丹野みどりのよりどりっ!

和食の〆のデザートはコレ!アイスクリーム・和

木曜日の「オトナのいろどりっ!」は、関富子先生のお料理レシピ。
毎月のテーマに沿ったレシピを1品ずつご紹介いたします。

5月のテーマは「季節を味わう!技あり料理」。
今回は「アイスクリーム・和」です。

[この番組の画像一覧を見る]

関先生が教えるデザート

「ちょっと待って。アイスクリーム『和』」

声を揃える丹野みどりと関先生。

夏が近づいて気温も上がってきています。
アイスクリームが食べたい時期ですね。

「でもね、和食の後に食べてほしい感じのアイスクリームなの。だから、和」

和風アイスクリーム、ということですね。

「先生、このコーナー始まって以来のスイーツですよ」
「そうなんですよ。力が入ってますよ、これは。ぜひみなさんに覚えてほしい」

材料は、家族4人が十分食べられる量です。
ちなみに、先生が作って持ってきてくださったアイスは、スタッフ数人で数日間かけて食べきりました。

砂糖50g、お水45g、卵の黄身2個分、生クリームが1箱分の200ml。
材料はそれだけ。

まずは、お砂糖とお水をお鍋に入れて、1回沸騰させます。
<b>クツクツクツクツクツクツ</b>30秒くらい<b>クツクツ</b>させます。
するとちょっと<b>ドロッ</b>としてきます。
その砂糖水を卵の黄身に混ぜ込んでいきます。
そのときに、<b>ダバダバダバッ</b>て入れたら、黄身は固まってしまいます。
だから、ちょっとずつ加えながら、ホイッパーを混ぜる。
それが大変だと思う人は、ハンドミキサーを動かしながら<b>チョロッ</b>、ハンドミキサー<b>チョロッチョロッ</b>と加えていきます。

「熱いシロップを入れ込んでいくと、なんでいいのか分かります?」

関先生からの唐突のクエスチョン。
じつは、卵黄を熱で殺菌することができるから。
アイスクリームが日持ちする仕組みは、この熱いシロップにあるわけですね。


 

混ぜて混ぜて混ぜて

熱い熱い砂糖水を少しずつ少しずつ入れながら混ぜていく。
するともったりしてきます。

「ちょうどお母さんがお顔に付ける乳液のような感じになってくる」
「分かる人と分からない人がいるかもしれません」

関先生の微妙な喩えにツッコまずにはいられない丹野みどり。

それはさておき、生クリームも同じようにもったりするまでホイップします。

「1人でなかなか2つできないから、どっちを先にやったらいいですかとお聞きになるわけ」

たしかに、調理に当たっては切実な問題です。

「先に生クリームをやっておきましょう。それを冷蔵庫にしまっておけばいいわけですよね」

読みながら卵から作り始めてしまった方、本当にごめんなさい。

なにはともあれ、黄色と白のもったりクリームが出来上がったら、ドッキングさせます。

「で、混ぜちゃうとできあがるのが、通常のアイスクリーム」

このときに、エッセンスとかお酒とかをお好みで加えますよね。
たとえば、バニラエッセンスやラム酒。
そしてそれを冷凍庫で冷やし固める。

しかし、これだと普通のアイスクリーム。

「でも今日は『和』なんですよ」
「そうだった」

すっとぼけの丹野みどりもご愛嬌。

「今日は何が入っているのか、ちょっと先に食べてほしいんですよ」

和の決め手は

先生が取り出したのは2つの容器。
見た目はほとんど変わりません。
普通のバニラアイスのようです。

一方を選んで口に運ぶ丹野みどり。
「……ゴマ?」
「わお!すごい!合ってる」

見事当てた丹野みどりに拍手を送る関先生。
何人かに試食してもらったそうですが、今まで当てた人はほとんどいなかったのだとか。

入れたゴマは、練りゴマ。量は大さじ1杯半~2杯。
いろんな種類のゴマがありますが、キメの細かい練りゴマを使うと良いそうです。

「でも、練りゴマだけだと味がボケちゃうの」

味を引き締めるために入れたもの。
それは、淡口醤油。
バニラエッセンスなどを入れる要領で、淡口醤油をエッセンスとして加えます。

先生が話す間中、ずっとアイスを黙々と食べていた丹野みどり。
「普通アイスクリームってどんなに冷たくても、口の中に入れると、すっと溶けるじゃないですか。でも、練りゴマが入っているせいなのでしょうか、口の中に入れてもすぐ溶けずにまったり残るんですよ、口の中で」

ゴマと醤油の相性もばっちり。
先生が最初におっしゃった、和食の後のデザートに出てきたらとてもおいしいという意味もよくわかります。
和食のコースの〆のデザート。
もちろんバニラアイスも良いでしょう。
しかし、このアイスクリーム・和なら、最後まで料理に統一感が出ます。

もちろん、おやつに食べるのもよいでしょう。
ゴマですので、栄養的にはばっちりです。

「ですが、最後のデザート、アイスクリーム『和』と言うと、みなさん『ワッ』とおっしゃるから」
「ぜひこの『和ッ』ってところ、お試しいただけると」

二重でびっくりなデザート、これからの夏にいかがですか?

材料とレシピ

【 材料 】4人分
・砂糖 50g
・水 45g
・卵黄 2個分
・生クリーム 1箱(200ml)
・練りゴマ 大さじ1と1/2~
・淡口醤油 大さじ1/2

【 作り方 】
①水と砂糖を鍋に入れ沸騰させ、30秒ほど加熱してシロップを作る。
②卵黄をボウルに入れ溶き、そこに作ったシロップを熱いまま、卵黄に少しずつ混ぜる。
③生クリームも卵黄と同様の固さになるまでホイップする。1人で作る場合は、先に生クリームを作り冷蔵庫で冷やしておく。
④同じ固さになった生クリームと卵黄をドッキングさせる。キメの細かい練りゴマ大さじ1杯半~2杯と、エッセンスに淡口醤油を入れて味を引き締める。混ぜたら30分位冷蔵庫にねかせ、再度混ぜ合わせてふた付き容器に入れて2時間ほど冷凍する。
(榊原)
丹野みどりのよりどりっ!
この記事をで聴く

2018年05月31日16時33分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報