北野誠のズバリ

玉袋筋太郎が語る、激動の5年間とこれからの生き方

CBCラジオ『北野誠のズバリサタデー』の「ズバリこの人に聞きたい」コーナーでは毎週、話題の本の著者にパーソナリティーの北野誠がインタビューしています。

4月27日の放送では『美しく枯れる。』(KADOKAWA)の著者で、お笑いコンビ浅草キッドの玉袋筋太郎さんが電話で出演。

玉ちゃんこと玉袋さんは50代になってたけし軍団から離れ、相方の水道橋博士さんや師匠のビートたけしさんとの距離も遠のき、仕事の人間関係や夫婦仲、家族構成に大きな変化が訪れたそうです。

この本では、悩める大人たちへ向けて人生の後半戦の歩き方を描いているとのことです。

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浅草キッドが開店休業状態

2018年には『粋な男たち』(KADOKAWA)を出版した玉袋さんですが、その後6年ほどは波瀾万丈の連続。

玉袋さんはその時期が「精神的につらく、自分の中に溜め込んだままだと人格的に破綻してしまう」と恐れ、外に向かって表現しようと考えました。

そして、書籍として世に発表するなら中途半端ではなく、踏み込んだものを書こうと思ったとのことです。

ただ、博士さんは再編された事務所に残っている一方で、玉袋さんは退社していて、浅草キッドの漫才は行われないまま、開店休業状態が続いています。

北野「俺は大ファンやったけど、なぜか別々の道に行ってしまうってことやねんなあ。
ああいう時って、少なくとも玉ちゃんは漫才師として、やっぱり漫才だけは残しときたいよねっていうのは正直、あったわけでしょう?」

玉袋「たぶん、博士もそうだと思うんですけどね。だけどちょっとボタンの掛け違いというか、方向がちょっと変わってきちゃったかなという感じで。
もうやらないということじゃないかもしれないですけど、今の状況はやれないなって感じですね」

コロナ禍に加え、私生活も激変

そして、玉袋さんのつらさに追い打ちをかけたのがコロナ禍。
「スナック玉ちゃん」というスナック店舗をいくつも経営していますが、大きな打撃を受けました。

玉袋「俺のそんな赤裸々な人生なんか誰が興味あるんだろうとか思ったんですけど、僕と同い歳の人もたくさんいると思うんで、人生の失敗例だとか読んでいただいて、『玉袋ごときがああなってんだったら、俺は大丈夫』っていうぐらいの気持ちになっていただきたいという気持ちもありますね」

さらに私生活で大きなできごとがあったのが、ある朝起きてみたら妻と犬と鳥が消えていたということ。

玉袋「積み重なったものがあったんでしょうね。私のちょっとおイタが過ぎたというのもあったと思うんで、それで出て行ってしまったんですね。100%非があるのは私なので、どうしようもない気持ちですよね。愛想尽かされたのも結構(ダメージが)デカかったですね」

今も別居状態のまま

離婚はしていませんが、LINEや電話もブロックされた状態。
現在は家族を介してメッセージを伝えているのと、玉袋さんがいない時間を見計らって家に来て、洗濯はしているそうです。

玉袋「来るなと思った時は、競輪の投票券の裏にメッセージを書いて置いとくんですよ。それがなくなってたら、『メッセージを読んでてくれてるんだな』って。(メモを瓶に入れて海に流すような)ほとんど無人島状態ですね」

ただ、お孫さんのイベントの時は会えるそうで、「孫はかすがい」となっているそうです。

これからの人生で考えること

本のタイトルに「枯れる」とありますように、人生の最後に向けて考えられているのですが、北野は本を読んで思わず涙ぐみそうになったそうです。

北野「結局奥さんがおろうが、死ぬ時はひとりやんか。誰かを道連れになって死ぬことはそうそうないわけやんか。
だから50代からの心構えっていうのをたまちゃんが本に書いてる『奥さんには悪かったけど、俺はこうなんだ』というところと、身の丈に応じてやっていこうというところと」

玉袋「前回の本にも書いたんですけど、自分はトラックみたいなもんで。車でいうと50年ものでガタが来てるんです。

人生でいろいろ積み込まなきゃいけないんですけど、過積載で走っちゃうんですよね。過積載で走るとますますガタがくるんで、後ろの荷物を整理していくとか、そうやって生きていきたいと思うんです。

それと枯れるっていうのは、いつまでもギラギラできるってことはないと思うんで。流される柳の枝のように生きたいなと思ってるんです」

北野はこの本を特に50代の人にお勧めしつつ「本の帯にある『なんだかさ、人生ってのは難しいよな?』っていうのはその通り」と語ると、玉袋さんは「今気づいたのか俺?」と突っ込みました。
(岡本)
 
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2024年04月27日10時28分~抜粋

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