北野誠のズバリ

実家暮らしで6万円?SNSで議論を呼ぶ親子の「お金」と「自立」のリアル

「両親から『社会人になって実家に住むのなら家に6万円を入れろ』と言われた」。大手質問投稿サイトに寄せられたこの投稿がSNSで議論を呼び、『まいどなニュース』が取り上げました。

11月27日放送の『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、北野誠と松岡亜矢子がこの記事から、親子間の「お金」と「自立」のリアルについて語りました。

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実家暮らしの金銭ルール

質問者は納得できないようですが、SNSでは「甘えすぎ、月10万円は入れていた」「私は3万円だった。交渉の余地がある」など、さまざまな声が上がっています。

金額は別にして「入れなあかんと思いますよ」と北野。北野家では、こどもたちが大学生になった時にお小遣い制をなくし、アルバイトを推奨。必要なときには、正当な理由をプレゼンさせていたといいます。

北野「社会人になって働いたら、家にいくらか入れるのはごく普通やとは思うんですけどね」

松岡「私も入れてましたね。高校の時からアルバイトをしていたので、高校生からお小遣いはなかったので、当たり前のように入れるもんだろうなと思ってました」

家に入れる金額は、親と交渉して決めていたそうです。

松岡を動かした母の一言

質問者の両親は、「私立の中高に通わせ、奨学金を利用せず大学進学を支えたため、これまでの教育費に相当な負担がかかった」という点を主張しています。

松岡「あとはもう大人なんだから、いわゆる家賃ですよね」

確かに、一人暮らしを前提に考えると、月6万円ではとても生活することは難しいでしょう。
そんな松岡は、27~28歳の頃、母親から家を追い出されています。

松岡「『私、こんな歳の子と一緒に住んでる計画なかったんだよね』って言われて(笑)」

昼間に母親とワイドショーを見ながら一緒にお茶を飲んでいた時に、母親は松岡ではなくテレビの方向を見ながら、ひとり言のようにこうつぶやいたそうです。

母の言葉を受けて行動を決意した松岡は、家賃や奨学金の返済、貯金を計算し、約半年後にはひとり暮らしを始めました。

愛知に留まる若者の背景

北野が気になっているのは、愛知県に多く見られる「愛知県で完結している家庭」です。

松岡によると、特に女の子に関しては古い価値観が根強く、「地元でお嫁に行って、実家のすぐ近くに旦那に家を建ててもらって、ずっと家族で仲良く暮らしていく」というのが理想とされることが多いそうです。

こどもが家を出ようとすると、親からの「車を買ってあげる」がよく使われる説得のひとつ。

北野「車を買ってもらうことで、その地に留められるんやね」

松岡「東京や大阪に行く家賃が浮いた分だけ。『新車2台買えるよ!』なんて言われながら」

ひとり暮らしは社会勉強

「愛知を出るメリットがない」と考える若者が多い背景には、親の巧みな説得術があるというわけです。

愛知では「いつまでも家を出ていかなくてもいいよ」という親が多い中、松岡家はかなり珍しいケースです。北野は、松岡と母のこのエピソードが大好きだといいます。

北野「人間はどっかで自立させないとっていつも思うから」

松岡「吐き出されました、家から(笑)」

北野も松岡も、ひとり暮らし推奨派。社会勉強としてひとり暮らしの経験は重要だと意見が一致しました。
(minto)
 
北野誠のズバリ
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2024年11月27日13時14分~抜粋

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