丹野みどりのよりどりっ!

食べられるお箸、その味は?

水曜日の「みどりのさきどりっ」では話題となっている商品やサービスに焦点をあてます。
7/26に取り上げたのは「食べられるお箸」。なんと驚きの材料でできています。

丹野みどりは風邪で喉を痛めて、今日はセクシーなハスキーボイス。
そこに野球大好きラジオパーソナリティの戸井康成が応援にかけつけました。

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「食べられるお箸」とは?


熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会の吉田さんに伺いました。

「食べられるお箸」とはいったい何でしょうか?

いぐさ・畳表の原料になる部分を粉末にして、焼き菓子のように作った商品です。
いぐさの原料だけだと、食べるお菓子としては難しいので、クッキーのように、小麦粉や卵を一緒に練りこんで焼いたのだとか。

お箸の現物がスタジオにあります。
「食べられるお箸」、その名も『畳味』。9
お箸の長さは20cm、ちょっと太めです。

丹野は現物を手にして、「畳の匂いのするお箸と思いきや、匂いをかぐとビスケットみたいな、瓦せんべいみたいな、香ばしい匂いがします」と言います。

戸井は「そもそもいぐさは昔、薬草として食べられていましたね。平安時代の医学書には煎じて飲んでいたらしいです」と蘊蓄を加えます。

最初、いぐさを食べるのは無理、と思いましたが、そういう背景があるなら大丈夫な気がしてきました。

「これで、味噌汁とか汁物は大丈夫?」と、戸井の疑問。
丹野は「お味噌汁などに多少は浸しても大丈夫。最終的には食べることができますが、最初からぐずぐずだと水分のあるものは食べられませんから、ほどよい塩梅の硬さです」と説明します。

畳を口にして欲しい一心で


どうしてこのような変わった商品を作ったのでしょう。その理由を吉田さんが語ります。

いま畳の家庭が少なくなっています。一番の目的はいぐさ・畳表の産地を守ることです。
その方法を考える中で、自宅に畳がないので、畳という言葉を口にすることがなくなった。どうにか、口にして欲しい、口にするというつながりで、お箸という形になりました。ダジャレではないですけど。

「なるほど、畳を話題にして欲しいというPRのために、作られたものですね」と戸井は納得。

畳は危機的状況?


畳業界はそこまでPRしないといけない状況なのでしょうか?

住宅事情を考えても洋式の住宅が多いですし、和室がないという家も珍しくないです。
畳の需要はどんどん低下した結果、全国の畳の9割以上生産している熊本県のいぐさ農家は、この40年で95%も減少しました。しかも、国内で販売されている畳の内、国産はたった2割です。

戸井は「日本の畳はええなー、和室最高!と寝転がっていても、その8割は外国産なんだ」と驚きます。

むしろ求められている畳


丹野は「畳の需要が減っているといっても、畳が嫌われているから、苦手だから、需要が減っているわけではない」と言います。

若者がよく利用しているSNSで、どんな風に畳が言葉として使われているかを調べました。
「畳って落ち着く」「畳の上でごろごろ寝転がると気持ちいい」「実家の畳が恋しい」など、前向きな言葉と一緒に使われているそうです。

丹野は「減ってるが、嫌われているわけではない」と、強調します。

戸井も、「食べられるお箸『畳味』は、畳の魅力をいかに若い人に知ってもらうか、畳離れをくいとめるかという、アイデアのひとつ」と納得しました。

最後、戸井が「ちょっと食べてみようかな」と、ぼりぼりぼり。
「柔道部で投げられた時こんな味がした、畳味」と言いながらも「うまい!」。

食物繊維を多く含んでおり、健康にも良いお箸となっているそうです。
(みず)
丹野みどりのよりどりっ!
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2017年07月26日17時13分~抜粋

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