丹野みどりのよりどりっ!

目からウロコの名古屋城トリビア。専門家はなんと10歳!

『丹野みどりのよりどりっ!』の「オトナのたしなみ講座」コーナーでは、大人が知っておきたい、知っておくとタメになる知識を専門家の方に伺っています。

4月27日「名古屋城のたしなみ」というテーマで伺った"専門家"は、まだ10歳ながら、名古屋城のことがとても詳しいという一宮市在住の小学生、鵜飼航(うかい・こう)さん。

鵜飼さんは、公益財団法人・日本城郭協会が主催する「第16回城の自由研究コンテスト」で、『「尾張名古屋は城でもつ」は本当か?これであなたも名古屋城博士』というタイトルの研究発表で、最高の賞である文部科学大臣賞を受賞しています。

全国的に金のしゃちほこで有名な名古屋城ですが、意外と知られていないことがまだまだたくさんあるようです。

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研究のきっかけは名古屋の不人気ぶり

まずは丹野がお城に興味を持ったきっかけについて聞いてみました。

「世界遺産の二条城って京都にありますよね。その障壁画がすごいキレイで、何回も試しに書いてみたんですけどダメだなってなって、それでお城にどんなすごい所があるんだろうって見たんです」

そう思ったのは何と小学1年生の時!そこから名古屋城の研究で受賞するまでに至ったのですが、研究発表をしようと思ったいきさつについても聞きました。

「おととし、名古屋が行きたくない街にNo.1に選ばれた時、『何で名古屋城があるのに……』って思って、そこで名古屋城をみんなに知ってもらいたいと思って、調べたんです」

丹野も含め、名古屋人の大人が「そうだよね……」と自虐的に納得してしまった中、鵜飼さんはポジティブに行動しました。

ただ、鵜飼さんも研究するまでは、まだ天守の素晴らしさしか認識していなかったそうです。

名古屋城の石垣がスゴい!

それでは本題である名古屋城の研究、まずは名古屋城のすごさについて尋ねてみました。

鵜飼さんはまず「石垣」をあげ、だんごの形や三角の形など、さまざまな印が刻まれている点だと説明しました。

なぜ印が刻まれているのかというと、20人の武将がいろいろな所から石垣の石を持ってきており、自分たちがどれだけ持ってきたのかをハッキリさせるために印を付けておかないと、ケンカになるからだそうです。

さらにその印は外から見ても分かる所に刻まれていることが多いそうで、中には「加藤肥後守」と、城づくりの名手である加藤清正を表す文字が刻まれている石もあります。

天守の四つの隅にあるそうですので、ご存知ない方は、今度名古屋城に行く際にチェックしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、武将がその数を競うほど大事な石垣ですが、なぜそこまで大事に思われているのでしょうか。これについても鵜飼さんは調べています。

「石垣が崩れてしまうと、建物まで崩れてしまいますよね。建物はもし戦争や空襲などで焼けたとしても、石垣だけは崩されない限り残るので、大事だと思います」

20名もの武将が石を持ってきたのは名古屋城と江戸城ぐらいであり、さまざまな刻印のある石を見ることができるのがすごいというわけです。

刻印以外にも石に違いが

また、いろいろな土地から持ってきた石が集まっていることで、刻印以外にも違いがあるそうです。それは石の色であり、主に3種類の石を使っていることによります。

砂岩はほぼ黒い色、花崗閃緑岩は白っぽい石に黒い斑点がいっぱい付いている、花崗岩は白っぽい色になっており、見た目に違いがあるようです。

これらの知識を知るには、本などを読むだけでなく、名古屋城内の人にアンケートを取ったり、ボランティアガイドさんにインタビューしたり、現地に石を見たりしてきたということです。

実際に自分で動いて得てきた知識ということで、その行動力と情報量の多さに、丹野もずっと舌を巻いていました。
(岡本)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年04月27日16時36分~抜粋

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