木曜日の「オトナのいろどりっ!」は、関富子先生のお料理レシピ。
毎月のテーマに沿ったレシピを1品ずつご紹介いたします。

2月のテーマは「心も体もぽかぽか!スープ」。
今回は、「カリフラワーのポタージュ」です。
先月は大根スープを教えていただきましたが、今回はカリフラワー。
「ブロッコリーに押され気味なね、カリフラワーちゃん。これは可哀相なものがあります」
丹野みどりがカリフラワーの悲哀を語ります。
「みなさん、ブロッコリーとカリフラワーがあると、どうしてもブロッコリーを買ってしまうでしょ」
関先生も八百屋で目撃した、肩身の狭いカリフラワーの様子を語ります。
ですが
「この時期はぜひ、カリフラワーを買ってください!」
なんともいえない甘みがあって、大好きだという関先生。
「私ね、『冬のホワイト2大スープ』って言ってるの」
大根とカリフラワー。白いポタージュスープ。
「双璧、ですね」
丹野みどりは遠い目をして大根スープを思い出します。
それでは早速作り方です。
カリフラワーは実の込んだものを買ってきます。
1/4株くらい使うと、十分おいしくできます。
カリフラワーは結構大きいので、子房に分けます。
そのままでも良いですが、15分ほどお水にさらすと、アクが抜ける感じになります。
水に浸けて放っておけば大丈夫です。
そしたらカリフラワーを沸騰湯に入れて下茹でします。
柔らかめに茹でるのがコツです。
さて、今回はカリフラワーのポタージュですが、白い食材をもう一つ。
ここにジャガイモも加えます。
ジャガイモの量は、カリフラワーの半分ほど。
5mm幅に切って、水にさらします。
それから、関先生のポタージュには欠かせないタマネギの薄切り。
今回ももちろん用意してください。
メインの食材が出揃ったところで、
「今回も、お粉、使っていないんですよ」
「小麦粉、入らない?」
「入らない」
きっぱり言い切る関先生。
カリフラワーが少しモチモチしているので、3つの野菜だけでトロミが付くのだそうです。
それに、小麦粉をあまり使わないほうが、素材の味を引き出すことができるので関先生はお好きだとか。
訝しげな丹野みどりを余所目に、作ってまいりましょう。
いつものごとく、冷たいお鍋に、分量の半分のバターを入れて、焦がさないように溶かします。
タマネギの薄切りを入れて、焦がさないようにゆっくりゆっくりとじわじわじわじわと炒めます。
「いつもの手順ですね」
「そうそうそうそう」
6,7分経ったかなーと思ったら、茹でたカリフラワーと、水にさらしたジャガイモの、水気をよく切って鍋に入れます。
シャッシャッシャッと炒めたら、そこにお水を入れます。
沸騰してからクツクツクツクツグツグツとカリフラワーがとろけるようなくらいになるまで煮ます。
時間の目安は15分ほど。
ここまで聞いていた丹野みどりは気づきます。
「先生!お粉も入らないけど、コンソメなども入りませんか!?」
「入りません、入りません」
お野菜を炒めるだけで、おいしさは十分引き出せるとか。
それでも疑いの目をしている丹野みどり。
「大根、おいしかったでしょ?」
「……うん」
ぐうの音もいえなくなるのでした。
15分くらい煮たら、ミキサーの登場です。
「ここ、いつもの手順ですね」
「私、もう絶対ミキサーと言っているでしょ」
ミキサーでワーとかけたら、またお鍋に戻します。
そこに牛乳が入って、沸騰させないようにコトコトコトコトとして、味付けをすれば完成です。
「丹野さん、何で味付けするでしょうか?前回の復習ですよ」
関先生に言われて記憶の糸を必死で手繰る丹野みどり。
大根スープのときは、トロミ付けにご飯を入れました。
ご飯粒を使ったがゆえに、淡口醤油を入れたので、非常に驚いた記憶があるそうですが、
「まさか、今回も?」
「淡口醤油」
「え?だって今回、ご飯も入っていないのに?」
和的なものは出てきませんでしたが、それでも素材の味を引き出すには、おいしさのある淡口醤油が良いそうです。
しかも、淡口醤油を入れることで、カリフラワーのスープが、ちょっと和的なポタージュに変身します。
目の前にポタージュが出された丹野みどり。
大根スープは、真っ白なスープでしたが、今回はクリーミーな黄色がかった、オフホワイトのスープになっています。
スプーンですくうと、トロートトトトーというトロミ感。
このトロミで、ご飯も小麦粉も一切入っていないとは!
