レポドラ日記

高校1年生が切り紙で作った昆虫がリアルすぎて博物館で展示へ。

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CBCラジオのレポートドライバー石坂窓花です。

さて、私の目の前にあるのは、ごく普通のハサミと色画用紙だけ。
そしてひとりの男子高校生。



わずか30分で、細長い触角やトゲのついた脚を持った、見事にリアルな昆虫を作り上げてしまいました。

このリアルな「切り紙昆虫」を作り出すすごい高校生は、愛工大名電高校1年生の石川進一朗くんです。

物心がついた頃から昆虫好きだったという進一朗くんが「切り紙昆虫」を作りはじめたのは、なんと5才の時。

お母さんから買ってもらった昆虫のペーパークラフトブックから、試しにトンボを作ってみたところ、すごく上手に出来て、お母さんから「凄い!」と褒められたがきっかけでハマっていったそうです。
褒めて伸びるタイプ、ということですね。

最初は平面的でしたが、工夫して次々とリアルな昆虫を作り出すようになったそうです。

石川くんのお部屋に入った瞬間、机の上にドンっ!と乗っているカマキリの切り紙昆虫が目に入りました。
実は私、あまり昆虫が得意ではないので、ついつい緊張で構えてしまったほどリアルなんです…。



触るのもちょっと戸惑ってしまいました。
石川くんがカマキリを持ち上げると、動きがしなやかというか繊細で、本当に生きているようにしか見えません。
何も知らずにこの部屋に入ったら本当にびっくりすると思いますよ。



どちらが本物かわかりますか!?



正解は、石川くんが持っているのが本物で、私が持っているのが切り紙昆虫なんです。
本当にリアルです…。

1年で約200点、作り始めてから10年なので、約2,000点の切り紙昆虫を制作したそうです。

石川くんにこれまで作った中で、1番好きな切り紙昆虫を尋ねたところ、カマキリがナンバー1とのことです。

昆虫の魅力について「何種類もいるけど、特徴がそれぞれ違うところが昆虫の面白いところ」と語ってくれました。

石川くんは部屋でたくさんの本物の昆虫も飼っていて、カマキリはもちろん、クワガタ・ゲンゴロウ・クモ・ムカデ・ゴキブリなど。
私、ゴキブリを飼育している人に、初めて会いました…(震)

飼育している昆虫は、およそ50種類・数百匹にもなるんだそうです。



そのありえない数の昆虫が飼育されている部屋から中継をさせていただいたんですが…、



なおさらカマキリの切り紙もリアルすぎて、箱から本物が逃げたんじゃないかと思うほど怖かったです。
それくらいリアルなんですよ。

石川くんが昆虫を作る時には設計図も使わず、下絵も書かないんです!
てんとう虫を作ってくれましたが、本当に何も書かずにおもむろに画用紙をハサミで切って、折り込んでいく…





おしゃべりしながら、ものの15分程度で、実にリアルなてんとう虫が完成しました!



石川くんが作ったリアルな切り紙昆虫は、現在名古屋大学博物館で開催している『ムシの世界展』で見ることができます。
最新作100点程が展示されています。

最近緑が減って見ることが少なくなった昆虫を、よりリアルに再現しているので是非見に来ていただきたいです。

最終日の10月21日(土)には切り紙昆虫の実演も行うので見ていただきたい、と話してくれましたよ。
ただの1枚の画用紙が立体的な昆虫になるところを是非!

素敵な時間をありがとうございました。
(石坂窓花)
 


『ムシの世界展』名古屋大学博物館
名古屋市営地下鉄 名城線 名古屋大学駅2番出口からすぐ
10/21(土)まで開催中
入場は無料です。
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