丹野みどりのよりどりっ!

自動販売機で炭酸飲料を買っても噴き出さない理由

自動販売機でよく炭酸飲料を買うというリスナーAさんから『丹野みどりのよりどりっ!』宛てにこんなおたよりが寄せられました。
 
「炭酸飲料を買う時にいつも思うのですが、商品が出てくる時にすごい音を立てて落ちてくるのを目にします。中身が吹き出ないか、いつもドキドキしながら開封するのですが、あまり噴き出しませんよね?落ちてくる時に結構な衝撃が加わっているはずなのに、なぜでしょうか?」

6/19の「これってキニナル」は、炭酸にまつわるキニナルを取り上げました。

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今回の回答者

今回は、「自動販売機で炭酸飲料を買っても噴き出さない理由」の調査。
この疑問に答えてきれたのは、ダイドードリンコ株式会社の多田さんです。

ダイドードリンコは、国内飲料の売り上げの80%以上が自動販売機を通じた販売、というビジネスモデルを展開している飲料メーカー。
主力ブランドは、缶コーヒーの「ダイドーブレンド」ですが、今回のテーマである炭酸飲料では、振って飲む炭酸ゼリー飲料の「ぷるっシュ!!」などがあります。

自動販売機で炭酸飲料を買っても噴き出さない理由

Aさんの指摘どおり、確かに自動販売機で炭酸飲料を買った時、落下の衝撃が加わるにも関わらず、あまり噴き出す印象がありません。なぜでしょうか?
 
多田さん「商品開発のプロセスで、自販機での購入を想定して、噴き出さないように、ガスボリューム、いわゆる炭酸の強さを調整しながら商品設計をしております」
 
丹野「落下の衝撃を加味しないで炭酸を入れてしまうと、噴き出してしまうので、事前にその調整をされているということですか?」
 
多田さん「そうですね。また、自販機の構造についてお伝えすると、飲料は垂直に落下しているような印象をお持ちかも知れませんが、クッション性のある斜面に落下してから、滑り落ちて取り出し口に出てくるので、開栓時の吹き出しを軽減する構造になっています。
ちなみに振って飲む炭酸ゼリー飲料の『ぷるっシュ!!』はゼリーの中に炭酸を閉じ込めることにより、振っても炭酸を噴出さない設計にしています」

普段見られない自動販売機の内側、そんな工夫がなされた設計になっているんですね。

炭酸飲料の保存方法のコツ

自動販売機で買った炭酸飲料が噴き出さない理由について伺ったところで、炭酸飲料を保存しておく際のコツなどについても多田さんに聞いてみました。
 
丹野「いま強炭酸とかいろんなものが出ていますけれども、普段どんな時に炭酸が抜けやすいとかありますか?」
 
多田さん「炭酸は温度が高い状態だと低い状態より抜けやすい傾向があります。ですので、良く冷えた状態での開栓をお勧めしています」
 
丹野「開ける時のコツってありますか?」
 
多田さん「開栓時は静置の上、少し待ってから、ゆっくりと開けていただくようお願いします」
 
丹野「冷えた状態で置いてゆっくりと開けるということですね。ちなみに、全く未開封の状態でも炭酸は抜けていくのでしょうか?」
 
多田さん「未開封の状態でも、容器の透過性によって、微量ながらも炭酸が抜けていきます。缶でもペットボトルでも透過性があるので、炭酸は抜けていきますが、ペットボトルの方が抜けやすいです」
 
今から暑い時期に入りますので、炭酸飲料を買っても、暑いところに置いたままにしておくのは避けた方がいいですね。
(ふで)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年06月19日16時34分~抜粋

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