ボ・ル・シ・チ♪とテンション高く紹介する関先生。
先生によると、ロシアの人たちはボルシチを
味噌汁のように毎日作って飲んでいるそうです。そして、相棒のピロシキがおにぎりみたいと喩えられるとか。
ボルシチと聞くと、手の込んだ煮込み料理、というイメージでしたが、味噌汁と聞くと、なんだか簡単に作れそうな気がします。
ただ、味噌汁といっても、非常に具だくさんのスープ。イメージ的にはポトフのほうが近いですね。
しかし、なんといってもボルシチの一番の特徴は、赤いスープ。
ビーツという、カブに似た球根のような、独特の野菜がこの赤みのもとになります。
さらに、トマトの赤も加わります。
いったいどんな料理でしょうか、早速作り方…
の前に、関先生から大事な心構え。
「具を大きく切る」
思わず「豪快ですねー」と丹野みどり。
そして、
「煮込んでいくだけだから、順番さえ覚えてしまえば、少々間違えても最終的にはすごくおいしくなる」
なんと頼もしいお言葉。
どんな凝った料理も簡単な作り方に変えてしまう、関先生。
料理への意気込みも整えたところで、今度こそ作り方です。
まず、今回使うお肉は、豚肉。しかも、スペアリブ。
「先生、スペアリブってどこに売っていますか?」
普段買い慣れない食材にたじろぐ丹野みどり。
「肉屋さんに売っているよ、ちゃんと、豚肉コーナーにね」
7,8cmにカットされ、骨が付いた状態の豚のスペアリブがちゃんとあるそうです。
お肉を買ってきたら、塊肉の部分にあらかじめ2,3箇所切り込みを入れておきます。そうすると、
スパッスパッと骨から肉が剥がれ落ちるようになります。味付けは塩胡椒です。
それでは、大きく切る具材を用意していきます。
まずは、キャベツ。
これはもう半分に
バサッと切ったらまた
バサッと切ります。
そして、
パラパラにならないように、芯をつけたまま、くし型に切ります。
……丹野みどりが訳します、放射状に芯を残しながらキャベツを切るということです。
続いての食材は、ジャガイモ。
これは、大きいジャガイモさんだったら、半分。小さければ1個ごろんと入っていてもよいそうです。
それから、ニンジン。
皮を剥いて、斜めに切って、大きめの乱切りにします。
そして、どうしても欲しいのが、ビーツ。
「これは買ったことがありません」
しかも、買ってくるのは、ビーツの水煮缶。
正直、ビーツの姿形すらおぼつかないのに、水煮缶という形で売られていることも知りませんでした。
おそらく、トマトの水煮缶が置いてあるような売り場にあるのでしょう。
そんなに高いものではないので、一度探してみてください。
どうしてもなければ他のものでも……と早くも"どうしても"という言葉を撤回してしまう富子先生でした。
あ、缶詰めのコーナーに立ち寄ったら、ついでにトマトの水煮缶も買ってください。このあと使います。