丹野みどりのよりどりっ!

あなたの好みはどの段階?お手軽「焼きとり物語」

木曜日の「オトナのいろどりっ!」は、関富子先生のお料理レシピ。
毎月のテーマに沿ったレシピを1品ずつご紹介いたします。

7月のテーマは「夏にぴったり!お手軽おつまみ」。
今回は「焼きとり物語」です。

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あらすじと登場人物

「先生、ちょっと待ってくださいよ。レシピに『物語』っていうタイトルがついているんですか?」

回を追うごとにおもしろくなるストーリーのように、調理が進むごとにおいしくなるのが、今回のお料理とのことです。
焼き鳥がどんな展開を迎えるのか。
丹野みどりもわくわくしています。

用意する材料も調味料もとても簡単。
ぜひお父さんにも作ってもらいたい、と関先生。
ビールがあれば最高なメニュー。さっそく作り方です。

4人分と考えて、鶏のもも肉は大きなものを買ってきます。
だいたい300gのものを1枚用意しましょう。
下味には、淡口醤油を大さじ2、甘酒を大さじ1、お酒も入れて大さじ2.
このタレに漬け込むだけです。

「私ね、よく甘酒つかうんですよ」

甘酒は夏の飲み物と関先生。
お味がすごくマイルドになるのと、お肉がやわらかくなる。
この効果を狙って、いろいろなものに甘酒は大活躍します。

鶏もも肉はコロコロと1.5cm角に切ります。
焼き鳥サイズという感じですね。
そしたら、ビニル袋にボーンと放り込んで、下味のタレを入れて、キュキュキュキュキュとモミモミしましょう。

最低で1時間くらい、冷蔵庫に入れましょうか。
この時間は多少オーバーしても全然平気です。
だんだん味が濃くついていくだけのこと。

1時間くらい経ったところで、耐熱用の皿に移します。
ラップをかけて、500Wの電子レンジで4分~4分30秒。

「ほんとにこれだけでいけるんだから」
関先生が力強く言います。

第1話・第2話・第3話

焼きとり物語、第1話はこの電子レンジでチンしたところで終了。
ちょっと白っぽいお肉が丹野みどりの前に並びます。

「いただきますよ」
あむっ、といただく丹野みどり。

「先生、これもう焼かんでもいいじゃないの?」

何これ、おいしい!を連呼する丹野みどりを、「まだ第1話。序幕、序幕。」と落ち着かせる関先生。

ただし、
「焼くまで待っていられないわっていうお父さんがいらっしゃったら、そこでもういいわけよ」

これが焼きとり物語の第1話。

「それを、今度またフライパンに、汁ごと移しちゃうんですね」

フライパンで鶏肉を炒りつけて汁気を飛ばし、鶏肉にほんのり焼き色が付いたところで、第2話が終わります。

「先生、あの、第1話と第2話は全然違います。焦げている感じなんでしょうかね。下味の汁が香ばしくなって。はー、これが第2話」

これを串に刺して出せば、それだけでも十分「おいしいなー」でしょう、と関先生。

「先生、焼き鳥という段階では、フライパンで焼いていますから、これ以上何をするんでしょうか?」
「やはり串にこれを刺して、グリルでちょっと当てるとね、全然違うの」
「今度こそ、直火ですね!」

そのときにちょっとだけ、淡口醤油とみりんを合わせたタレを塗ると、よりおいしくなります。
これが焼きとり物語の完成形。

「串ごといただきます」

口に入れて、うーん、なるほど、と言ったっきり黙る丹野みどり。

「先生、ジ・エンド」

終焉

完結を迎えた焼きとり物語。
第2話の汁気を飛ばしながら加熱したものとは、当たり前ですが全然違う。
みたらし団子のように、上からタレを塗りながら焼いているので、より甘香ばしさが増しています。
フライパンで加熱したときよりもっと水気が飛んでいるので、口当たりもパリッとしています。

「でも私ね、第1話の鶏肉のしっとり感も好きなんですよ」

在りし鶏肉の姿を思い返す丹野みどり。

「先生、これ、第1話、第2話、第3話をそれぞれ食べたいとなると、鶏もも肉1枚で足りるかな」
「3枚いるね」

3枚に増えても、時間も手間もそれほど変わらない。
1時間タレに漬け込みさえすれば、あとはチンチンチンといけばいいだけ。
電子レンジで加熱しているから、生焼けの心配もありません。

ただ、焼けすぎて心配になるのが、竹串。
これを防ぐ方法は簡単。
アルミホイルで巻いてしまえばOKです。

どんどん味わいが変わっていく焼きとり物語。
手軽にできますので、みなさんもぜひ一度、お読みください!

材料とレシピ

【 材料 】 4人分
・鶏もも(大) 1枚(300g)
A・淡口醤油 大さじ2
 ・甘酒 大さじ1
 ・酒 大さじ1
B・淡口醤油 大さじ1
 ・みりん 大さじ1/2 
・粉山椒
・七味唐辛子

【 作り方 】
①鶏のもも肉300g(1枚)を1.5cm角の焼き鳥サイズに切る。ビニル袋に切った鶏もも肉と、淡口醤油大さじ2、甘酒大さじ1、酒大さじ1を混ぜたタレを入れて揉み込む。最低1時間は冷蔵庫に置いて漬け込む。(漬け込む時間は1時間以上でも問題ない。長く漬け込むと味が濃く付く)
②耐熱容器の皿に、鶏肉をタレごと移して、ラップをかけて500Wで4分~4分30秒電子レンジにかける。鶏肉に火がとおり、この状態でも十分おいしい。<第1話終わり>
③耐熱容器から鶏肉を汁ごとフライパンに移し、汁気が飛ぶまで炒め、うっすら焼き色をつける。<第2話終わり>
④鶏肉に串を刺す。持つところにアルミホイルをまき、魚焼きグリルで淡口醤油とみりんを合わせたタレを塗りながらこんがり焼く。完成!!お好みで粉山椒や七味唐辛子をかけても美味しい。
<第3話終わり(完)>
(榊原)


 
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年07月05日16時32分~抜粋

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