丹野みどりによる映画『クラウド アトラス』の紹介が、ある意味斬新な件。

丹野みどりのよりどりっ! / エンタメ

4月17日『丹野みどりのよりどりっ!』では、パーソナリティの丹野みどりが最近DVDで見たという映画『クラウド アトラス』を紹介しました。

日本では2013年に公開された『クラウド アトラス』、主演はトム・ハンクスです。
トム・ハンクスといえば『フォレスト・ガンプ/一期一会』『グリーンマイル』『プライベート・ライアン』『ダ・ヴィンチ・コード』などでおなじみの俳優です。

どの出演作品も名作・ヒット作揃いの俳優の主演作品です。さぞかし素晴らしい映画だと思ったら…

映画化不可能と言われた作品

「トム・ハンクスの出演作品はほとんど見てるんですが、この作品は知らなかったなぁ。こんな映画に出てたんだ、というのが率直な感想です。これ、もう一言で言うと、めちゃくちゃ複雑な映画なんですね」

デイヴィッド・ミッチェルの小説『クラウド・アトラス』が原作になっていて、その難解さから映像化は無理と言われていたそうです。
それも納得、というのもこの映画、なんと6つの話が同時進行していくんです。しかも時代がバラバラ。

六つの話が同時進行

まずひとつ目は1800年代。黒人奴隷とそれを使う身分に分かれていた時代の話です。
ふたつ目は1930年代、ある作曲家の話です。
3番目は1970年代、原発と企業の陰謀の話です。
4番目は2000年代、ある老人介護施設でのおじいちゃん達の話。
5番目は未来です。2100年代、クローン人間が労働者としてコキ使われているそんな話。

そして6つ目はさらに未来の2300年代、ある島のある村のお話。

こんな時代も場所も登場人物も異なる6つの話が、飛び飛びに同時進行していくのです。

我慢して見ると…

普通、映画やドラマで、回想シーンや未来を見たりするシーンがあっても、それは一過性のことで必ずメインストーリーに戻って話は進んでいきます。しかしこの映画は違います。

「そもそも6つの時代があっちゃこっちゃ進むんで、まずわかりにくいんですね。1時間半ぐらい結構、我慢して見てました」と丹野。

丹野によれば、我慢して見ていると、ある辺りから6つの時代の話に出てくる登場人物たちが輪廻転生していることがだんだんわかるそうです。

「1800年代のあの話のあの人が、2300年代のこの話では、この人として生まれ変わってるの?みたいな、そんな感じになってくるんですね。こういう感じで最後までいくんですが、繋がるような繋がらんような感じになるんですけれども…」

最後までいっても微妙なようです。

一番面白かったのは

「ただ、これ一番面白かったのはエンドロールなんですね」と丹野。

見た人は納得?また見ていない人には衝撃の発言だと思います。映画を観終わった人に一番面白かったところは?と質問して、かつてエンドロールと答えた人がいるでしょうか。

エンドロールではキャストの名前とともに、この俳優がこの役を演じた、というメイキング映像が流れます。主演のトム・ハンクスをはじめ、主な出演者は、実は姿、形を変えて6つの話、全部に出ていたんです。

「最後の最後で、ええ?ヒュー・グラントがあれもやってたの?とか、ハル・ベリーが出てたのはわかってたけど、この役もやってたんだ、みたいな。特殊メイクってすごいなとも思うわけです。なので、一番面白かったのは最後のエンドロールと言えます」

エンドロールが面白いと言えばジャッキー・チェンの映画。
本編で繰り広げられるアクションのNGシーンが見られるというお楽しみ感がありました。
邦画では、大林信彦監督『時をかける少女』で主演した若き日の原田知世さんがテーマソングを歌っていました。今のアイドルとは違う初々しさがあります。

監督はウォシャウスキー姉妹

話を『クラウド アトラス』に戻すと、監督はウォシャウスキー兄弟。

『マトリックス』三部作や日本のアニメ『マッハGoGoGo』を実写化した映画『スピード・レーサー』の監督、脚本などで有名です。お兄さんはローレンス・ウォシャウスキー、弟はアンドリュー・ポール・ウォシャウスキーという名前でした。

元々、二人ともトランスジェンダーで悩んでいたそうで、まず兄のローレンスが、2008年『スピード・レーサー』制作後に性別適合手術をしてラナ・ウォシャウスキーという“女性”になりました。『クラウド アトラス』を撮った当時の2012年は映画紹介などでは“ウォシャウスキー姉弟”という表記をされていました。

2016年には弟のアンディーも性別適合手術をしてリリー・ウォシャウスキーという女性になり、今では“ウォシャウスキー姉妹”です。

「ですからハリウッドが描く輪廻転生、ま、この監督だからできたのかなとも思います。そんな複雑な作品です。3時間近くあります。お時間がありましたら是非ご覧になってみてください」

本編を我慢して見ると面白いエンドロールがあるよ、という斬新な映画紹介でした。映画紹介になってるのかな?
(尾関)
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2018年04月17日17時04分~抜粋

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