丹野みどりのよりどりっ!

自動車のエンジン製作も!?様々な職業体験が生きるNakamuraEmiの音楽世界

『丹野みどりのよりどりっ!』の「エンタメさきどりっ」、4月20日のゲストはシンガーソングライターのNakamuraEmi(ナカムラエミ)さんです。
今回は2年ぶり2回目の登場となるEmiさんは、3月21日に3枚目のアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』を発表したばかりです。

デビューまでに数々の職業を経たエピソードを披露。力強い歌詞の背景には、さまざまな経験や出会いがあったようです。

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はじまりは短大時代のバンド

NakamuraEmiさん(以下、Emiさん)は、メジャーデビューが2016年。現在36歳で、世に言う遅咲きです。それまでどういう経緯があったのでしょうか。

丹野「そもそも歌手を目指したきっかけはどういうところですか」

Emi「最初に音楽に触れたのは短大時代。幼稚園の先生になるために、学校に行っていましたが、その女の子たちと学生ノリでバンドを組み、そのときボーカルをして、歌が楽しくなりました。その後、幼稚園の先生になったのですが、やはり歌がやりたくなって、仕事をやめて歌をやり出しました」

本名の中村絵美でアーティスト活動を始めたのは25歳の時でした。

エンジン開発部のエンジニアも

地元の神奈川県厚木市で音楽活動のかたわら、様々な仕事をしたというEmiさん。

Emi「目標がちゃんと定まってなかったのもあって、生活スタイルが変わるたびに仕事もふらふら変えていました。工場の職人さんとか、パートのおばちゃんとか、できる上司の方とか、いろんな方に出会ったのが今の歌詞の土台となっていると思います」

丹野「神様がいるとしたら、今の歌詞を書くための必要な道のりを与えてあげたんだなと、今になって思いますよね」

具体的にしていた仕事は、ネジ屋さんの事務、運送会社は運送担当、洋服屋の店長さん、空調機の工場。

中でも、丹野が一番驚いたのは日産自動車のエンジン開発部のエンジニアという仕事。

Emi「私が音楽をやめて仕事でやっていこうと思った時に、事務を一生懸命探して、落ちまくり。履歴書を手当たり次第送っていたら、エンジニア募集を事務と思って送ちゃったんです。
最初断られたんですが、1か月後にもう一回電話があって『うちは男子しかいない職場なのに20歳のエンジニアの女の子が入ってきて、おじさんたちはどうしたらいいかわからない。いろんな職業をやってきた君なら調和がとれるんじゃないかと思って』と。
最初は雑用みたいだったのが、すごい車に興味を持って勉強しだして、皆さんが教えてくださって、5年後とかに発売するエンジンの配線を作らせてもらってました」

丹野は「こういうエピソードを話されるアーティストの方は初めてです。すごいですね」と感服します。

「かかってこいよ」は応援歌

このエピソードを聞いてリスナーからメッセージが届きました。

「人生って短いけど、自分に正直で充実していて素敵な生き方だな、と思いました。そんな生き方ってあるんですね。NakamuraEmiさんの曲は、歌詞にもパンチがあり、耳に残るので好きです。特に『かかってこいよ』が」(Aさん)

「かかってこいよ」は誰にとっても応援歌になる力強い1曲です。

丹野は「歌手活動をする前にいろんな職業を体験されていたという話でした。それぞれの職場で人に恵まれてそれが今の歌詞に生きていますということでしたが、もちろん、一番は中村さんのお人柄がそういうものを引き寄せるのではとすごく感じました」と、Emiさんの印象を語りました。

日本の女を歌う

話題は3枚目のアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』に。

Emi「いつか素敵な日本人女性になれますように、という思いを込めて作り出したアルバムで、シリーズで5作目です。
今回は、コミュニケーションというのがあって、私もスマホを離せない毎日を送っていますが、これから機械とかロボットが増えていく中で、自分もポケベルもなかった時代、どうやって人とコミュニケーションをとっていたかなと考えると、今は機械に頼っているなと思って。
コミュニケーションとか、五感を使うとかを忘れたくないなと思って書いた曲が詰まっています」

丹野の「あえて1曲選ぶとしたらどれですか」の問いに、こう答えるEmiさん。

Emi「メインの曲は『かかってこいよ』ですけど、自分の心の内でものすごく大事になったのは『星なんて言わず』という曲で、それはこのアルバムだからこそ1曲として入れられて、いろんな自分の女性としての思いを込められた大事な曲です」

丹野は「私は8曲目の『モチベーション』です」と言います。

丹野「あの歌詞通りだなと思って。結果、幸も不幸も自分次第というか、人のせいにもできるけど、結果、自分がハッピーに感じられかどうかは自分次第というメッセージが、本当にそうだなと思いました」

一曲一曲にセルフライナーノーツがぎっしり書かれているそうで、曲とともにかみしめながら読みたいですね。

もうすぐツアー

5月22日(火)には岐阜市のclub-G、翌23日(水)は松阪市のM'AXA、名古屋市では7月1日(日)にクラブクアトロでライブを行うNakamuraEmiさん。

Emi「岐阜と三重の最初17カ所は、アコースティック編成で、後半、名古屋はバンド編成になります。ギターの方が岐阜の方なので、東海地方には昔から応援してくださる方がたくさんいらっしゃるので、いいライブをお見せできるように頑張りたいと思います」

最後、丹野はEmiさんの印象を「とっても細くて小柄で、おしゃべりするとふわふわとした笑顔がかわいい感じですが、パンチのある歌詞と歌声の世界観です。ツアーもぜひチェックしてください」とまとめました。
(みず)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年04月20日16時32分~抜粋

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