北野誠のズバリ

病気になる可能性も!?シャワートイレでお尻の洗い過ぎは危険!

トイレの後、清潔にするためにはシャワートイレが不可欠。

しかし、実は洗いすぎると、かえってお尻にトラブルを抱えたり、病気につながってしまったりする危険があるそうです。

2月13日放送『北野誠のズバリサタデー』では、『痛み かゆみ 便秘に悩んだら オシリを洗うのはやめなさい』(あさ出版)の著者で、大阪肛門診療所副院長の佐々木みのり先生に電話でお話を伺いました。

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洗いすぎが良くない理由

シャワートイレの普及により、今や日本では洗うことが当たり前になりました。
しかし、佐々木先生はシャワートイレに依存してお尻にトラブルを引き起こしている人が増えていると語っています。

洗うことは悪くないように思われるのですが、なぜトラブルをもたらすのでしょうか?

佐々木先生「肛門の周りの皮膚が非常に薄いので、目の周りと同じぐらいの薄さと考えていただいた方が良いですね。

手でも洗いすぎるとカサカサになったり、手荒れやあかぎれができたりしますよね。
それと同じような現象が、肛門周辺の皮膚でも起こるってことです」

洗いすぎることにより、皮膚の表面にある皮脂膜がはがれ、バイ菌やウイルスなどが外部から侵入するのを防げなくなるそうです。

また、皮脂膜には内部から水分が蒸発しないようにする役割もあります。
しかし洗いすぎてこの役割が失われることで、突っ張って伸びない皮膚になり、伸縮性がなく開きにくい肛門になることで便が出しにくくなるそうです。
 

洗いすぎの目安となる時間は?

また、洗いすぎるとだんだんかゆくなってきて、そのうちヒリヒリ痛くなることもあるそうで、その時に「かゆくなっているのは、不潔にしているからだ」と考えてしまい、余計に念入りに洗うことで悪化することも。

患者さんの中には、シャワーが自動で停止するまでずっと洗い続けたり、15分近く洗ったりする方もいたそうです。

これは極端な例ですが、では、どれぐらいの時間だと洗いすぎになるのでしょうか。

佐々木先生「例えば温水洗浄便座で3秒以上洗ってる、あと、お風呂でシャワーを直撃してる、石鹸やボディーソープの泡をつけてわざわざ手でこすり洗いをする。

ボディースポンジやボディータオルで洗うというのも洗いすぎです」

なんでも、佐々木先生はお尻を見ただけで洗いすぎだということがわかるそうで、治療法としては皮膚がボロボロの場合はステロイドを使うそうですが、洗うのを2週間ほど止めるだけでも効果があるそうで、薬でなく皮膚を保護するクリームを使うそうです。
 

正しいお尻の拭き方

洗いすぎがよくないとのことですが、ではどのように拭けば良いのでしょうか。

佐々木先生「トイレットペーパーを取って、テニスボール大ぐらいにふわっと丸めるんですね。優しくじわっと押さえ拭きです。

水平方向に紙を動かさない。ギューッと押し当てるようにして拭くんですよ。

拭いた紙は必ず見て欲しいんですね。そこで便がついてたら、その紙は捨てて、もう1度同じようにして拭いて、3回目に便がついてたら、残ってる可能性大です。

何回拭いてもきれいにならないという場合は、何回拭いても無理なので、座浴をお勧めしてます」

座浴とは、100均でも売られている大きなたらいにお湯を張って、お尻をつけて直接お湯に触れることで洗う方法で、こすり洗いや勢いよく水を当てるのではありません。

佐々木先生によれば、かゆみや痛みなどの症状が出た時点で、すでに悪化しているとのことですので、できれば無症状の間に洗いすぎの習慣を止めた方が良いようです。
(岡本)
 
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2021年02月13日10時28分~抜粋

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