『丹野みどりのよりどりっ!』の「モノコレ!」、9月20日は秋の彼岸の入りです。
お仏壇に手を合わせる、お墓参りに行くという方も多いと思いますが、そんな時に必須となるのがローソク。
今回紹介するのは、かなり変わったローソクです。
ローソクで有名なカメヤマ株式会社が作っている『好物シリーズ』。
亡くなった方が好きだった食べ物や飲み物を型どったローソクです。その形や色がリアルに再現できていて大ヒット。現在なんと60種類もあるそうです。
本物そっくりのローソク
実際にその商品の一部がスタジオにあり、それを紹介する丹野ですが、まずそのクオリティに驚きます。
「この豆大福、わたし今、お腹空いていますから食べちゃいたい」と言うほどリアルな模様。
「豆大福の、ところどころへこんだり膨らんだりして、白い粉がついているところまで、上手に再現されています」と感心します。
さらに、みたらし団子キャンドルを紹介する丹野。
「これが甘辛いタレがついていて、白玉状のお団子がぷりぷり、ふわふわ…」
まるで食レポのようになってきました。
減っていくところがキモ
『好物シリーズ』にはいろいろな種類がありますが、その中でもおすすめ商品を、カメヤマ株式会社商品部の永井綾さんに伺いました。
「『ミニジョッキ』はクオリティが高く、見た目が本当にビールですね」
ジョッキをミニチュアにした感じで、ジョッキの形、透明感、中にはいっている泡が立った黄色いビールと、すべて本物そっくり。泡はこんもりと、上手な人が注いだという分量で、その中央に芯があります。
「これに火を灯すと、ビールが徐々に減っていきます。まるで本当にご先祖様が飲んでくれているような感じです」と、永井さん。
「外側のビールジョッキはそのままで、中の泡とビールの液体の部分だけが減っていくわけですね」と、丹野もびっくり。

おはぎは火を灯すと、中のあんこが出てくるとか。お寿司なら、中トロや軍艦巻きは中からわさびが出てくるという芸の細かさ!
この減っていく感じが「本当に飲んでくれてる」「食べてくれてる」という気分になるそうです。
中には有名メーカーとのコラボレーションしたものもあり、「ワンカップ大関ローソク」や「カップヌードルキャンドル」などもあるそうです。
故人との会話のきっかけに
どうしてこういった商品を作るようになったのでしょうか?
永井さんはこう説明します。
「天国にいる家族にも、生前好きだったものをお供えしたいという気持ちにお応えしたかった。火を灯してキャンドルが少しずつ減っていく様子がまるで本当に食べてくれたようだ、という泣き笑いのストーリーが根底にあります」
手応えについても永井さんに伺いました。
「実際に目で見てなくなっていくことが、故人との会話のきっかけになっていることを、すごく身に染みて感じます」
墓地にも便利
お墓参りの時に、食べ物を実際にお供えすると腐ったり、カラスが食べ散らかすということがあるところから、食べ物のお供えは禁止という墓地も多く、そんなケースでも利用されているようです。
お供えする人の心を癒して、故人と会話している気持ちになるという『好物シリーズ』。
ローソクだけではなくて、お線香のラインナップもあって、累計で約340万個売り上げているそうです。
インテリアグッズとしても人気?!
早速リスナーからメールが寄せられました。
「今日の好物キャンドルですが、本物そっくりによくできてますよね。けっこうインテリアグッズとしても人気ですよ」(Aさん)
「和カフェのディスプレイに欲しいです」(Bさん)
「一昨年他界した父にお供えで買いました。ビールジョッキとまぐろと卵のお寿司。あと、ボンタンアメのお線香も買いました」(Cさん)
すでに活用されている方も多いようですね。
商品リストを見てるだけで、故人を思い出して「これをお供えしてあげたい」という気持ちになる商品ですね。
(みず)
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