北野誠のズバリ

人はなぜ厳かなシーンで笑ってしまうのか?

お葬式、お通夜、法事など笑ってはいけない場面があります。しかしそんなときに限ってハプニングは起こりがちです。

11月10日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』のおたよりテーマは「それはないやろ!」。
北野誠と氏田朋子が、非情な局面に出くわしたエピソードを読み上げます。

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初めてのお焼香

まず紹介するのは、奥さんが中学生の頃、初めてお通夜に行ったエピソードです。

「お通夜で一番戸惑うのはお焼香ではないでしょうか?前の人たちが何をやっているのか背中の隅から覗きこみ、何となくその場をしのいだ経験はみなさんあると思います。

そんな中、私の妻はあろうことか、香でなく炭の方を触ってしまったそうです。

大きな声で『あっ』と言えない状況だったので、声を殺したが、めちゃくちゃ熱かった。

この話を聞いた時、明らかに熱そうな炭を触りにいく人間がいるのだろうか。お通夜でひとり、ぴくっとなって、『あっ』という声も出せない妻を想像すると笑いが止まりませんでした」(Aさん)

北野「最初、一瞬どうしていいかわかりませんものね」

坊主の頭に…

ところが氏田はお通夜の場で「『あっ』というのを一回見たことある」と言います。

氏田「畳で立った時にしびれてたんでしょうね。つまずいて、手をついたのがお坊さんの頭だった。ホンマに笑ったらあかんけど、全員が我慢した」

北野「誰かひとり笑ったらもうあかん。それ、伝播するで(笑)。
なんでそこについたんや。いっぺんついたら、木魚みたいに叩き続けたらよかったかも」

頭数

法事の席も笑うのがはばかられる場所です。

「父が仕切る母の法事の後の食事会。一周忌の時も、三回忌の時もそうでした。なんとどちらもお膳がひとつ足りません。一番最初に座る父。そして最後に私。私の分がない。

そうです、父は毎回、自分を頭数に入れ忘れていました。

すぐ作れるのはランチセットとのこと。2回とも、みんながちゃんと和食の御膳を食べているのに、私だけハンバーグランチです。それはないわ」(Bさん)

北野「それはいくらなんでもかわいそう」

大事な時ほど、同じ間違いを繰り返すのも人間の性なのかもしれません。

サンマがキンメより高い?

最後は食卓の話題です。経験したことがある人も多いでしょう。

「先日よく行くスーパーに行きました。鮮魚売り場でサンマが2匹パックに入って698円とPOPがバーン。

1匹350円、ちょっと高いと思いましたが、ぷりぷりのパンパンでおいしそうなので、今日は久しぶりにサンマにしよう!

パックを手に取りふと値段を見ると、なんと1,396円のシールが。改めてPOPを見ると、小さな字で『1匹』と書いてあります。

サンマのパックは元に戻しました。その横に小ぶりなキンメダイが1匹350円で売っていました。キンメダイよりサンマが高いんか。それはないやろと思いました」(Cさん)

海水温の上昇

北野はこのメールで思い出したことがあるようです。

北野「この間NHKの番組を見てたら、いま魚の獲れる位置が変わってるんやてね。海水温が1.5度くらい上がっているから、和歌山とかに沖縄で獲れてた魚がたくさん来てる。

海洋学者の方が言っていたけど、海水温が1.5度上がるのは人間の気温でいうと10度近く上がるということらしい。だから全然獲れる魚が違う」

そして、最近北海道でフグが獲れると続けます。

北野北野「でも、フグの調理師免許を持っている人が少ないから、獲ったフグを捨てていた。それくらい地球温暖化で獲れる場所が全然変わっている」。

地球温暖化はただ暑いだけでなく、食卓に大きな影響を与えています。
高いサンマを見て地球温暖化を考えるしかないようです。
(みず)
 
北野誠のズバリ
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2023年11月10日13時53分~抜粋

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