丹野みどりのよりどりっ!

鶏肉+醤油+卵+片栗粉=「和風チキンナゲット」

木曜日の「オトナのいろどりっ!」は、関富子先生のお料理レシピ。
毎月のテーマに沿ったレシピを1品ずつご紹介いたします。

4月のテーマは「旬を味わう!基礎料理」。
今回は、「和風チキンナゲット」です。

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材料はたった4つ

「すっと大人の方のようなメニューが多かったでしょう?」

今月のテーマは、基礎料理。
竹の子ごはんお吸物おひたし と、伝統的な和食で基礎を教わりました。
このラインナップ、お子様たちにはまだ早かったかも。

「だから今回、和風チキンナゲットといきたいと思います」
「え?チキンナゲット?」

ナゲットと言えば、某有名ファーストフード店のものでしょ、と丹野みどり。
言うと思った、と関先生はお見通しです。

「結構かんたんなんですよ」

ナゲットを本当に家で作れるのか?
半信半疑の丹野みどり。

「唐揚げとは違うんですよね?」
「全然違います」

唐揚げは、お肉をぶつぶつ切って揚げるもの。
チキンナゲットは、お肉を叩いちゃって、片栗粉でつないで揚げるもの、だそうです。

「一度お肉を揚げる前に、お肉で形成するというか、成形したお肉ですね」

おいしそうなチキンナゲットが頭に思い浮かんだところで、さっそく作り方です。

今日使うのは、鶏のむね肉。
皮をはがして、肉の部分だけトントントーン、トントントーンと粗ミンチのような状態に切ります。
用意する量の目安は、1枚分。200~300gです。
粗ミンチになったらボウルに入れて、卵黄2個と淡口醤油を大さじ2杯まぜます。
「覚えやすい分量でしょ?」

そこに、つなぎとしての片栗粉をたっぷり、大さじ6~7杯入れます。
混ぜてみて、団子ができそうかな?という固さになるまで片栗粉の量で調節しましょう。

「もうこんでできあがり」

和風ならでは

「これでもうナゲットちゃんが?」
「そう、ナゲットちゃんが」

あとは自分好みの形にして、油で揚げるだけ。
揚げ油の温度は170℃ほど。3,4分かけて揚げます。

「先生、鶏の挽肉ではダメなわけ?」
「言うと思いましたけどね」

やはり見透かされている丹野みどり。

「食感が違うんです。ミンチ食感と、自分で叩いた食感とね」

自分で叩くと粘り気が出ます。
そして、切り具合によって食感がランダムになる。
これが、口の中でナゲットタイプとなっておいしくなるそうです。

「絶対これ違うんですよ!」

力説する関先生。
なるほど、ここは手間を惜しんではいけない、味を大きく左右するポイントですね。

さて、そのまま揚げてしまってもよいのですが、せっかくなら、たくさん作って味を変えてみませんか?

「ネギのみじん切りとか、からしとか、時にはわさびとか、ちょっとお味噌を足してみるとか」

アレンジの仕方は何でもあり!
自分でいろんな味に挑戦してみましょう。
和風チキンナゲット、なので、和的なものが合いそうですね。

今回先生が作ってきたのは、そのものズバリと、ネギと、からし。

「先生、シンプルタイプはどれですか?」

3種類並んだナゲットから1つ選び、口に運ぶ丹野みどり。

「おいしい!冷めてもおいしい!」

これはお弁当のおかずにもぴったりですね。

「先生、からしでした」

お子様にはとんだロシアンルーレットですね。

気を取り直して、普通の味もいただきます。

和風なので、一般に売られているチキンナゲットより、やさしい味になっています。
また、ナゲットというと、ケチャップなど何かを付けて食べますよね。
それも踏まえて控えめの味付け。
ですが、何もつけなくてもしっかり食べられる、良いバランスの取れた味になっています。

唐揚げやフライなど、衣のある揚げ物はどうしても衣が油を吸ってしまい、丹野曰く「ブクブクした味」になってしまいます。
しかし、このナゲットは、表面がさらさら乾いて、揚げ物感がありません。
なんなら、オーブントースターで焼いたよう。

「でも、揚げなきゃダメなんです」

肉々しすぎず、でも肉の感覚はあり、片栗粉によるモチ感もある。

「もう一回振り返りますけど」

レシピを振り返ることすでに3度目の丹野みどり。
これだけの複雑な味付けを支えるのは、卵黄と淡口醤油だけ。
これだけなのに、しっかり味は付いています。

GWのお出かけのお弁当に。運動会のお弁当に。
もちろん、普段の夕食にも、活用してください。

材料とレシピ

【 材料 】
・鶏の胸肉 1枚(200g~300g)
 A・卵黄 2個
  ・淡口醤油 大さじ2
・片栗粉 大さじ6~
・油
お好みで…
・みじん切りのねぎ
 ・からし
 ・わさび
 ・味噌

【 作り方 】
①鶏のむね肉1枚分200~300gほどを、皮を剥いで細かく切り、粗ミンチ状態にする。
②粗ミンチ肉をボウルに入れ、卵黄2個、淡口醤油大さじ2杯を入れて混ぜる。
③つなぎとして、片栗粉を大さじ6~7杯入れ、団子状にできる固さまで片栗粉で調節する。
④味をかえる場合は、調節したミンチを分割してみじん切りのねぎやからし、わさび、味噌などをそれぞれお好みで入れる。
⑤揚げ油は低めの170℃。少し大きめの一口サイズにスプーンですくって落としても、手に少し油をつけて成形してもよい。3~4分かけて揚げれば完成!!
(榊原)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年04月26日16時32分~抜粋

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