フリーアナウンサーの丹野みどりがパーソナリティーを務める生ワイド番組『丹野みどりのよりどりっ!』。
木曜日の好評企画は「コレって知ってる?」。
昭和48生まれの丹野と、平成生まれのCBC若手アナウンサーが、お互い「これって知ってる?」という話題を持ち寄り、 世代間ギャップを楽しむコーナーです。
昭和VS平成!「パンタロン」「ファンラン」って知ってる?
山本リンダも履いてました
11/2の放送では、CBC入社1年目・平成6年生まれの山内彩加アナウンサーが登場しました。
まずは、丹野からの出題です。
【第1問】「パンタロン」
これを今風に言い換えると、何になるでしょうか?
1960年代末期~70年代に流行したものなので、当然山内アナは知りません。最初は「パンダ?」と聞き返したのも無理のないこと。
「ファッション用語」というヒントを元に導き出した答えが「パンツ」。下着ではなく、ズボンという意味のパンツです。近づいてきましたよ。
続けて山内アナが答えます。「ロングパンツ!」
惜しいですね。
さらに続けて「ワイドパンツ?」
幅が広く、ゆったりしたシルエットのズボンのことですね。これもちょっと違います。
ここで正解の発表。パンタロンを今風に言うと「ブーツカット」でした。
パンタロンとはそもそも、フランス語で「ズボン」のこと。
ヒザから裾に向かって広がっている形のズボンを、日本ではかつて「パンタロン」「ラッパズボン」と呼んでいました。
それから、丈の長いブーツを下に履けることから「ブーツカット」という呼び方が生まれました。
現在では、裾がやや広がっているものをブーツカット、大きく広がっているものを「ベルボトム」と呼ぶことが多いようです。
チャックは日本語
【第2問】「チョッキ」
これを今風に言うと?
「ベスト!」
即答で正解です。
これは結構、“ファッション今昔あるある”ネタとして使われますから、知っている若い世代もいるでしょう。
ちなみに、チョッキは日本語なので、外国には通じません。「直着という意味」だとか、「ジャケットが訛ったもの」とか語源には諸説あります。
【第3問】「とっくり」
「えーと…、タートルネック!」
これも正解。
【第4問】「チャック」
「チャック?チャックって、あのチャックですよね?ジジジジーって開け閉めするヤツ」
正解は「ファスナー」なのですが、山内アナはチャックという言葉を普通に使っているそうです。
古いとは言え、まだまだ現役の言葉なんですね。
ちなみにチャックは「巾着」が語源の日本語で、元々は商品名でした。
別の呼び方の「ジッパー」も元々はアメリカの商品名で、閉める時の擬音「Zip」が由来です。
ファスナーは、しっかり留めるものという意味の「fastener」から来ており、本来はネジ等を指します。海外では正式に「スライドファスナー」と呼びましょう。
【第5問】「コールテン」
「コール?呼び掛ける?」
これは難問のようですね。
正解は「コーデュロイ」。パイル織物の一種で、うねうねした生地ですね。黒板消しにも使われています。
日本語のコールテン(コール天)も英語のコーデュロイも語源には諸説あるようです。
アベックは和製フランス語
ここからはファッション用語から離れます。
【第6問】「二枚目」
「イケメン?」
正解です。顔立ちが美しい男性のことですね。
歌舞伎の看板で、一枚目は主役の名前、二枚目は美男子の役者、三枚目は道化役の名前が書かれていたことに由来します。
【第7問】「アベック」
「聞いたことはあるんですけど…」と戸惑う山内アナ。
まあ、今では野球の「アベックホームラン」ぐらいにしか使いませんから。
ちなみにアベックとは元々、フランス語で「~と共に」という意味の言葉です。英語のwithと同じですね。
それが日本では男女の恋仲を指す言葉で使われたのです。
正解は「カップル」でした。が、最近ではそれも古くなってきたようで、「リア充」という呼び方が広がってきているようです。
リア充とは「リアルが充実している」の略で、現実世界が満たされている人のことを指すネット用語。それが広い意味に転じたのでしょう。
楽しく走ろう!
今度は、山内アナからの、新しい言葉に関する出題です。
「『ファンラン』って知ってる?」
「ファン?誰かのファンとか?」と、丹野はさっぱりわからない様子。
これは早々と説明しましょう。ファンランとは「fun runninng」の略で、楽しく走るイベントのことです。
2のが苦手だという丹野と山内アナでも、楽しめる要素があるといいます。
1疲れたら走らなくてもいいんです。歩いても止まってもいい。仲間と写真を撮りながら走ってもいいんです。タイム計測もありません。
マラソン大会には今やそういうジャンルがあり、その中でも話題になっているのが「カラーラン」。
これは、真っ白な衣装を着て、5kmくらいのコースを走ります。その間に4ヵ所“カラーゾーン”というのがあり、そこで黄、青、ピンクなどカラフルな粉をぶつけられます。最終的には全身いろんな色を着けられた状態でゴールするというもの。
他にも、ゾンビのメイクをして走る「ゾンビラン」、泡まみれになって走る「バブルラン」など、様々な種類があります。
6千円以上もするチケットが即完売するほどの人気ぶりだとか。
なぜこのようなものが流行っているのかというと、ハロウィンの盛り上がりにも見られるように、最近の若者は「非日常的な世界」が大好き。その中にいることを実感でき、SNSに使えるようないわゆるインスタ映えする写真も撮れるのが、人気の秘密だということです。
元々は2011年にアメリカで生まれたファンラン。日本どころか世界中で流行っているというこのイベントに、運動嫌いの丹野も興味が引かれるのでした。
(岡戸孝宏)
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