5/19のゲストは「井の頭公園の歌姫」としておなじみの、あさみちゆきさん。『よりどりっ!』には、2年半ぶりの登場となりました。
その間に、結婚、出産、最愛のお母様とのお別れなどを経て、このたび新曲をリリース。
丹野みどりが貴重なお話を伺いました。
「井の頭公園の歌姫」あさみちゆきの新曲は、亡き義母からの贈り物
フォーク+歌謡曲=あさみちゆき
デビュー15周年を記念した今回のシングル「出さない手紙を書いてます」は、作詞を喜多條忠さんが手掛けました。
言わずと知れたフォーク界の重鎮。かぐや姫「神田川」が有名ですが、演歌の作詞も数多く手がけています。
作曲は五木ひろし「長良川艶歌」など、演歌・歌謡界の大御所、岡千秋さんです。
丹野は歌詞カードに書かれた歌い方の指導を読み込んでから、あさみさんの歌を聴いたそうで「なんて素晴らしいんだろう、ほれぼれいたしました」と感服。
「あの通りに心掛けていらっしゃるんですか?」と尋ね「いや、そこまでは…」とかわされました。
丹野は、歌う気まんまんのようです。
この「出さない手紙を書いてます」という印象的なタイトルについて、あさみさんは「書いて気持ちを整理して、また、明日に向かって進んでいくという強い女性」を表していると語りました。
孫のために義母が遺した詞
カップリング曲「いとし子よ」は、思い出の深い曲だと、あさみは語ります。
「作詞は私の義理の母。私のお腹にこどもができたときに母が余命3カ月のガンの宣告をされました。ものすごく孫を楽しみにしていたけれど、息子が生まれて10日後に亡くなりました。無事に生まれたことと写真と、電話で泣き声は聞いてもらって、『あぁ、よかったね』と言ってくれて、そのまま意識がなくなってしまいました」
聞いていた丹野も思わず言葉を失います。
「それはご病気がわかってからお書きになったのですか…よりいろいろな思いが込められているわけですね」
「ほんとに母の愛がたくさんつまった曲です」と語るあさみさんです。
愛をつなげる歌に
その「いとし子よ」、歌詞は母が子を思うように書かれています。
あさみは「お母さんが、陽子さん(あさみさんの本名)の今の気持ちはこうなんじゃないかなと言ってくれた」と語ります。
子守唄のような自然なメロディーにも、こどもに対する愛があふれ出ています。母からの子への愛、そしてその子からまた愛する人へつながってくれたらと、あさみさんは言います。
出産後に変わったことは?
あさみさんは今なお月1回のペースで井の頭公園でも歌い続けています。
「出産という休止があって、音楽活動を再開して、何かご自身の中で変化がありますか?」という丹野の問いに、「守るべき子供がうまれて、強くなりましたね。気持ち的にも、ちょっとやそっとでは動じないというか」とすっかり母の顔。
生活も、随分変わったそうで、まずは息子のことをしてから自分のこと、息子が寝てから音楽活動をするようになったとか。
「お酒好きと伺いましたが、なかなか飲めないんじゃないですか?」の問いには「ご飯を食べる時にビールを飲みますが、それが昔だったら家にあるお酒は全部飲んじゃうくらいでしたが、今は350mlを2本くらいでやめるようにしています」とあさみさん。
なかなか丹野には難しそうです。
参加型のライブが楽しみ
あさみさんは5/26の金曜日、名古屋栄のアートピアホールでコンサートを行います。
オリジナル曲はもちろんのこと、「歌のお品書き」を配り、その中から選んでもらう、おなじみのリクエストコーナーもある、観客参加型のライブとのこと。井の頭公園を思わせるスタイルですね。
(みず)
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