ロシアのウクライナ侵攻からもうすぐ1年が経ちますが、なかなか終わりが見えない状況が続いています。
そのような中で最近、ニュースで「レオパルト2」という名前を耳にするようになりました。
これはドイツの戦車の名前で、日本ではなかなか具体的な戦車や兵器の名前を聞く機会はなかったのですが、なぜ最近注目を集めているのでしょうか。
1月21日放送『石塚元章 ニュースマン!!』では、CBC特別解説委員の石塚元章と渡辺美香アナウンサーが、レオパルト2をめぐる最近の動きについて解説しました。
40年の歴史を持つドイツの戦車「レオパルト2」が、脚光を浴びている理由
ドイツの戦車が注目
ウクライナが早く使わせて欲しいと依頼しているのが、1970年代から使用されていた高性能な戦車「レオパルト2」です。
冬の寒さは特に厳しいので早く戦争を収めたいということと、戦車を使いこなすにはある程度の時間が必要なためです。
ヨーロッパの各国でレオパルト2をドイツから買ったりもらったりしていて、ポーランドやフィンランドなどは「レオパルト2を出してもいいよ」と、ウクライナに伝えているとのこと。
しかし、もともとはドイツの軍用品であるため、ウクライナに渡すにはドイツの許可が必要となります。
そのため、ドイツが許可をするのか、もっと言えば、ドイツが直接ウクライナに対してレオパルト2を渡すのかが、大きな注目を集めているのです。
そこでアメリカの国防総省が主宰となり、50か国が出席してドイツで日本時間の21日まで国際会議が開かれました。
しかし、「レオパルト2をウクライナに供与すると、ロシアを刺激するのではないか」という慎重派の意見もあり、結論は先送りとなりました。
冬の寒さは特に厳しいので早く戦争を収めたいということと、戦車を使いこなすにはある程度の時間が必要なためです。
ヨーロッパの各国でレオパルト2をドイツから買ったりもらったりしていて、ポーランドやフィンランドなどは「レオパルト2を出してもいいよ」と、ウクライナに伝えているとのこと。
しかし、もともとはドイツの軍用品であるため、ウクライナに渡すにはドイツの許可が必要となります。
そのため、ドイツが許可をするのか、もっと言えば、ドイツが直接ウクライナに対してレオパルト2を渡すのかが、大きな注目を集めているのです。
そこでアメリカの国防総省が主宰となり、50か国が出席してドイツで日本時間の21日まで国際会議が開かれました。
しかし、「レオパルト2をウクライナに供与すると、ロシアを刺激するのではないか」という慎重派の意見もあり、結論は先送りとなりました。
アメリカが提供するならドイツも?
現在ロシア側には性能の良い武器はないと見られています。
そのため、ウクライナがある程度良い性能の武器を持てば防御できる、あるいは勝てるという見立てがあるようです。
しかし、良い戦車を投入することによって戦況が泥沼化するのも避けたいという意見もあり、なかなか方針が決まらないよう。
一方、アメリカにも「エイブラムス」という高性能の戦車があり、アメリカとドイツが協力して両方出す方針も考えられます。
ドイツには「アメリカが出すならウチも出していいよ」という考えもあるようです。
石塚はドイツの思惑について、「それも考えはわかるけど。自分たちだけが矢面に立たないように」と語りました。
そのため、ウクライナがある程度良い性能の武器を持てば防御できる、あるいは勝てるという見立てがあるようです。
しかし、良い戦車を投入することによって戦況が泥沼化するのも避けたいという意見もあり、なかなか方針が決まらないよう。
一方、アメリカにも「エイブラムス」という高性能の戦車があり、アメリカとドイツが協力して両方出す方針も考えられます。
ドイツには「アメリカが出すならウチも出していいよ」という考えもあるようです。
石塚はドイツの思惑について、「それも考えはわかるけど。自分たちだけが矢面に立たないように」と語りました。
ドイツの判断が迫られる
しかし、現在のところアメリカはエイブラムスを提供しない考えのようです。
戦車が高性能すぎて操縦がかなり難しいことや、維持管理が高額という理由があるようです。
果たして、ウクライナへ戦車を提供することは戦争を終わらせるために有効なことなのか、それとも戦禍をこれ以上大きくならないようにするために提供しないほうが良いのか、ドイツの判断が迫られている状況です。
最後に石塚は、「戦車の名前をあまりニュースで細かく解説しない時代が来るといいなと思いますが、大事な話なので、どういうことがいまヨーロッパで起きているのかというのを覚えておいていただきたいと思います」とまとめました。
(岡本)
戦車が高性能すぎて操縦がかなり難しいことや、維持管理が高額という理由があるようです。
果たして、ウクライナへ戦車を提供することは戦争を終わらせるために有効なことなのか、それとも戦禍をこれ以上大きくならないようにするために提供しないほうが良いのか、ドイツの判断が迫られている状況です。
最後に石塚は、「戦車の名前をあまりニュースで細かく解説しない時代が来るといいなと思いますが、大事な話なので、どういうことがいまヨーロッパで起きているのかというのを覚えておいていただきたいと思います」とまとめました。
(岡本)
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