『丹野みどりの よりどりっ!』の「ニュースよりどりっ」は、気になる最新ニュースの中から話題をピックアップし、CBC論説室の方に伺います。
12月15日のテーマは、リクルートホールディングスが「トレンド予測」で発表した、来年の流行を占う8つのキーワードです。
解説はCBC論説室の石塚元章特別解説委員、聞き手は丹野みどりです。
まずは「熟戦力」
情報サービス大手のリクルートホールディングスが「トレンド予測」という表現で、だいたい来年はこんな社会になりそうとか、こんなことがブームになりそうということを、絶妙な8つのキーワードで発表しました。
来年のキーワードは次の通りです。
・熟戦力
・年功助力
・ピット飲食
・来るスマ美容師
・まな(学)ミドル
・ボス充
・お見せ合い婚
・育住接近
まず、石塚が興味を持ったのは「即戦力」ならぬ「熟戦力」。
石塚「リクルートによると、長く組織などで働いてきて、実務経験がある人だからこそ発揮できる力があるのではないか。
社会的な背景としては、まず人手不足があります。60歳代を中心とした定年後の力を熟戦力として受け入れる企業が増えてくるのではということです。逆に言うと、熟戦力をいかに生かすかが企業の命運を握ります。
熟戦力を発揮できる人を企業に派遣するような人材もサービスも出てくると予測しています」
「年功助力」
他にも似たようなところでは、「年功序列」ならぬ「年功助力」というのがあり、これは年の功が企業を助ける時代だということだそうです。
全体に、高齢化社会にかかわるキーワードが目立つのが特徴ですね。
意外と普及?「ピット飲食」
自動車レースでピットインというのがあります。レースの途中にパッとピットに寄って給油したり、整備したりするものです。あのイメージを飲食に当てはめたものが「ピット飲食」だそうです。
これからは、ひとりひとりが多様な役割をする時代になるのでは。働き方改革といわれていますが、そうなると、本業プラス新たな役割に挑戦する人が増えてくる。趣味とか、人脈を増やすとか、副業で稼ぐとか、勉強するとか、本業以外にプラスの役割ができてきます。
そうすると本来の役割から別の役割に移動する場合に、ちょっと軽く飲んだり食べたりして、気持ちを切り替える時間が必要になるのでは。これが「ピット飲食」です。
カフェやファーストフードの店で、一瞬まったりして、気持ちを切り替えてから次の役割を果たそうということです。
ネットの調査会社のアンケートによると、現実に、夕方5時から7時の間に軽く外食をする人が増えてきているそうです。
スマイルで来る「来るスマ美容師」
8つキーワードの中で丹野が興味を持ったのは「来るスマ美容師」。
石塚「ひとつは、美容師の競争が厳しくて仕事のない美容師さんがいる。一方で、おしゃれを楽しむ世代が高齢化しているが美容院に行けない。そこで、美容師の方が高齢者のご自宅へ笑顔(スマイル)で行く。みんなにスマイルを与える美容師が『来るスマ美容師』です」
丹野は「これも高齢化社会にかかってくるキーワードですね」と、まとめました。
予想通りになるか?!
ちなみに他のキーワードを、リクルートホールディングスの資料から簡単に説明します。
・まな(学)ミドル
成長機会を求め、会社の枠を超えて学び始めるミドルが増加。
・ボス充
生活を楽しみ、社外活動が充実している上司が企業においても活躍。
・お見せ合い婚
オンライン上での多様な自己開示を通して、結婚をする人が今後増加。
・育住接近
保育園や学童保育などをマンションや団地内に設置する住居が増加。
果たして、予想のような来年になるでしょうか、楽しみですね。
(みず)
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