北野誠のズバリ

作物を守るためエアガンでカラスを撃退!これって法律に触れるの?

農業を営まれている方はもちろん、家庭農園をされている方も頭を悩ませるのが、どこからともなくやってくるカラスなどの害獣。

せっかく実った作物を取られてしまうのは困りものですが、追い払うために行った撃退法が、場合によっては法に触れるかもしれません。

北野誠のズバリ』の「ズバリ法律相談室」、11月4日の放送では害獣の撃退法に関する疑問に対し、オリンピア法律事務所の原武之弁護士が回答しました。

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カラス撃退は動物愛護法に触れる?

今回、番組で取りあげたおたよりは、次のとおりです。

「先日、『猿被害に対し、主婦がエアガンを持って立ち向かった』という新聞記事を目にしました。私も庭の野菜、特にトマトをカラスにやられることが多く、頭のいいカラスには見張り付きで行動してもかないません。

そこで新聞の記事を見て、私もエアガンでカラスに対抗しようと思いましたが、これは法律的に見て動物愛護法や銃刀法違反などに問われないのでしょうか」(Aさん)

まず気になるのが、動物を傷つけるのは問題ではないかということですが……。

原先生「基本的に(カラスは)野生動物なので、虐待を禁止してる動物愛護法というのは適用されないんですが、狩猟に近いということになると、鳥獣保護法の方の問題で違法になる可能性があるかなと思います」
 

エアガンを使うのは違法?

では、鳥獣保護法とは、どんな法律なのでしょうか。

原先生「『許可なく鳥獣または卵を捕まえてはいけない、または傷つけてはいけない』と書いてあるので、(エアガンで)撃つということは、この傷つける行為に該当しますから、鳥獣保護法に違反するかなと思いますね」

巣を対処するのは法律的にはまだ問題ない範疇だとしても、攻撃したり卵を持って帰ったりするのは良くないようです。

では、エアガンを使用するのは何か法に触れる可能性があるのでしょうか。

原先生「製品はまだ良いんですけど、改造するとガスの圧力が(強くなることで、弾が)すごい速さで出る場合があって、一定の基準を超えた速度で出るとなると、銃刀法違反の可能性がありますね」

北野「ときどき問題になるボウガンは、どの位置になるんですか?」

原先生「ボウガンは直接規律するものがないもんですから、規制するものを作らないといけないですね」

何年も前に、ボウガンの矢が刺さったままの鴨が映っているショッキングな映像が話題となったり、最近では事件も起きました。殺傷能力は高いにもかかわらず、まだ法律の対象外なのは意外ですね。
 

猿を撃退するのは問題なし?

エアガンでカラスを狙うつもりが、誤って人に当たってしまった場合は、当然罪に問われます。

原先生「過失傷害という罪がありますので、そうなると30万円以下の罰金または科料ですね」

エアガンを使ったサバイバルゲームは防護服も着ていますし、通常は人気のない所で行うので問題がないですが、これが人の住んでいる場所で使うとなると、思わぬ被害を与える可能性があります。

これまでの話を聞くと、冒頭に挙がった新聞記事の「猿をエアガンで撃退した話」は、法に触れないのでしょうか。

原先生「たぶん威嚇だけで、狙ってないと思うんですよ。狙えば『傷つけてはならない』という所に引っかかると危ないんですけど、威嚇で音を中心とするとかであれば、別に動物愛護法にも鳥獣保護法にも引っかからないと」

音だけで逃げてくれれば良いですが、慣れてくるものですので、なかなか難しいところ。

ただ、傷つけると法に触れるということだけは、覚えておいた方が良さそうです。
(岡本)
 
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2020年11月04日14時10分~抜粋

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