今だからこそわかる、男の言い分と女の言い分。名画『愛と青春の旅だち』

丹野みどりのよりどりっ! / トーク

7/11放送の『丹野みどりのよりどりっ!』「みどりよりどりっ!」では、「あれーこの映画見たかなぁ、なんか記憶があいまいだなぁ。ようし!この際、改めてこの映画見てみようシリーズ」。

1弾の『トップガン』、第2弾の『セーラー服と機関銃』に続く第3弾は、1982年公開の『愛と青春の旅だち』です。
ジョー・コッカー & ジェニファー・ウォーンズが歌う主題歌、「Up Where We Belong」はアカデミー歌曲賞を受賞しました。

「いやーもうみなさま、青春の思い出が疼きますか?今日は『愛と青春の旅だち』です」

丹野みどりが、あらすじと共に映画を振り返ります。

「Yes,Sir」一択

主演はリチャード・ギア、ヒロインはデブラ・ウィンガー。

舞台は海軍士官養成学校。
厳しい訓練を受けながら、愛と友情、人としての成長を描いた青春映画です。

「リチャード・ギア。これもう若くて綺麗!」と、絶賛する丹野。

「五分刈り頭にランニング姿。どうしてあんなに格好いいんでしょうか。もうねぇ」

リチャード・ギア演じる青年の名前はメイヨ。
メイヨを待ち受けるのは、鬼教官のフォーリー。

「とにかくしごきまくるんだわ!ちょっとでも集合に遅れると『腕立て伏せ50回!』とか。重たーい銃をね、両手で上げ下げさせながら走らせたりね。終わりのない腹筋をさせたり。もう恐ろしいんですよ、とにかくスパルタなんです」

そんな鬼教官の言うことは絶対で、「Understand?」と尋ねられたら「Yes,Sir」という返事をするしかありません。

僕には行くところがないんだ!

そんな絶対的な服従関係にある2人ですが、メイヨがどうしても「Yes,Sir」と言えない出来事が起こります。

一匹狼で仲間に溶け込もうとしないメイヨに目を付けた鬼教官は、メイヨを1対1で厳しくしごき、極限まで追いつめます。
最後に「メイヨ、どうせお前なんか士官になれないぞ!」と言い放つ教官に、初めてメイヨが「No,Sir!」と逆らいます。

「僕には行くところがないんだ!」と言い、泣きじゃくるメイヨ。

実は、メイヨの母親は自殺しており、父親は酒と女に溺れている状態。
メイヨは士官養成学校しか行くところがなかったのです。

「このやりとりのカミングアウトを乗り越えて、メイヨも次第にね、仲間と協力しながら溶け込みながら、訓練に参加していくという。一つの山場を越えるわけです」

男女の駆け引き

この映画では、2組のカップルが描かれています。

1組は主人公のメイヨとヒロインのポーラ。

もう1組はメイヨの親友、士官養成学校で成績ナンバー1のエリートのシドと、ポーラの親友リネット。

それぞれラブラブで、幸せそうな雰囲気だった4人。

しかし、養成学校内ではこういった話が広がっていました。

「街の女にはお前ら気をつけろよ。パイロットと結婚狙いの女が、色仕掛けでできちゃった婚を狙ってくるから、お前たち気を付けるように!」

「この映画、今回私改めて見直してみて。おお、なるほど!おわぁ、あるある!男女のシーンですね。駆け引き、会話がとても目に留まりました」と、新たな気づきがあったという丹野。

その昔、レンタルビデオ屋さんでこの映画を借りて初めて見た時、丹野は高校生。
細かい男女の描写は記憶になかったそうです。

男の言い分、女の言い分

今回、丹野の胸に強く響いたのは「男の言い分と女の言い分」。

例えば女同士のポーラとリネットのこんな会話です。
まるで女優が乗り移ったかのように、なめらかに一人二役でセリフを発する丹野。

リネット「男の愛なんて、数週間じゃわからないわ。要ナシですぐにポイ捨てでしょ。代償を払わせるべきよ」
ポーラ「そうかしら?私はそうは思わないけど」

つまり、愛を信じられないリネット。
そして愛を信じたいポーラ、という2パターンの女性が出てくるというわけです。

一方、メイヨとシドの男同士の会話ではこんなシーンがあります。

メイヨ「あー、女なんてやっかいなだけだ。スパッと別れりゃいいんだよ」
シド「はぁー、僕はどうすればいいんだろう…」

実はシドは、リネットから妊娠を告げられていました。

しかし、これはシドの気持ち、本気度を試すためにリネットがついた嘘だったのです。

そんなあんた死なんでもね

真に受けてしまったシドは、悩んで悩んで悩んだ末に「責任を取ろう」と考え、士官学校をやめて働く決意をします。

学校をやめ、婚約指輪を持って、リネットのもとへ向かいプロポーズをしたシド。

そんなシドを待ち受けていたのは、まさかのリネットの一言でした。

リネット「私は士官としか結婚しない」

丹野「えーーーーーーー、ちょっと!」

リネット「私はパイロットの妻になりたいの、さようなら」

丹野「ええーーーーーーー!!!」

失意のシドは自殺をしてします。

「そんなあんた死なんでもね、そんなことで!」と嘆く丹野。

丹野、「染みます」

いよいよ卒業式の名シーンです。

あんなにメイヨをしごいていた鬼教官が、自分を追い越した卒業生一人一人に敬礼をします。

教官「おめでとうございます、メイヨ少尉どの」
メイヨ「君のことは忘れないよ」
教官「はっ、わかっております」

メイヨ「君のおかげで卒業できた」
教官「早く行け!」

「うわぁーいいシーンだな、これ。いいシーン!」

大興奮の丹野。

そして、もう1つのクライマックスシーン。

丹野「白い制服姿に帽子のかっこいいリチャード・ギアがね!別れてずっと会ってない彼女のポーラの働いてる製紙工場に迎えに行くわけよ!」

「えっえっ何?」と驚くポーラをお姫様抱っこしてエンディング。

「えー?かっこいいけど、よかったよかっただけど。どういう心境の変化で迎えに行った?みたいな。そこは謎なんですけど」と、丹野。

「改めて見てみると、男の言い分、女の言い分というせめぎあいがね。はいはいはいはい分かるよーというのが今になって、染みます」

酸いも甘いもかみ分けた?丹野の胸にズバっと響いた映画、『愛と青春の旅だち』でした。
(minto)
この記事をradikoで聴く

2018年07月11日17時04分~抜粋

この記事をシェアする

あなたにオススメ

アーカイブ

同じカテゴリー

×