丹野みどりのよりどりっ!

炊飯器で炊くだけ!赤飯より高級感?小豆ごはん

2018年03月25日(日)

グルメ

木曜日の「オトナのいろどりっ!」は、関富子先生のお料理レシピ。
毎月のテーマに沿ったレシピを1品ずつご紹介いたします。

3月のテーマは「みんなでワイワイ!パーティー料理」。
今回は、「小豆ごはん」です。

スイッチひとつで作れちゃう

「お赤飯とは、違うんですか?」
あずきとごはん、といえば、お赤飯が真っ先に思い浮かびますが、「ちょっと違うのね」と関先生。

「お赤飯というのはね、オールもち米で作るのね。で、打ち水をしながら蒸すわけじゃないですか」

聞くだけで面倒だと思ってしまう手順の多さ。

「今回は、炊飯器スイッチオン!でいいわけなの」

それを全部すっ飛ばして、ボタン一つで済ませてしまってよいなんて。

「炊き込みご飯みたいな?」
と尋ねる丹野みどりに、拍手を送る関先生。
あずきの炊き込みご飯と聞くと、だいぶ作るハードルも下がりますね。
さっそく教えてください!

「ちょっと途中でね、算数があるんです」

「先生、算数は苦手です」
「分数よ」
「えー!しかも分数?」
聞いた瞬間から不満たらたらの丹野みどり。

それでも、作り方にいきましょう!

まずはもち米を1カップ半、用意します。
洗って、水に2時間ほど浸けたら、水切りをしましょう。

普段食べているお米のうるち米も使います。
1カップ洗って、30分ほど水切りします。

「もち米が2時間経ったわ、と思ったら、うるち米を研いで、同じ状態で水切りをしましょう」
もち米も30分ほど水切りをしたいので、同時に水切りしてしまうのが効率的ですね。

失敗しないコツは、足し算・引き算

さて、今回作るのは小豆ごはんですので、あずきを茹でないといけません。
洗って、1時間ほど水に浸けたら、お鍋に入れて一度沸騰させます。
灰汁を捨てて、新しい水に変えて、コトコトコトコトコトコトと大体20~25分。
そしたら、茹で汁のまま小豆を冷まします。

これでもうスタンバイOK。

炊飯器の内釜に、水切りして30分経ったもち米とうるち米を入れます。
小豆の茹で汁を計量カップに入れて、そこにお水を加えて量っていきます。
このときの茹で汁の量は、どれだけあっても大丈夫。
1カップだろうが、0.5カップだろうが、構いません。

大事なのは、茹で汁と水を合わせた量。

今回使ったお米は、もち米1と1/2カップ、うるち米1カップ。
計算すると?2と1/2カップになりますね。
これと同量になるように、茹で汁と水を用意してください。
つまり、2.5カップ。
茹で汁と水の内訳は、どのような分量でも大丈夫です。

炊飯器に、小豆色のお水を入れて、小豆も入れます。
そこから、今度は水を引き算していきます。
取り出す量は大さじ2杯半。

「あとで味付けをする分ですね」
「そうそうそう!」

鋭い丹野みどりに、またも拍手を送る関先生。

「なんか炊き上がったらべちゃべちゃって、水加減ちゃんとやったのに!って。セットした後にお醤油とか調味料とか足すから液体が増えるんですよね。減らさなかん」

炊き込みごはん初心者がやりがちな失敗を名古屋弁で力説する丹野みどり。

今回減らした分は、お酒を大さじ1杯、淡口醤油を大さじ1杯半入れるため。
小豆と米と一緒にザーッと混ぜたら、炊飯器のスイッチをポーンと押せば、はーい、炊き上がるというわけです。

溢れ出る高級感

米を2.5カップ、水の量も2.5カップ、引き算する味付け分は大さじ2.5杯。
2.5、2.5、ニコニコ覚えやすい。
折しも、放送日の3/1は、多くの高校で卒業式が開かれた日。
ニコニコ小豆ごはんを炊くのもぴったりではないでしょうか、というお便りも届きます。

この分量で、家族4,5人がいっぱい食べられる量が出来上がります。
見た目はお赤飯そっくりの良いお色。
淡口醤油を使っているので、お醤油の炊き込みご飯のような色は付いておりません。
小豆色にほんのり色づいたお米はなんともお上品。

「いただきます」

負けじとお上品に言う丹野みどり。
うるち米がかなり入っているので、食べてみてもお赤飯そっくりだそうですが

「お赤飯よりも、もっと高級感があります」

率直な丹野みどりの感想に、関先生は照れた様子で「あら、ありがとう」と微笑みます。
お赤飯は、もっと真っ赤ですが、この小豆ごはんは、割烹や料亭で、ほんのちょっとよそってある感じ。

「家ではおいしいから山盛り食べたいですけど」

丹野みどりの発言に、最初のお上品さはどこへやら。

残ってしまったら、冷凍しておくことがおススメ。
普段のごはんと同じ扱いをすれば良いそうです。
この保存のしやすさも、作るハードルが下がりますね。

小豆を煮たり、米を水に浸けておいたり、時間はかかりますが、下準備さえ終えてしまえば、あとは炊飯器で炊くだけ。
しかも、炊飯器で炊いたとは想像つかない味。
時間があるときに、ほかの料理と同時進行で作ってみてはいかがでしょうか。

材料とレシピ

【 材料 】
・もち米 1 1/2カップ
・うるち米 1カップ
・小豆 1/5~1/4カップ
・酒 大さじ1
・淡口醤油 大さじ1 1/2~

【 作り方 】
①1と1/2カップのもち米を洗い、2時間ほど水につける。2時間経った頃にうるち米を1カップとぎ、水に浸けたもち米と一緒に30分水切りをする。
②小豆は洗って1時間ほど水につける。鍋に多めの水と小豆を入れ強火にかけ、一度沸騰させて茹で汁を捨て灰汁を流す。新しい水にかえて沸騰したら小豆がおどらないよう火を弱め20~25分やや硬めに煮る。茹で汁ごと小豆を冷ます。
③炊飯器にもち米とうるち米を入れる。小豆の茹で汁を計量カップにとり、水を足して合計2.5カップ(米と同量)になるように茹で汁を薄める。そこから、味付け分として大さじ2杯半の水を取り出す。
④炊飯器に薄めた茹で汁と小豆も入れ、味付けで酒を大さじ1、淡口醤油を大さじ1杯半入れる。ざっと混ぜて炊飯器のスイッチを入れ炊きあがりを待つ。

(榊原)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年03月01日16時38分~抜粋
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