北野誠のズバリ

成績下位25%の人は過大評価しがち 根拠のない自信がなぜ持てる?

「あなたは自分の能力が優れていると思いますか?」

そう聞かれて「はい」と答える人はなかなかいないと思いきや、実は「できない人」ほど逆に自分の能力が優れていると過大評価する傾向にあるそうです。

3月9日放送『北野誠のズバリ』では、この話題をもとに、パーソナリティの北野誠と佐藤実絵子、事故物件住みます芸人の松原タニシがトークを展開しました。

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なぜ根拠のない自信が持てる?

Web情報サイト『プレジデントオンライン』の記事によれば、脳科学専門の細田千尋先生が「成績が下位25%の人は自分の能力を過大評価し、上位25%は過小評価する」と指摘。

勉強だけではなく、運転技術や仕事など、あらゆる分野でこの現象が起こっていて、学生よりも社会人の方が自信家が蔓延しやすいという研究結果もあるそうです。

この研究結果に対し、北野と松原は学生時代がそうだったとしみじみ感じたようですが、さらに話は両者の所属事務所にいる若手芸人に及びます。

北野「オーディションで松竹芸能に入ろうとするお笑い芸人はほぼ、成績下位25%がやってくるので」

松原「あ~、わかりやすい。それ」
 

みんな自分が1番と思ってる?

北野「オーディションを見てると、根拠のない自信を持ってあふれてる人がいっぱいです。

『今のお笑い、俺全部変えますから』とかいきなり言うて、『じゃあちょっと手見せで、ネタやってもらえます?』って言うたら、『今日は準備してないです』って。

…いやいや、もう。

『じゃあ、今日は何を見せてくれるんですか?』

『今日はこのままですけど、見てわかるでしょう?僕のことが』って普通にそんなんいう奴おんねんてな」

松原「しかもそれが初めて人前でしゃべるタイミングやったり。だから何ヶ月も前からそれだけは言うって寝る前に考えてたんやろうなと」

どこから来るのかわからない根拠です。


さらに佐藤はアイドルのオーディション受けに来る子も同じと語り、「でもオーディションって自信満々でないとダメじゃないですか」とコメント。

佐藤「(アイドルグループに)入る時は、みんな自分がセンターだと思ってる。

SKE48の場合は、秋元(康)先生がオーディションの時に『すごい逸材を見つけた』って、誰とは言わずに言ったんですよ。

その時、合格した全員が『私だ』と思ったと思うんです。

……それは松井珠理奈のことなんですけど」
 

まだ本気出してない…それならいつ?

この現象はダニング・クルーガー効果と呼ばれるそうで、自分が優れていると思い込んでいると、学ぶことや努力をしなくなったり、他の人の意見を聞かなかったりし、さらに他者からの評価が低いことに不満を持つようになるそうです。

また、テストの点数が低いのに自己評価が高いというのは、自分がわかっていないということがわかっていないからということもあるようです。

そして、自分の評価が低いのは「まだ本気出してないから」という言い訳をする方が周りにいないでしょうか。

いったいいつ、本気を出すのでしょうか…。

松竹芸能さんの話に戻しますと、自信満々で養成所に入ってきた若手は「松竹が認めてくれない」と言い出し、程なくして辞める人が多いそうです。

なかなか他者の評価を受け入れるのは難しいですが、歳をとるにつれてさらに受け入れにくくなっていきますので、気をつけたいところです。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2021年03月09日13時15分~抜粋

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