「いただきます」と口に運ぶ丹野みどり。
「やだぁ」「なにこれ」「うぅん」「とまらない」
編集中に前後を隠してヘッドホンで聞いていると違う意味に聞こえてくる声を漏らします。
独特のさらーっとした甘みがありつつ、コクがある。
最後の淡口醤油がうまく引き出しています。
くどさがまったくないので、胃もたれもしません。
最後に残り半分のバターを入れて風味付けしたり、生クリームを入れたりしても、よりコクが出ておいしくなります。
毎日飲みたくなる味ですし、朝ごはんにもぴったりです。
しかも、ハンバーグとも合いそうですし、焼き魚と合わせてもおいしくいただける。
ほかの献立が和でも洋でも合うのが、関先生のポタージュスープです。
この和洋折衷の万能スープ、一度試す価値はありますよ!
【 材料 】
・カリフラワー 1/4個(200g)
・じゃがいも(中) 1個(100g)
・玉ねぎ(中) 1/2個(100g)
・バター 60g
・水 1 1/2カップ
・牛乳 2カップ
・淡口醤油 大さじ2
・胡椒
・生クリーム1/2カップ(無くてもOK)
【 作り方 】
①カリフラワーは実が込んだものを1/4株。小房に分けて15分ほど水にさらし、アク抜きをする。沸騰湯に入れて柔らかめに下茹でする。
②じゃがいもは、カリフラワーの半分の量を用意。5㎜幅に切って15分ほど水にさらす。玉ねぎは薄く切る。
③冷たい鍋にバターを分量の半分入れ、熱して焦がさないように溶かす。そこに玉ねぎの薄切りを入れ、焦がさないように6~7分ゆっくり炒める。
④水気を切ったカリフラワーとじゃがいもを入れてさっと炒め水を入れる。
⑤沸騰してから15分ほどカリフラワーがとろけるようになるまで煮る。
⑥鍋の中身をミキサーにかけて、鍋に戻す。牛乳を加えて沸騰させないように煮る。
⑦淡口醤油と胡椒で味をつける。
⑧最後にあれば残りのバターと生クリームを入れる。
(榊原)
毎月のテーマに沿ったレシピを1品ずつご紹介いたします。

2月のテーマは「心も体もぽかぽか!スープ」。
今回は、「カリフラワーのポタージュ」です。
今日は主役!カリフラワー
先月は大根スープを教えていただきましたが、今回はカリフラワー。
「ブロッコリーに押され気味なね、カリフラワーちゃん。これは可哀相なものがあります」
丹野みどりがカリフラワーの悲哀を語ります。
「みなさん、ブロッコリーとカリフラワーがあると、どうしてもブロッコリーを買ってしまうでしょ」
関先生も八百屋で目撃した、肩身の狭いカリフラワーの様子を語ります。
ですが
「この時期はぜひ、カリフラワーを買ってください!」
なんともいえない甘みがあって、大好きだという関先生。
「私ね、『冬のホワイト2大スープ』って言ってるの」
大根とカリフラワー。白いポタージュスープ。
「双璧、ですね」
丹野みどりは遠い目をして大根スープを思い出します。
それでは早速作り方です。
カリフラワーは実の込んだものを買ってきます。
1/4株くらい使うと、十分おいしくできます。
カリフラワーは結構大きいので、子房に分けます。
そのままでも良いですが、15分ほどお水にさらすと、アクが抜ける感じになります。
水に浸けて放っておけば大丈夫です。
そしたらカリフラワーを沸騰湯に入れて下茹でします。
柔らかめに茹でるのがコツです。
さて、今回はカリフラワーのポタージュですが、白い食材をもう一つ。
ここにジャガイモも加えます。
ジャガイモの量は、カリフラワーの半分ほど。
5mm幅に切って、水にさらします。
それから、関先生のポタージュには欠かせないタマネギの薄切り。
今回ももちろん用意してください。
小麦粉もコンソメも
メインの食材が出揃ったところで、
「今回も、お粉、使っていないんですよ」
「小麦粉、入らない?」
「入らない」
きっぱり言い切る関先生。
カリフラワーが少しモチモチしているので、3つの野菜だけでトロミが付くのだそうです。
それに、小麦粉をあまり使わないほうが、素材の味を引き出すことができるので関先生はお好きだとか。
訝しげな丹野みどりを余所目に、作ってまいりましょう。
