鉄道の"上りと下り"の謎

丹野みどりのよりどりっ! / カルチャー

日常にある素朴な疑問・気になって仕方がない「アレってなんで?」といったリスナーから送られた『キニナル』を、番組チームが調査し、さらに詳しい方々に教えていただくコーナー「これってキニナル」。

今回は鉄道の上りと下りに関するキニナルでした。

今回の疑問

卒業や入学のシーズン、4月から上京という人も多い中で、今回届いた疑問は以下のようなものでした。

「東京行きの列車が「上り」で、東京発の列車が下りというのはわかりやすいのですが、それ以外の区間や、名古屋の地下鉄、名鉄などでは、どのように「上り」「下り」を決めているのでしょうか?」

そこで4/3の「これってキニナル」は、「鉄道の『上り』と『下り』はどのように決まっているのか」について取り上げました。お話は鉄道ジャーナリストの梅原さんに伺いました。聞き手は丹野みどりです。
梅原さんは、鉄道についての記事を書籍、雑誌、インターネットメディアに向けて執筆していらっしゃる方で、また、講演、そしてテレビやラジオ、新聞向けへのコメント、解説も行い、国や自治体が設置した鉄道に関する委員会などに委員として参画することもあるそうです。

上りと下りはどのように決まるのか?

早速「鉄道の上りと下り」について、梅原さんに伺いました。
 
「路線の起点から終点へと向かうものを"下り"、終点から起点へと向かうものを"上り"と呼んでおります。
ちなみに、新幹線や特急列車の愛称に付けられている号数が奇数のものが下り列車、偶数のものが上り列車となります。ただし、上り、下りとは営業上、慣例的に用いられる呼び方でして、法律で決められたものではありません」
 
丹野「私は高速道路も含めて、東京に向かうのが上りで、離れるのが下りというイメージがあるんですが、基本的に路線の起点は東京に近い方になるのですか?」
 
「JR各社の路線の法律上の起点は原則として東京駅に近いほうと定められています。しかし、営業上は反対となっているケースも目立ちます。私鉄や地下鉄の路線は各社の都合で起点を決めていますので、東京から遠い方が起点となるケースも多数あります。
例えば名古屋市の地下鉄の鶴舞線は上小田井駅が起点で赤池駅が終点でして、東京に近い赤池駅は起点ではありません。そのため、上小田井行きが上り、赤池行きが下りになります。ただややこしいので、名古屋の地下鉄では、○○行きという言い方をしています」

確かに「○○行き」と言う方が間違いはないかもしれませんね。

同一路線の中で上りと下りが変わるケース

ここまでのお話で「必ずしも東京方面に向かうのが上り、その逆が下り」ではないことがわかりました。
それでは、同一路線の中でも上りと下りが逆転するケースもあるのでしょうか?梅原さんに伺いました。

「東京から長野の塩尻を経由して、名古屋までを結ぶJR中央線は、国鉄時代から東京駅が起点、名古屋駅が終点です。なので、例えば名古屋を出発して長野に向かう『しなの号』は、本来は上り列車として扱われるはずなんですが、下り列車として扱われています。これは感覚的に、名古屋から出て行く列車が上りというのがわかりにくいので、下りとしているんです。ただやはり、上り、下りというのもわかりづらいので言わないようにしています」

鉄道の上りと下りについては、各鉄道会社で異なるみたいですが、紛らわしいので、もし出掛ける時は「どこに行く列車なのか?」で確認するのがよさそうですね。
(ふで)
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2018年04月03日16時35分~抜粋

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