『丹野みどりの よりどりっ！』の木曜日恒例企画「コレって知ってる？」。
CBCの若手アナウンサーが「これって知ってる？」という今どきの話題をお届けします。
5/10は、平成5年生まれの榊原悠介アナウンサーが「時代と共に変わっている言葉」を取り上げました。
パーソナリティの丹野みどりを含む昭和世代が、普通に使ってる言葉の数々。これが若者やこどもにはもはや通じないというパターンが結構あるようです。
「巻き戻し」はもう古い
DVDやブルーレイのレコーダーに録画したものを観る時は、再生ボタンを押しますよね。先の方へ進めたい時に押すのは「早送り」ボタンです。では、前に戻したい時に押すのは？
「巻き戻し」と答えた人は、昭和世代です。DVD・ブルーレイレコーダーにそんなボタンはありません。あるのは「早戻し」ボタンなのです。
当然です。テープのようにクルクルと“巻き戻す”という行為自体が存在しないのですから。
これは、DVDレコーダーのメーカー側が「巻き戻しという表現はふさわしくない」と思ったらしく、発売当時の1990年代後半に「早戻し」という言葉は既に生まれていました。ただ、その頃はそこに気付く人は少なかったようです。
テレビの地上波デジタル放送が始まった2011年以降、ビデオテープレコーダーの需要がほとんど無くなり、2016年には国内でのVHSビデオデッキ生産が終了。それでようやく、ここ数年で「早戻し」の存在に気付く人々が増え、話題になるようになったのです。
このような、デジタル世代とアナログ世代では違う言葉を、いくつか紹介していきます。
「巻き戻し」と答えた人は、昭和世代です。DVD・ブルーレイレコーダーにそんなボタンはありません。あるのは「早戻し」ボタンなのです。
当然です。テープのようにクルクルと“巻き戻す”という行為自体が存在しないのですから。
これは、DVDレコーダーのメーカー側が「巻き戻しという表現はふさわしくない」と思ったらしく、発売当時の1990年代後半に「早戻し」という言葉は既に生まれていました。ただ、その頃はそこに気付く人は少なかったようです。
テレビの地上波デジタル放送が始まった2011年以降、ビデオテープレコーダーの需要がほとんど無くなり、2016年には国内でのVHSビデオデッキ生産が終了。それでようやく、ここ数年で「早戻し」の存在に気付く人々が増え、話題になるようになったのです。
このような、デジタル世代とアナログ世代では違う言葉を、いくつか紹介していきます。
「ビデオに録る」はもう古い
DVDの話ついでに、榊原アナが話します。
「私たちの親世代は、録画する時『ビデオ録っといて』と言うんですよね。DVDなのに。ビデオテープはもう無いのに」
確かにそう言う人は多いですね。
ただ、ビデオというのはビデオテープに限らず、「ビデオディスク（映像記録円盤）」つまりDVDやブルーレイディスクを指すとも言えるので、あながち間違いでもありません。が、ビデオ＝ビデオテープというイメージが強いため、やはり避けた方が良いでしょう。
ちなみにDVDは最初「デジタル・ビデオ・ディスク」の略だったのが、パソコンのデータ記録に使用されるなど用途が広がったため、その後「デジタル・ヴァーサタイル（多用途の）・ディスク」という定義になりました。
「私たちの親世代は、録画する時『ビデオ録っといて』
確かにそう言う人は多いですね。
ただ、ビデオというのはビデオテープに限らず、「
ちなみにDVDは最初「デジタル・ビデオ・ディスク」
シャッターは？お風呂は？
榊原アナ「丹野さん。カメラのシャッターは、どうしますか？」
丹野「シャッターを、切る？」
シャッターを“切る”という表現の由来には諸説ありますが、「光を遮断するから」というのがとにかく一般的には「シャッターを切る」が使われることが多いですよね。
しかし、フィルムカメラじゃなくデジカメやスマホで撮影するのが当たり前の現代では、「シャッターを“押す”」と言うのが多いと、榊原アナは話します。
厳密に言うと「シャッターボタンを押す」が正しいのでしょうが、ボタンが省略されたのでしょう。
それからもう1つ。
榊原アナ「お風呂とかどうでしょう。皆さん結構『お風呂沸いたよ』って言いますよね」
丹野「沸くもんでしょう？」
榊原アナ「今、水から沸かしていますか？」
そうです。浴槽に溜めた水をお湯に沸かし上げる“風呂釜式”では、「風呂を沸かす」「風呂を焚く」。
一方、最近主流になってきた、給湯器で浴槽にお湯を溜める“給湯式”では、「お湯を張る」「お湯を入れる」と言います。
「お風呂が沸く」と言われても、若者の頭には疑問が湧くのです。
丹野「シャッターを、切る？」
シャッターを“切る”という表現の由来には諸説ありますが、「
しかし、
厳密に言うと「シャッターボタンを押す」が正しいのでしょうが、
それからもう1つ。
榊原アナ「お風呂とかどうでしょう。皆さん結構『
丹野「沸くもんでしょう？」
榊原アナ「今、水から沸かしていますか？」
そうです。浴槽に溜めた水をお湯に沸かし上げる“風呂釜式”
一方、最近主流になってきた、給湯器で浴槽にお湯を溜める“
「お風呂が沸く」と言われても、若者の頭には疑問が湧くのです。
言葉界のレジェンド
「『メールを書く』が『メールを打つ』に変わっているように、番組の台本も（パソコンで）打つと言うようになるかも」と、榊原アナは推測します。
このように、技術の発達と共に言葉は変わっていくわけですが、逆にそのまま残っている言葉もあります。
例えば「ダイヤル」。アナログ時計・メーターなどの円盤状の文字表示面のことで、それを回転できるようにしたのが電話機のダイヤルです。小林明子の歌う『恋におちて -Fall in love-』には、“ダイヤルを回す”という内容の歌詞があります。1985年発売でした。
1973年にはフィンガー5の『恋のダイヤル6700』というヒット曲も出ています。
この昭和の代表とも言うべき言葉が今でも、「リダイヤル機能」としてケータイやスマホに健在。
他にも「フリーダイヤル」が現役で頑張っています。
まさしく言葉界のレジェンドと言えましょう。
思わず「頑張れ昭和！」とエールを送る丹野なのでした。
（岡戸孝宏）
このように、技術の発達と共に言葉は変わっていくわけですが、
例えば「ダイヤル」。アナログ時計・
1973年にはフィンガー5の『恋のダイヤル6700』
この昭和の代表とも言うべき言葉が今でも、「リダイヤル機能」
他にも「フリーダイヤル」が現役で頑張っています。
まさしく言葉界のレジェンドと言えましょう。
思わず「頑張れ昭和！」とエールを送る丹野なのでした。
（岡戸孝宏）
関連記事