いつものごとく、冷たいお鍋に、分量の半分のバターを入れて、焦がさないように溶かします。
タマネギの薄切りを入れて、焦がさないようにゆっくりゆっくりとじわじわじわじわと炒めます。
「いつもの手順ですね」
「そうそうそうそう」
6,7分経ったかなーと思ったら、茹でたカリフラワーと、水にさらしたジャガイモの、水気をよく切って鍋に入れます。
シャッシャッシャッと炒めたら、そこにお水を入れます。
沸騰してからクツクツクツクツグツグツとカリフラワーがとろけるようなくらいになるまで煮ます。
時間の目安は15分ほど。
ここまで聞いていた丹野みどりは気づきます。
「先生!お粉も入らないけど、コンソメなども入りませんか!?」
「入りません、入りません」
お野菜を炒めるだけで、おいしさは十分引き出せるとか。
それでも疑いの目をしている丹野みどり。
「大根、おいしかったでしょ?」
「……うん」
ぐうの音もいえなくなるのでした。
ハンバーグと焼き魚と
15分くらい煮たら、ミキサーの登場です。
「ここ、いつもの手順ですね」
「私、もう絶対ミキサーと言っているでしょ」
ミキサーでワーとかけたら、またお鍋に戻します。
そこに牛乳が入って、沸騰させないようにコトコトコトコトとして、味付けをすれば完成です。
「丹野さん、何で味付けするでしょうか?前回の復習ですよ」
関先生に言われて記憶の糸を必死で手繰る丹野みどり。
大根スープのときは、トロミ付けにご飯を入れました。
ご飯粒を使ったがゆえに、淡口醤油を入れたので、非常に驚いた記憶があるそうですが、
「まさか、今回も?」
「淡口醤油」
「え?だって今回、ご飯も入っていないのに?」
和的なものは出てきませんでしたが、それでも素材の味を引き出すには、おいしさのある淡口醤油が良いそうです。
しかも、淡口醤油を入れることで、カリフラワーのスープが、ちょっと和的なポタージュに変身します。
目の前にポタージュが出された丹野みどり。
大根スープは、真っ白なスープでしたが、今回はクリーミーな黄色がかった、オフホワイトのスープになっています。
スプーンですくうと、トロートトトトーというトロミ感。
このトロミで、ご飯も小麦粉も一切入っていないとは!
「いただきます」と口に運ぶ丹野みどり。
「やだぁ」「なにこれ」「うぅん」「とまらない」
編集中に前後を隠してヘッドホンで聞いていると違う意味に聞こえてくる声を漏らします。
独特のさらーっとした甘みがありつつ、コクがある。
最後の淡口醤油がうまく引き出しています。
くどさがまったくないので、胃もたれもしません。
最後に残り半分のバターを入れて風味付けしたり、生クリームを入れたりしても、よりコクが出ておいしくなります。
毎日飲みたくなる味ですし、朝ごはんにもぴったりです。
しかも、ハンバーグとも合いそうですし、焼き魚と合わせてもおいしくいただける。
ほかの献立が和でも洋でも合うのが、関先生のポタージュスープです。
この和洋折衷の万能スープ、一度試す価値はありますよ!
材料とレシピ
【 材料 】
・カリフラワー 1/4個(200g)
・じゃがいも(中) 1個(100g)
・玉ねぎ(中) 1/2個(100g)
・バター 60g
・水 1 1/2カップ
・牛乳 2カップ
・淡口醤油 大さじ2
・胡椒
・生クリーム1/2カップ(無くてもOK)
【 作り方 】
①カリフラワーは実が込んだものを1/4株。小房に分けて15分ほど水にさらし、アク抜きをする。沸騰湯に入れて柔らかめに下茹でする。
②じゃがいもは、カリフラワーの半分の量を用意。5㎜幅に切って15分ほど水にさらす。玉ねぎは薄く切る。
③冷たい鍋にバターを分量の半分入れ、熱して焦がさないように溶かす。そこに玉ねぎの薄切りを入れ、焦がさないように6~7分ゆっくり炒める。
④水気を切ったカリフラワーとじゃがいもを入れてさっと炒め水を入れる。
⑤沸騰してから15分ほどカリフラワーがとろけるようになるまで煮る。
⑥鍋の中身をミキサーにかけて、鍋に戻す。牛乳を加えて沸騰させないように煮る。
⑦淡口醤油と胡椒で味をつける。
⑧最後にあれば残りのバターと生クリームを入れる。
(榊原)