3月14日放送の『丹野みどりのよりどりっ!』、話題となっている商品を紹介する「モノコレ!」のコーナーは『くらべる世界』(東京書籍刊)という書籍です。
何度かこのコーナーでご紹介してきたシリーズ本で、いろいろなモノを写真で見て比較するもの。累計10万部を突破している人気シリーズです。
番組でもこれまで『くらべる東西』『くらべる時代 昭和と平成』を紹介しました。今回は新刊が出たということで、著者のおかべたかしさんに丹野が電話で伺いました。
「くらべる世界」
今回はどんなものを比較したのでしょうか。
「世界の文化を比較した『くらべる世界』です。日本では当たり前と思っていることでも、世界に目を向けると当たり前ではないことがたくさんあります。日本と世界の対比の他、意外な外国同士の文化対比も行っています」
どうして世界をテーマにしようと思われたのですか。
「今、日本を訪れる外国人の数が非常に増えています。2020年に東京オリンピックが開かれることによって、こういった傾向はより顕著になると思います。ビジネスでも外国人と接する機会が増えて、『異文化理解』というキーワードの本がよく売れています。海外への関心が高まる中、見て楽しい異文化理解の本が作れないかなと考えました」
三段式だるまで苦労
今回、いくつのものを比べていますか。
「写真の対比が33個、コラムの情報も含めると50近く、文化の比較をしていますね」
大変だったことはありますか?
「"雪だるまの違い"というのがあります。日本の雪だるまは二段式です。西洋は三段です。アニメ『アナと雪の女王』のオラフは三段です。これに気づいたのがこの企画の出発点でした。意外で楽しい。でも、スキー場で撮影する時、前日雨が降って大変でした。まず日本の雪だるまを作って、それを増設する形で三段にして撮りました」
ネクタイのストライプが逆?
今回の書籍の中でおすすめはありますか。
「ネクタイです。斜めのストライプのネクタイはよくつけられていますが、このストライプの向きにイギリス式とアメリカ式があります。
向かって右が上がっているもの(ノ)がイギリス式。これがアメリカに渡ったとき逆にしたらそれが流行った。右が下がっている方がアメリカ式です」
ちなみに日本では、ほとんどイギリス式だとか。
「1割ちょっとアメリカ式の人がいて、見つけるとうれしくなります。多分アメリカ式の人は意図して選んでいると思います。安倍晋三首相はアメリカ式をよくされていますね。あの年代の方はアメリカのファッションが好きな方が多いのかなと思います」
じゃんけんに"井戸"?
他にもあやとりの違いを挙げたおかべさん。
「日本のイメージが強いですが、世界に3,000種類もあります。日本とネイティブ・アメリカンのナバホで伝わっている蝶々のあやとりを紹介しています。ナバホは口元がついていて羽がリアルに再現されていて羽ばたくようになっています」
また表紙ではじゃんけんの画像が取り上げられているのですが、日本でおなじみのグー、チョキ、パー以外ににもうひとつ、見慣れない形が…
これはフランスのじゃんけんで「ピュイ」(井戸)というのだそうですが、いったい何が何に勝つか、わかりづらいですね(泣)。
(みず)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年03月14日17時13分~抜粋