今や名古屋といえば喫茶店というイメージが強いかもしれませんが、もっといろんな喫茶店を巡りたいという方におすすめの本があります。
5月11日放送『石塚元章 ニュースマン!!』は、ゲストに名古屋在住のフリーライター・大竹敏之さんが登場しました。
大竹さんが手がけられた『名古屋の喫茶店 完全版』(リベラル社)が4月に出版されたばかりですが、これは『名古屋の喫茶店』、『続・名古屋の喫茶店』を合わせた上で最新の情報に更新し、更に追加取材を行ったというもので、文字通りの完全版です。
名古屋を10年歩いて取材!ライターが厳選した3つの喫茶店とは?
老舗のお店、でもインスタ映え!?
この本では喫茶店が100店以上紹介されており、どのお店も甲乙つけがたいところとは思われますが、今回は大竹さんにさまざまな角度からおすすめの喫茶店を挙げていただきました。
まずは名古屋らしい、そして歴史が感じられるという喫茶店として挙げられたのは、名古屋駅近くにある『KAKO 花車本店』です。
昭和40年代に名古屋で初めて自家焙煎を始めたお店で、落ち着いた佇まいで多くの常連さんも付いているお店ですが、数年前からは若い女性の間でも人気となり、今や行列もできているそうです。
その理由は、新しい形の小倉トースト。食パンを4つに切り、その上にあんこや自家製ジャム、ホイップクリームなどを載せており、まるでクラッカーのよう。
昔ながらの雰囲気と新しいメニューの両方が楽しめます。
まずは名古屋らしい、そして歴史が感じられるという喫茶店として挙げられたのは、名古屋駅近くにある『KAKO 花車本店』です。
昭和40年代に名古屋で初めて自家焙煎を始めたお店で、落ち着いた佇まいで多くの常連さんも付いているお店ですが、数年前からは若い女性の間でも人気となり、今や行列もできているそうです。
その理由は、新しい形の小倉トースト。食パンを4つに切り、その上にあんこや自家製ジャム、ホイップクリームなどを載せており、まるでクラッカーのよう。
昔ながらの雰囲気と新しいメニューの両方が楽しめます。
注ぎ方の高度な技を見よ!
次は一風変わった喫茶店について、大竹さんに紹介していただきました。
名古屋駅から中村区役所方面に向かった所にある『喫茶ツヅキ』で、ここの名物はその名も、『カフェオレ天井落としツインタワー』。
これはメニューではなく技の名前なのですが、マスターと息子さんがそれぞれコーヒーと牛乳が入ったポットを持ち、脚立に乗って高い所から注ぎます。
落差があればあるほどクリーミーになる(!?)のかどうかはわかりませんが、こぼれず跳ねないという技は、一見の価値ありです。
忙しい時間帯は難しいかもしれませんが、リクエストがあれば答えてもらえるとのことです。
名古屋駅から中村区役所方面に向かった所にある『喫茶ツヅキ』で、ここの名物はその名も、『カフェオレ天井落としツインタワー』。
これはメニューではなく技の名前なのですが、マスターと息子さんがそれぞれコーヒーと牛乳が入ったポットを持ち、脚立に乗って高い所から注ぎます。
落差があればあるほどクリーミーになる(!?)のかどうかはわかりませんが、こぼれず跳ねないという技は、一見の価値ありです。
忙しい時間帯は難しいかもしれませんが、リクエストがあれば答えてもらえるとのことです。
思い出のソーダ水
今回、大竹さんが新たに取材した中で、印象深いエピソードがあったのは『チロル』というお店でのこと。
こちらもレトロな雰囲気のお店ですが、本には青いソーダ水の写真を載せています。
喫茶店でソーダと言えばメロンソーダ、つまり緑色のものが多く、あまり見かけないものです。
マスターに色の理由について伺ったところ、昔、あることがあったそうです。
昔、お父さんから店を引き継いだ時に、先代の形を守りつつ、「ソーダ水ぐらいは色を変えてもいいか」と考えたそうです。
すると、たまたま先代のマスターの下で昔働いていた方が娘さんを連れてきて、ソーダ水を頼んで飲んだ時、「あっ、これこれ。懐かしい!」と言った様子を見て、「変えちゃいけない」と思い、続けることの大事さに気づいたそうです。
昔、親に連れられてやってきた喫茶店は、思い出とメニューがセットになっていることも多く、単に飲み物を飲む場所以上の意味があると言えるのかもしれません。
大竹さんは「喫茶店は町の中でそういう存在で、変わらないことに意味がある」と語りました。
そして、名古屋の方の多くが喫茶店を身近に感じているわけですが、これについて大竹さんは、「そこで過ごす時間を大事にしているから」と語りました。
そして最後に大竹さんは、「よく名古屋は文化が不毛って言いますけど、文化って要するに無駄を大事にすることだと思うので。コーヒーを飲む時間は大して生産性もないし、無きゃ無いで済むはずなのに、それを大事にしているのはとても文化的なことだと思うんですよね」と語りました。
(岡本)
こちらもレトロな雰囲気のお店ですが、本には青いソーダ水の写真を載せています。
喫茶店でソーダと言えばメロンソーダ、つまり緑色のものが多く、あまり見かけないものです。
マスターに色の理由について伺ったところ、昔、あることがあったそうです。
昔、お父さんから店を引き継いだ時に、先代の形を守りつつ、「ソーダ水ぐらいは色を変えてもいいか」と考えたそうです。
すると、たまたま先代のマスターの下で昔働いていた方が娘さんを連れてきて、ソーダ水を頼んで飲んだ時、「あっ、これこれ。懐かしい!」と言った様子を見て、「変えちゃいけない」と思い、続けることの大事さに気づいたそうです。
昔、親に連れられてやってきた喫茶店は、思い出とメニューがセットになっていることも多く、単に飲み物を飲む場所以上の意味があると言えるのかもしれません。
大竹さんは「喫茶店は町の中でそういう存在で、変わらないことに意味がある」と語りました。
そして、名古屋の方の多くが喫茶店を身近に感じているわけですが、これについて大竹さんは、「そこで過ごす時間を大事にしているから」と語りました。
そして最後に大竹さんは、「よく名古屋は文化が不毛って言いますけど、文化って要するに無駄を大事にすることだと思うので。コーヒーを飲む時間は大して生産性もないし、無きゃ無いで済むはずなのに、それを大事にしているのはとても文化的なことだと思うんですよね」と語りました。
(岡本)
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