丹野みどりのよりどりっ!

40代以上の女性注目!大豆の健康効果を得るには条件が!?

4月11日放送『丹野みどりのよりどりっ!』の「オトナのクリニック」コーナーでは、「特に女性におススメ!大豆の効能」について取り上げました。

今月はさまざまな食べ物の栄養について取り上げていますが、今回は大豆がテーマです。

大豆はみそやしょうゆなどの発酵食品で使われており、なんとなく健康的なイメージはありますが、特に40代以上の女性におススメとのこと。

機能性食品などを研究されている愛知学院大学健康栄養学科の客員教授、大澤俊彦先生に丹野みどりが話を伺いました。

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注目される大豆の影響価

日本での大豆の消費量は年間500万トンで、1人当たり8.19キロも消費しています。

海外では大豆は主に油を作る原料として使われており、食品として利用されるのは5%程度だそうです。

日本は37%と世界的にもトップクラス、豆腐や納豆、味噌汁、しょうゆ、豆乳などさまざまな形で摂取していますが、実は食生活の欧米化によって摂取量は年々減ってきており、若い世代では特に消費が減ってしまっています。

まずは丹野が、大豆の栄養価について尋ねました。

大澤先生は、「発酵させる時にたんぱく質が変化して低分子になったり、発酵させる際に使う麹などの菌でポリフェノールなどさまざまな物質を生む」と説明し、最近、この働きが注目されているということです。

女性に役立つ働きとは

丹野がここで、「大豆イソブラホンについて、われわれ40代女性にとって非常に興味深いのですが、特に女性にとって欠かせないと伺ったのですが」と水を向けます。

食品の宣伝などで聞くようになってきた「大豆イソフラボン」ですが、女性にとって良いことって何でしょうか。

大澤先生は、「イソフラボンは、女性ホルモンを活性化させる"エクオール"という物質に変わり、乳がんや骨粗しょう症を防ぐ働きがあるため」と答えました。

これは、エクオールがホルモンの一種であるエストロゲンに似た構造であることによるものです。

大豆が有効かどうかは人によって違う?

ただし、イソフラボンをエクオールに変えることができるのは、腸内細菌を持っている人だけ、という条件があります。

かつて日本では50~60%の女性がイソフラボンをエコールに変える腸内細菌を持っていたのですが、今は20~30%と欧米並みに落ちてきたそうです。

腸内細菌を持っている人と持っていない人で、大豆の働きが変わってくるということなのですが、それでは、大豆はどれぐらい食べれば良いのでしょうか。

腸内細菌を持つ人は大豆を摂取すれば良いのですが、持っていない人は発酵食品を食べるのが良いそうです。

腸内細菌の有無は自分でチェックできる

自分が腸内細菌を持っているのか持っていないのか、どうやって知れば良いのかというと、大澤先生も携わっている企業が開発した尿でチェックできる検査キットがあり、いろんな調剤薬局で売られているそうです。

まずは自分の特性を知ることから始めるのが良いようです。

一口に機能性食品といっても、人によって有効か有効でないかは違うケースがあるということで、今後はその人その人に合った機能性食品のニーズが高まりそうですね。
(岡本)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年04月11日16時32分~抜粋

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