丹野みどりのよりどりっ!

国道に欠番があるって本当!?

日常にある素朴な疑問・気になって仕方がない「アレってなんで?」といったリスナーさんから送られた『キニナル』を番組チームが調査し、さらに詳しい方々に教えていただくコーナー「これってキニナル」。

4月17日はAさんから寄せられたキニナルを取り上げました。
​​​​​​​
Aさんは、ゴールデンウィークにのお出かけ先について、既に家族会議を行い、行き先についていろいろ調べていたそうなんですが、どれだけ探しても見つからない国道番号があることに気づいたそうです。

[この番組の画像一覧を見る]

そもそも国道とは?

「国道に欠番があるのはなぜなのか?」について詳しく教えていただくため、国土交通省中部地方整備局の島田さんにお話を伺いました。聞き手は丹野みどりです。
島田さんは普段、国道の建設や管理に関する法令上の各種事務手続きを行っていらっしゃいます。

本題に入る前にそもそも国道とは何なのでしょうか?
 
島田さん「国道とは、正式には『一般国道』といい、高速道路とあわせて全国的な幹線道路網、ネットワークを構成するものとして決められた道路になります。例えば東京~大阪を結ぶ国道1号などです」

それでは、その国道は今現在、何路線あるのでしょうか?
 
島田さん「現在、国道の路線は1号から507号までありますが、このうち48路線が欠番となっているため、実際には459路線になります」
 
やはりAさんのいうように、国道には欠番があるようですね。

欠番が生まれた理由

それでは、なぜ欠番が生まれたのでしょうか?
 
島田さん「昭和39年に道路法が改正されるまでは、ぞれぞれの国道について、1級国道と2級国道というように区別をしていました。1級国道は都道府県の県庁所在地と、政治上、経済上、文化上特に重要な都市とを結ぶ道路を言います。一方で2級国道は、1級国道と重要な都市や、港、空港、高速道路などとを結ぶ道路になります。当時、1級国道に分類されていたのは、1号から58号まででした。そして、2級国道については、101号から路線番号がそれぞれ割り振られました。その後国道の路線が追加指定される際、3桁の路線番号が割り振られたことにより、59号から100号までは今でも欠番となっております」
 
つまり、国道に欠番が生まれた理由は下記のように整理できます。
 
・そもそも昔の国道は1級国道と、2級国道に分かれていて、それぞれを区別するという意味で、1級国道については1番から、2級国道については101番から番号が割り振られていた。
 
・その後、新たに国道の路線が追加される時に、59号から番号を割り振らずに、3桁の番号が割り振られたために、今でも59号から100号までが欠番になっている。

まだまだあった欠番

 ここまで話を聞いて丹野があることに気づきました。
 
丹野「冒頭で島田さんは、48路線が欠番になっているとお話されましたが、59号から、100号まででは、42路線しかありません。あとの6路線はどうなっているのでしょうか?」
 
島田さん「国道の中にも、市町村合併や社会情勢の変化などの影響で、その後の見直しの結果、1級国道に昇格したものもあり、たとえば、110号、111号、214号、215号、216号などが一級国道に昇格した結果、欠番になっております」
 
丹野「2級国道が昇格した結果、欠番が生まれたわけですね。逆に1級国道が降格するようなことはあるのでしょうか?」
 
島田さん「それはございません」
 
丹野「今でも1級国道、2級国道といった言い方はするのでしょうか?」
 
島田さん「国道の幹線道路としての重要性が増し、その整備順位を1級、2級という等級で区別しにくくなったため、昭和39年の道路法改正時に、1級国道及び2級国道の分類が廃止され、全て一般国道として統合されましたが、路線番号はそのまま使用されています」

皆さんも一度、地図で国道の番号をチェックしてみてはいかがでしょうか?
(ふで)
丹野みどりのよりどりっ!
この記事をで聴く

2018年04月17日16時34分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報