木曜日の「オトナのいろどりっ!」は、関富子先生のお料理レシピ。
毎月のテーマに沿ったレシピを1品ずつご紹介いたします。
8月のテーマは「夏バテ解消!さっぱり料理!」。
今回は「トマトとタコのマリネパスタ」です。
マリネ液、具材、パスタ。すべてにコツ有り!
「『トマトとタコのマリネ』だけでも十分おいしそうなのに、そこに『パスタ』」
今日のメニューを聞いた瞬間、丹野が言葉を漏らします。
おつまみにも、主食にもなる、イタリアン料理。
冷製パスタ、ということで、夏向きのさっぱり料理ですね。
「マリネ」というと、何だろうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ようするに、調味して味のついたつけ汁に浸すこと。
今回は、ドレッシングタイプのつけ汁に、トマトもタコもパスタも漬けてしまいましょうというお料理です。
まずはマリネ液を先に作っておきます。
オリーブオイルを大さじ5、レモン汁を大さじ1、玉ねぎのみじん切りを大さじ4、にんにくもぜひ加えてください、大さじ1、お塩も入れて、隠し味にお砂糖を入れます。胡椒もパッパッと振って作ります。
次に具材です。
トマトはたっぷりと使ってください。甘めのトマトもおいしいですし、カラートマトを使っても、色とりどりできれいです。ヘタをとって、十文字に4つに切ります。
タコは茹でダコを買ってきて、薄くスライスします。
大葉をポンポンポーンと叩いて、手でちぎります。バジルを使ってもよいです。
グリーンは何でもよいですが、香りのあるものを選びましょう。
そして、準備万端整ったところで、パスタを茹でます。
パスタは細めがおすすめです。今回は1.4mmを使います。
沸騰湯にお塩を加えて、バサバサッとパスタを入れたら、グラグラグラグラッと茹でるのですが、かたさは、袋の表示を見て、ちょっと硬めのアルデンテにします。
茹で上がったら、ざるに揚げて、ちょっとお水をかけて、やや熱を取ります。
ここで注意ポイントは、熱を取りすぎないこと。
冷たくしすぎると、マリネ液の味が染み込まず、液との絡みも悪くなってしまいます。
水気をピッピッピッピッと振ったら、生温かいパスタをマリネ液の中に入れ込んで、よーくよーく混ぜて味を絡めます。
それから、トマト、タコ、大葉をざっくり混ぜて、あとは味見して、レモン汁やお塩で味を調整します。
この、具材をあとで混ぜることもコツです。
最初に具材を混ぜてしまうと、特にトマトが砕けて、水分も出てしまいます。
具材は具材で置いておいて、マリネ液はマリネ液で置いておいて、麺を茹でてぬるいぐらいの温度に冷水で冷ましてから水気を切ってマリネ液に混ぜます。
まず麺によく味を絡め、そのあとに具材を絡めることで、さっぱりといただけます。
おいしさはイメージの裏側に
それでは実際にいただきます。
「(麺が)細めですね」と丹野みどり。丹野が普段使うのは、1.7mmの麺だとか。
しかし絡めるには、細い方がおいしい。
ちなみに、関先生がよく使うのは、1.2mm~1.4mmだそうです。
今回は大葉がたっぷり入っています。大葉はイタリアンによく合いますね。さしずめ、和製バジルといったところでしょうか?
ただ、バジルを使うときは量を少し控えたほうがよさそうですね。
タコの代わりにシーフードミックスを使うのもおすすめです。イカやエビやアサリなど、たくさん入っていますよね。
そして、この料理以外にも使える富子先生のワンポイントアドバイス。レモン汁を使うときは、お砂糖を一緒に入れると味がマイルドになるそうです。
また、トマトの酸味を加減するにも、お砂糖の量で調節できますよ。
さて、今回のお料理は冷製パスタ。
イメージ的に、麺をしっかり冷水で〆て、キンキンに冷やして作るのかと思いきや、それでは味が染みないので生ぬるく。具材もマリネ液に漬け込むのではなく、後入れです。そして、味が絡んでからしっかり冷やすということでした。
またマリネ液についても、酸っぱい味のイメージですが、お砂糖を入れるとおいしくなるということです。
おいしくするコツはイメージの反対側にある、さすが関富子先生ですね。

材料とレシピ
【材料】
・スパゲッティ(1.4mm) 160g
・赤糖房(トマト) 16粒
・大葉 8枚
・茹でタコ(足1本)
[A]・オリーブオイル 大さじ5
・レモン汁 大さじ1
・玉ねぎ(みじん切り) 大さじ4
・ダイコン(みじん切り) 大さじ1
・塩 少々
・砂糖 少々
・コショウ(粗挽き) 適量
【作り方】
① [A]をボウルに混ぜ合わせる。
② 赤糖房(トマト)は4等分し、タコは薄めの輪切りにする。
③ 大葉は手でちぎる。
④ たっぷりの湯を沸かし、塩を入れスパゲッティを少し硬めに茹でる。
⑤ ④の水気をしっかり切り、①に入れ混ぜる。
⑥ ⑤に②、③を入れ混ぜ、皿に盛りコショウをかける… できあがり。
(榊原)
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