丹野みどりのよりどりっ!

岐阜県高山市が取り組む"ムスリムへのおもてなし"に注目

最近、岐阜県高山市にも外国人観光客が非常に増えています。
現在最も多いのは台湾からの観光客ですが、高山市役所では、今後マレーシアやインドネシアからの観光客が増えることを想定し、ムスリム(イスラム教徒)を受け入れるための態勢作りを行っているそうです。

そこで2月28日放送の『丹野みどりのよりどりっ!』では、高山市が進めているムスリムへのおもてなしについて、高山市役所海外戦略課の葛井孝弘さんに伺いました。

食事の違いと礼拝が重要

イスラム教徒の方への配慮で一番重要になってくるのは、何と言っても食事と礼拝への対応です。

高山市では民間の飲食店や観光施設と連携し、イスラム教徒の方の食事や礼拝に対して、どんな対応が必要なのかを一緒に学ぶセミナーを開催しているそうです。

食生活についての理解


まず、食生活についての違いを尋ねました。

「例えば豚肉が食べられないです。豚に由来する成分、具体的には豚の油が入っているものについても食べられないです。
意外なところでは、一般的なゼリー状のものでもグルテンが使われていることがあり、これは豚の油が使われてたりします。ゼラチンですね」

そして飲酒も制限されています。

「お酒、アルコール関係も禁止です。お酒自体ダメですが、そもそも醤油、お味噌にもアルコールが使われており、そういったものもダメなんです」

調味料まで制限があるとなると、調理はどうしたら良いのでしょう?

「実はアルコールが無添加の、業務用の醤油や味噌があります。みりんはダメですが、その代わりに他の調味料で代替することができます」

情報の表示が大事

ここまで伺うと、私たち日本人にとって配慮が大変なように思えます。

「決して、すごく難しいものと考える必要はなくて、実際日本にもモスク(ムスリムの礼拝所)がありますが、職員の方にお話を聞くと、一番大切なのは"自分たちがどこまでできるか"ということを確認して、情報を伝えるところから始めることと聞いています。
例えば"この食事には豚肉関係が含まれています"という情報を伝えたり、"これにはアルコールが入ってない"という情報を伝えたり」

こうした情報の表示によって、気遣いが伝わるということでしょうか。

「まさにそうです。"自分たちが受け入れられている"ということを感じることが、すごく大切だと言われています。
また人によって、イスラム教の教えの捉え方が違ったりします。例えばアルコールでも味噌から自然に発生してくるようなアルコールはいいという考える人もいるし、厳格にダメだという人もいます。
基準が違う以上はできる限り情報を開示して、お客様に選んでいただくという視点が必要になってきます」

礼拝にはどう対処すればいい?

一方、礼拝に対する対応も必要です。ムスリムには1日5回程度、約5分間の礼拝をする必要があるそうです。

そこで高山市のホテルや飲食店ではこうしたスペースを用意したり、礼拝前の清めとして手足を流水で洗うための洗面やスペースを用意したりする必要があるそうです。
対応しているホテルや飲食店では、こうした設備があることを表示し、イスラム教徒の方にも安心して高山を訪れてもらおうとしています。

高山市では4年前から自治体のみならず民間の観光施設、銀行などと共同で官民連携のプロジェクトチームを作り、積極的なPR活動を行っています。
外国人観光客に対し、文化の違いを学ぶことで、観光都市としての意識向上が期待されています。
(みず)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年02月28日17時13分~抜粋

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