丹野みどりのよりどりっ!

インスタントコーヒーの内蓋の正しい剥がし方

『丹野みどりのよりどりっ!』にAさんから「インスタントコーヒーのビンの内蓋を剥がすのにいつも失敗します」とのおたよりが寄せられました。

そこで、4/10のキニナルは「インスタントコーヒーのフィルムをうまく剥がすには?」というテーマを取り上げました。
今回お話を伺ったのは、日本インスタントコーヒー協会の藤井さんです。

日本インスタントコーヒー協会は、1961年9月に日本の消費者へのインスタントコーヒーの普及と業界の発展を目指して設立されたインスタントコーヒーの製造・輸入業者の団体です。

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もともと剥がしにくい設計のフィルム

なぜインスタントコーヒーのフィルムは剥がしにくいのか?
早速、丹野が伺いました。

藤井さん:「そもそもビンに付いているフィルムは、きれいにすべて剥がすことを想定して作られていません」

丹野:「そもそもきれいに全て剥がすことを想定して作っていない!?どういうことですか?」

藤井さん:「理由は二つあり、ひとつはフィルムを淵までぜんぶ剥がしてしまうと、開封前と比べて、フィルムの厚さ分の隙間が、外蓋との間にできてしまうということです。そして二つ目は粘着部分が残ってしまうと、瓶口に凹凸ができてしまい密封性が下がってしまいますので、あえて粘着力の高い糊でビンにくっつけ、剥がれにくい設計にしています」

丹野:「じゃあどのように開けるのが正解なんですか?」

藤井さん:「インスタントコーヒーの瓶口のフィルムは全て剥がすのではなく、ふちの部分のシールは残して、内側をくり抜いて開封頂く事をオススメしています。瓶口のフィルムを残す事でしっかりと密封されるので、コーヒーが空気や湿気に触れる事を防ぐことができます」

そもそもうまく剥がせないように作られていたとは!衝撃の回答でした。

その剥がし方って常識なの?

インスタントコーヒーのフィルムの剥がし方、丹野も勘違いしていたようです。

丹野:「いやあ、藤井さん、私、いつもきれいに剥がそうとしてもできずに、結果的にいつも周りが残っていたんですよ。それで『ああ~また残っちゃったな、今度はきれいに剥がそう』って思ってたんですけど、結果的にそれでよかったわけですね」

藤井さん:「そうですね、全て剥がすのではなく、ふちの部分は残しておくとよいですね」

丹野:「ふちを爪でごりごり剥がそうとすると、シールのところがでこぼこになるんですよね。この開け方を知っている人はあまり多くないのではないかと思うんですが…」

藤井さん:「まだまだこの開け方を知らない方はいらっしゃるとおもいます。日本インスタントコーヒー協会ではお客様からよく頂く質問への回答をHPに記載し、少しでも多くのお客様にインスタントコーヒーを美味しく飲んで頂く為の情報提供を行っております」

丹野:「早く言ってよ~と思ってる人が多いと思いますよ。ビンのところに開け方を書いたりはしないんですか?」

藤井さん:「そういった工夫をされている会社さんもいらっしゃいますね」

やはりまだまだ、ふちだけ残す開け方を知っている人は少ないようです。これから正しい開け方が広まっていくといいですね。

インスタントコーヒーの保存方法

最後に、非常にデリケートなインスタントコーヒーの保存方法について教えていただきました。

藤井さん:「品質や香りを保つため直射日光を避け、低温、乾燥した場所で保存してください。インスタントコーヒーは吸湿性が高いので、開封後も同じく高温、湿気を避けて保管し、使用毎に蓋をしっかり閉めて保存すると共に、約1ヶ月で使い切ると美味しくお飲みいただけます」

皆さんの周りに、もし無理にフィルムを全て剥がそうとしている人がいたら、"正しい開け方"を教えてあげてくださいね。
(ふで)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年04月10日16時36分~抜粋

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