「ニュースよりどりっ」では、丹野みどりがCBC論説室の横地昭仁解説委員に、原因や対策、行政の役割などを伺います。

被害と原因

横地解説委員によれば、JNNの10日午後2時のまとめでは、亡くなった方は139人、行方不明者が59人。特に広島は59人が亡くなって、49人が行方不明、岡山が36人亡くなって、5人行方不明です。

「西日本の被害が大きいですが、岐阜でも1人亡くなってます。九州、中国、近畿、四国、東海などの府県で被害が出ています。まさに平成最悪の豪雨災害です」
 
なぜこんなに広い地域で被害が出たのでしょうか?
 
「実はメカニズムはとても単純、だからこそ怖い。簡単に言うと、梅雨前線が長い間同じところに停滞したために起きました。
普段でも梅雨明けの時期は集中豪雨が起こりがちです。今回、瞬間の降雨量はそれほど多くないけれど、雨が3日に渡り降り続けるとか。降り始めからの雨量でいくと岐阜では1,200mmを超えたところも出ました」
 
その原因は、台風7号が通過して湿った空気を呼び込み、梅雨前線が活発になったことにあるそうです。

「太平洋高気圧が強いので、そのへりからさらに湿った空気が供給されるということです。これは梅雨末期の症状です。それが長い間停滞した。
つまり、今後もこういうことは起こるかもしれないということです」

行政の課題

今後も起こる可能性があるとすれば、対策はどうすればいいでしょうか?

「行政にやってもらわないといけないことと、個人でどうするかがあります」と答える横地解説委員。
 
実は今回被害を受けた地域は、普段あまり大きな水害がないようなところでした。
そのため行政面では、今後そうした地域への対策が課題のようです。

「岐阜のケースでいえば、長良川水系は1976年(昭和51年)に安八町で大きな被害が出ています。それから河川改修をやっている。逆に言うと、長良川水系以外でずっと降った場合どうだろうか?行政は、長期的に順を追って対策しないといけないです。
それから、差し迫った危険をどうやって住民に伝えて逃げてもらうか。この二つが課題になっていると思います」

普段からできること

また行政では、気象庁からの発表をいかにかみ砕いて危険度を伝えるか、これも今回大きな課題となっています。

「岐阜の特別警報については土曜の昼に出ました。まだ明るいうちでした。われわれも特番の中で『危険でなければ、まわりをよく見て早めに行動してください』と。
もう水が迫っているとか、危険な状態だったら、二階建てなら二階の方へ、崖から離れたところに退避するとか、臨機応変の対応を個人でとっていただきたいです」
 
そこで注目されるのが、各自治体が発表している「ハザードマップ」です。
また、崖崩れの危険度を示すマップもあります。お住まいの自治体へ問い合わせれば教えてもらえますが、住民としては普段から確認していくことが大切です。

「また、今回の検証報道もこれからやっていきますので、それも参考にしてください。
そして危険が差し迫った時どうするかを、家族で話し合っていただくといいと思います」

避難準備情報の意味

今回広範囲にわたった避難情報。「避難準備情報」「避難勧告」「避難指示」と各地域で段階的に発表されました。それぞれどのような意味合いを持つのでしょう?

「避難準備情報というのは、危険が迫っていますので避難準備をしてくださいというレベルに受け取られます。しかし、例えば高齢の方とか、障害がある方とか、移動が難しい方は、もうこの時点で避難してください、という意味です」
 
「車いすの方は浸水が数センチでもう動けませんからね」と付け加える丹野。
 
「そうです。例えば周りにそういう方がいらっしゃるなら声をかけようとか、その地域での対応が必要な時もあります。
我々もそういう情報をお伝えしますから、ぜひ行政、テレビ、ラジオの情報をお聞きになって行動してください」

普段からできることをしっかり準備し、家族で話し合っておきたいものです。
(みず)
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2018年07月10日16時16分~抜粋

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