丹野みどりのよりどりっ!

丹野みどりが「もふぉーん!」と叫ぶほど美味しい焼き鳥を作ろう

様々な教養をプロの視点から学ぶコーナー『オトナのいろどり』。木曜日は「大人な話題」というくくりでお送りしています。
6月の1ヶ月間は、この番組で大人気の料理研究家、関富子先生のレシピを、5週に渡って紹介します。

料理のテーマは「炭水化物を使ったレシピ&お酒に良く合うレシピ」。
1回目の今日は、お酒のおつまみにピッタリの「やきとり」です。
丹野みどりいわく「居酒屋さんで食べるか、買って食べるもの。家で作るイメージはない」、このやきとり。
どんな風に作っていくんでしょうか。

「擬音が入ったリズミカルな説明が分かりやすい」「イメージがよく伝わってきて簡単に作れそうな気になる」とリスナーから評判の、関先生に教わっていきましょう。

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焼き鳥おいしく作るならモミモミ~♪


家で作ってみたいけれども、家だとガスコンロが汚れちゃうし、炭火焼なんかできないし…。そんなやきとりですが、実はちょっとした工夫でできちゃうんです。

「まず、鶏肉はもも肉を600g買ってきまーす。一口大に切って、200、200、200g。今日は3つの味を楽しみましょうということで、それぞれビニール袋に入れて」

「タレ味は、お醤油とみりん。袋に入れて、モミモミモミモミしてね♪ 1時間くらい、冷蔵庫」

「私の大好きな塩こうじ。それも入れてモミモミモミ♪ それも冷蔵庫」

「そしてもう一つが、お子さんの大好きなカレー味。カレー粉をちょっとぬるま湯で溶いて。顆粒のコンソメも少し加えるとよりおいしくなる。そこにお醤油をちょっぴり隠し味で落として、モミモミモミ♪

関先生はまるで、童話の読み聞かせのような話し方なので、耳触りがいいんです。文字では伝えきれないのが残念ですが。

電子レンジは優秀な助手


「で、最低1時間くらい置くのがおススメなんですよ。だから例えば朝やって、夕方まで時間が長すぎるなーと思っても、それはもう大丈夫。ヘーキヘーキ♪」

漬け込んでしまっても、しょっぱくなり過ぎる事はないそうです。
これなら、朝出掛ける前に冷蔵庫に入れておけば、夜帰ってきたら後は焼くだけですね。

「その前にちょっとひと工夫があるんですよ。それが電子レンジ。袋の中身をワァーッ♪と耐熱用の器に移してね。ちょっとラップをかけて」

「で、1袋分200gを、500Wの電子レンジで3分、かけるんですよ。そうするとほぼ、九割九分くらい熱が通るんです」

「そうしたら、底に少し汁が溜まるのね。それを、汁ごとバサッ!とフライパンにあけるんですよ。そして広げながら、水分飛ばしつつ。『どうかなー?どうかなー?いい焼き色付くかなー?』ってひっくり返しながら焼いてくと、ちゃんと色が付いてくるの」

「その時に、旨みもぜーんぶ吸収しつつやってるので、とてもおいしいんですよ。『あっ、いいやきとり♪』って思えばもうそれでできあがりなんですよ」

ポイントは、間に1回電子レンジをかませること。

時短にもなるし、熱の通りの心配もないのです。下味の付いたものや、タレが付いたものは、フライパンで焦げつきやすいですよね。そうすると、肉の中まで火が通らなくなってしまいますから。

やきとりをデコっちゃおう!


「そしてプチュッ、プチュッ、プチュッ♪と串に刺せばおしまい」

お店のやきとりは串に刺してから焼きますが、家庭の場合は焼いてから串に刺すんですね。
これなら例えば、1串に好きな数だけ刺すとか、3種類を順番に刺していく三色やきとりとか、他の食材を挟むとか。
いろんなバージョンが楽しめる訳です。やきとりを“デコっちゃう”なんて斬新ですね。

アウトドアにも最適だそうですよ。関先生のオススメは、電子レンジで加熱までしておいてから、キャンプ場へ持っていき、子どもたちとワイワイやりながら串に刺して、ちょっとあぶる。

生肉を持っていくより安全で、お手軽ですね。

やきとり用の串は、ホームセンターなどのキャンプ用品コーナーで買えるそうです。通販でも手に入るでしょう。

新手の擬音使い・丹野みどり


では、完成品を試食していきましょう。



まずは塩こうじ味から。

丹野「…先生、これ、塩こうじだけ?味が染みてて、やわらかーい!」

塩こうじは、肉を柔らかくする酵素が働くので、この3種類のなかで一番柔らかく仕上がるそうです。

続いては、定番中の定番、タレ味。

丹野「みりんの照りが出てますねー」と見た目の感想を言った後、
もふぉーん!おうんおうーん!ほぅんほぅんほぅん」と、謎の感嘆の声。至福のため息とはこのことでしょうか。
関先生とはまた違ったタイプの、擬音の使い手です。

タレで絡めてある上、フライパンで調理しているので、脂が逃げていかない分柔らかくジューシーなんだとか。

最後はカレー味。

丹野「いい香り!…ウーン♪ カレー粉だけじゃない、コンソメと醤油で味に奥行き感が出てますね」

定番のタレ・塩にカレー味が1つ加わることで、食べていて飽きがこないし、幅広い年齢層に喜ばれるのです。

冷めても柔らかく、味が染み込んでいるため十分おいしいので、お弁当にもピッタリ。
それなら串に刺さなくてもいいですからね。
となれば、やきとり丼やサンドイッチなどにも応用が利きそうです。
もはやお酒のおつまみだけでは済みません。一石二鳥どころか、一石五鳥、十鳥にもできそうです。やきとりだけに。

最後に、正式なレシピを紹介します


<材料 4人分>
鶏もも肉  600g

[A]タレ味
醤油 大さじ2
みりん  大さじ2

[B]塩こうじ味
塩こうじ 大さじ2

[C]カレー味
カレー粉 小さじ2
ぬるま湯 大さじ1
顆粒コンソメ 小さじ1/3
醤油 小さじ1/2

(油 適量)

<作り方>
【1】鶏もも肉は、やや小さめの一口大に切り、200gずつに分ける。

【2】[A][B][C]をビニール袋につくり、【1】をそれぞれ入れ、少しもみこんでから冷蔵庫で1時間おく。

【3】【2】のそれぞれを耐熱容器に移し、ラップをし3分(500Wの電子レンジの場合)加熱する。

【4】フライパンに油を入れ、少し熱し、それぞれを汁気ごと入れ、汁気を飛ばしながら焼き色がつくまで焼き炒める。

【5】串にさす…できあがり。
(岡戸孝宏)
丹野みどりのよりどりっ!
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2017年06月01日16時33分~抜粋

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