丹野みどりのよりどりっ!

30代から気にしたい高血圧。まず下の血圧からチェック!

万病のモトになる高血圧。実は慢性的な高血圧を放置している人が結構いるそうです。特に30~40代が高血圧の入り口だとか。

1月24日『丹野みどりのよりどりっ!』では、みわホームクリニック院長の神野美和先生に血圧をテーマに話を伺いました。

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血圧とは何ぞや


「血圧は字のごとく"血管にかかる圧力"です。心臓はぎゅっと縮んで、抹消の血管に血液を送るんですけども、心臓がポンプで抹消の血管がホースと考えてもらうと、ぎゅっと縮んだ時に、ホースの中の壁にかかる圧力のことを血圧と言います」

上の血圧、下の血圧とありますが、この上下の違いは?

「上の血圧は"収縮期血圧"と言います。これは心臓がぎゅっと縮んだ時にかかる血管の圧力です。逆に血液が心臓に戻ってきて、心臓が膨らんでいる時の血管の圧力を下の血圧、"拡張期血圧"と言います」

高血圧とは?


いわゆる高血圧の数値とはどれくらいでしょうか?

「上の血圧が140以上、または下の血圧が90以上。どちらかを満たせば高血圧と診断されます」

血圧が変動することに問題はないんでしょうか?

「一時的にぴょんと上がることは、病的な意味はありません。例えばちょっと緊張したり、寒いだけでも上がります。
また、イライラすると上がることもあります。しかし、そういう一時的なことで上がるのは問題ありません。安静な状態で、常にちょっと高い状態が続くことを高血圧と言います」

高血圧はなぜ起きる?


高血圧を引き起こすメカニズムについて伺いました。

「一般的には血管が硬くなってくることによって高血圧は起こります」

血管に弾力があれば、圧がかかっても逃げ場所がありますが、カチカチに硬くなってくると、そこにかかった圧を逃がすことができません。そうなると血圧が高くなってしまうわけです。

「高血圧になりやすい人は、一般的には、加齢とか動脈硬化になる因子が多い人です。しかし高血圧は生活習慣病の一つなので、やっぱり肥満だとか運動不足だとか、イライラする性格などが、長年積み重なって起こってくることもあります」

高血圧を放置しちゃダメ


「まず生活習慣が乱れてくると、細い血管が傷んで下の血圧だけがちょっと高くなってきます。その状況を長く放置していると、だんだんと太い血管まで傷んできて、上の血圧まで高くなってしまいます」

30~40代が、高血圧になっていく入口の段階だそうです。
しかし慢性的な高血圧になっても治療してない人が結構いるそうです。

「高血圧と診断されるのは、下の血圧が90以上です。でも、下の血圧だけが、ちょっとだけ高い状態。例えば95とか98とかの微妙な数値だと、まあいいかなって見過ごしがちなんです。
まして、毎日計っているわけではなく、健康診断の時だけ計った数値だと、慢性的に高いかどうかは自分で分かりません。そうなると治療までの時間が長引いてしまいます。
下の血圧が少し高い。その段階で治療に踏み切ったり、生活習慣を見直すだけでも、血圧値は元に戻ることがあります」

下の血圧が微妙に高くなることが、まずは最初の高血圧のサインです。

血圧管理が大切


高血圧を放っておくと、どういう病気になるんでしょうか?

「血圧が高いまま、一生何もない方も、実はいるんです。でも統計上、血圧が高い方は動脈硬化性の病変と言って、脳梗塞、心筋梗塞の割合がぐんと高くなるのも事実です。
血圧が高いと、常に血管に力が加わって血管が傷みやすく、どこの血管がどう傷んでもおかしくありません。ですから脳梗塞とか心筋梗塞を予防するためにも、血圧の管理というのは非常に大事になってきます」

万病のモト、高血圧を予防するには、まずは自分の下の血圧の値を知っておくことが大切ですね。
(尾関)
丹野みどりのよりどりっ!
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2018年01月24日16時38分~抜粋

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