北野誠のズバリ

ちょっとした話が独り歩き!田舎あるある

ちょっとした話が膨らみ、どんどん独り歩きして近所にあっという間に広がる、そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。

4月19日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』では、こんな「田舎あるある」の投稿を北野誠と氏田朋子が紹介します。

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火のない所にも噂は立つ

この日のメールテーマは「それは誤解です」。どんな誤解があったのでしょう?

「私が若い頃、職場の同期の子から『あなたの妹さん、確か高3だよね?かなり遊んでいて歳の離れた彼とドライブ行ったり、アクセサリーをよく買ってもらったりって噂で聞いたけど、ホント?』と聞かれました。

『うちの妹はほぼ毎日ジャージ姿でマンガ読んでリビングで寝っ転がってるけど、どこでそんな話が出てきたの?』と聞き返すと、『だってあなたの妹さん○○ちゃんでしょ?』。

これで納得しました。

実はうちの住んでいる地区に、妹の同姓同名の同級生がいました。あの子なら年上の彼氏がいても不思議じゃないです。誤解は解けましたが、すでに広がっている妹の噂を全部消して回るわけにいかず。

家族はおかっぱ頭で年間350日はジャージを着ているうちの子を見て、よくそんな誤解ができるものだと思いました」(Aさん)

北野「噂はホントに早い」

火のないところに煙は立たない、と言いますが、実体のないちょっとした誤解でも煙は立つようです。

名探偵おかん

次は間違った話が脳内でどのように作られるかわかるメールです。

「30代の頃です。地元にサーカス団がやってきたので、当時付き合っていた彼女と見にいこうと、料金などを実家の新聞で確認していました。

その時おかんが声をかけてきました。『あんた珍しいね、新聞なんか一生懸命読んで』と言うので、『サーカス来てるから、見に行こうと思って調べてるんや』と答えました。

この時の会話はこれだけです。後から聞いたところ、おかんはそれだけで頭の中でものすごく妄想というか推理が働いたらしいです。

『サーカス見に行く』→『一人でいくわけないな』→『あ、彼女ができたんや』→『でも、デートでサーカス?』→『サーカスってこどもが見に行くもんやないか』→『あ、相手の子にこどもがおるんや』→『そうか、付き合っている彼女ってバツイチで小さなこどもがおるんか、絶対そうやわ』というて、聞いてきました」(Bさん)

おかんの推理は当てにならないものですが、頭の中ではもう絶対的事実になっているのが恐ろしいという話です。

夜10時帰宅は不良?

「これは田舎の噂と同じ」と解説する北野。

北野「田舎の噂で『あの子が急に戻ってきた、なんで急に帰ってきた、就職したはず、でも、ぶらぶらしている、ほな、会社で不倫かなんかしたんか…』空想と幻想と妄想が入り混じるわけよ。これ、田舎の噂あるあるや」

そして大学時代に耳にした話をします。

北野「京都の超お嬢さんなんか、『晩の10時くらい家に帰ってこないでね』と言われてたらしい。
なんでか?
夜の10時くらいに家に戻ってくる娘ってあかんのやって。まわりの目があるから。『仕事とかで残業になって、夜10時以降に家に帰るくらいならホテルに泊まって』とお母さんに言われたらしい。

夜、タクシーとか降りてカツカツカツと音がすると、窓を開けて『あそこのお嬢さん今ごろ帰ってきたで』となる。その辺りでは知られる。すごいなと思った」

今でも田舎では夜9時や10時頃に帰ってくる嫁を不良と見なすところはありそうです。

近所は見ている

その後、リスナーからのリアクションが寄せられました。

「本当に田舎は大変なんですよ。畑で会った出来事を家に帰って話すと、もう知ってる。それは畑で見ていた近所のじいさんばあさんが、私が帰る前に家にわざわざ話をしにきていた。
こんなことは日常茶飯事です。田舎の農家の嫁の心臓に毛が生えるというのは、こういうことがいっぱいあるからです」(Cさん)

氏田「強くなっていくのね」

「私は田舎生まれの田舎育ちですが、実家に帰った時、車で農道を走っていてバックミラーで後ろを見ると、田舎の人はみんな農作業の手を止めて振り向いてじっと見ています。

母が聞いたのですが、私は近所の人の噂で『○○ちゃんは名古屋の飲み屋で働いている』という話になっていました。別に飲み屋が悪いことやと思いませんが、なにその勝手な思い込み。田舎の噂話は怖いです」(Dさん)

氏田「勝手に決まってたのね。そんなことあるんですね」

田舎の人は噂話が一番の娯楽なので、いちいち気にせず勝手に言わせておきましょう。
(みず)
 
北野誠のズバリ
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2024年04月19日14時54分~抜粋

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