石塚元章 ニュースマン!!

ペットを飼うならどっち?イヌよりネコ派が増えてきた理由

昔からペットで飼う動物といえば犬が多かったのですが、最近は猫を飼う人が増えてきたそうです。

なぜ、猫派の人が増えてきたのでしょうか?

『石塚元章 ニュースマン!!』の「石塚トレンド 今日の数字」コーナーでは、CBC論説室の特別解説委員・石塚元章が、今週報じられたニュースにちなんだ数字を選び、渡辺美香アナウンサーとともに紹介しました。

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犬は猫の倍お金がかかる

今週取りあげた数字は、「30万円と16万円」。

30万円といえば、今なら「新型コロナウイルス対策で急浮上した給付金のこと?」と思いがちですが、冒頭の話のとおり、これはペットに関するある金額です。
ペット保険会社の「アニコム損害保険」が3月31日に発表した統計によれば、同社の保険契約者が2019年の1年間、ペットにかけた費用が小型犬や中型犬は約30万円、猫が約16万円だったそうです。

なお、大型犬の場合は、食費やしつけ、トレーニング料等も大幅に上がるため、年間45万円だったそうです。

項目別のトップは、犬猫ともに「フード・おやつ」で約5万円。

これに「治療費」と「保険」を加えた3項目で、支出の大きな割合を占めています。

ちなみに4位は、犬がシャンプー・カット、猫では光熱費が4位でした。
 

猫の人気上昇で見えてくること

一般社団法人ペットフード協会の統計によりますと、2017年に全国の推計飼育数について猫が犬を逆転し、その後も差が広がり続けています。

生活様式やライフスタイルの変化によって、ペットで人気が出る動物の傾向も変わってきますが、猫を買う人が増えてきた原因もそこにあるようです。

例えば、1人暮らしや高齢者の世帯が増えてきたので、犬だと散歩しなければならないし、家に誰もいない状態にするのは難しい。

その点、猫だと家の中で飼っておけば安心ということが考えられます。

そして猫の方が犬よりもお金がかからないということも、人気の原因の1つなのかもしれません。

石塚は猫の人気が上がっていることについて、「バブルの頃ならともかく、稼ぎが少なくなってきた時はお金がかからない方が良いよとか、いろんな理由が見えてくると思います」とまとめました。
 

お金をかけるようになった項目が

また、年間にかかるお金は昨年と比べると犬は2万5千円、猫は2千円以上減っているそうです。

ただ、以前よりもお金を使うようになった項目があるそうで、それは防災グッズの購入。

ここ1~2年の日本は特に台風や地震などさまざまな災害を受けてきましたので、防災意識が高まっているということが、ここからもわかります。

ちなみに、今年からは新たにウサギや鳥、ハムスターなどの小動物を指す「エキゾチックアニマル」にかかる年間の費用も調査に加えたそうで、やはり一人暮らしや高齢化などにより、飼いやすい動物の人気が上がってきているのかもしれません。

さらに犬猫よりも費用がかからず(最も高いウサギの場合でも約8万円)、鳴き声が小さいということで人気が上がっているという点では、今の日本の経済事情や住宅事情をよく表しているのかもしれません。
(岡本)
石塚元章 ニュースマン!!
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2020年04月04日08時37分~抜粋

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