付き合っている男女がいて、女は「結婚したい」と言い、男は「今のままでいい」と言う。どうして男女の想いはいつもすれ違うのでしょうか。
7月30日放送の『北野誠のズバリ』の「おとな電話相談室」のご相談です。
北野誠と木曜アシスタント氏田朋子がこの女性の悩みに耳を傾けます。果たして出た解決法とは?
結婚する気のない彼
相談者は27歳の女性です。
「付き合っておよそ6年になる彼氏がいます。彼は日本の結婚制度に対する不満や不安を持っていて、まったく結婚する気がありません。どうすればいいでしょうか?」
Aさんから詳しくお話を聞きました。
彼氏は28歳。すごくまじめで、結婚に関する民法を確認して、結婚したら同居の義務が発生するとか、親族のこととか、親権のことなどを確認したら、結婚は面倒臭い制度だとよくない印象を持ったそうです。
6年間のお付き合いの間で、1年間同棲していた時期があり、その時は家事をお互い協力して楽しくやっていました。
ただその頃、Aさんは職場を転々としている時期で、彼が結婚した時にお互いが支え合って生活していけるか、ちゃんと子育てができるのかと不安になってしまい、結婚できないと思い1回別れています。
別れて1年後、Aさんは彼が好きだったので、連絡を取り続けていて、去年の7月くらいにもう一度付き合うことになりました。
よりを戻した頃から、彼から「結婚に対する希望が持てない」とは聞いていたそうです。
それでも「二人ともいま淋しいし、1年後3年後、同じ考えとは限らないから、とりあえず一緒にいたらいいんじゃない」と説得した感じだそうです。
今は近くに住んでいる状態。
彼は「将来的にこどもは欲しいが、いま結婚はしたくない」と考えているそうです。
結婚は面倒臭いもの?
北野「彼は根は真面目だから、真面目に詰めていったら、結婚は面倒臭いとなったのでしょうね」
一方、Aさんは「結婚したい」と言いますが、それを彼には言ってないそうです。
北野「確かに婚姻制度って、真面目に考えたらメリットってあるの?っていう感じですからね。今のままでこどもできたらどうなると思う?」
Aさん「たぶん彼は責任をとって籍を入れるという選択をすると思いますけど、彼にとっては本望ではないですよね」
今のままでは行き詰まって出口がない感じです。
北野「彼は石橋をたたいて割る男ですね」
Aさん「(笑)渡らないですね」
氏田「時間だけ過ぎていきますね」
真正面からぶつかる!
ここで北野が解決策を提示します。
「彼の考えが変わらないのであれば、Aさんから別れを告げるというのもアリだと思いますよ」
Aさんは「あー、そうなんですかね」と、意外そう。
北野「真正面からぶつかって、私はあなたと結婚したい。民法に書いてあることはどうでもいい(笑)。あと半年なら半年で結婚できるかどうかを考えて欲しい。私も年齢が年齢やからと言ってみたら」
Aさん「ああ…怖くないですか?」
北野「そこまで女性が言って、あなたを好きなら入籍すると思うけどな」
Aさん「え~、男の人ってそういうものですか?」
結婚は勢い
Aさんは男性の心理がよくわからないようです。そこで北野が解説します。
「男の人って、ほとんどの人は結婚する時は勢いや。なんで付き合って3年以内に結婚せなあかんと言われているかというと、恋愛ドーパミンが出てハイテンションの間に、よくわからんと、制度も知らんと勢いで結婚して、こどもできてまたいろんなことを落ち着いて考える」
Aさんは「そうなんですね」と、理解しようとします。
北野は「『私はあなたといたいから結婚という形をとりたいの、それで納得してもらわれなかったら、年齢も年齢だから一度身を引くわ』という形がいいと思いますよ」と再びすすめます。
Aさんは「あ~、わかりました。ちょっと勇気を出して」と、やや乗り気になった様子です。
男はずるずるが好き
北野「男の性格はたいがいの男は今楽しかったらいいのよ。責任も負ってないし、彼女もおるし、このままなんとなくずっと続いたらいいな~と、ずるずるするのが好きやねん。気がついたら33とかなるよ」
氏田は「それが一番怖いですよ!」と、女性側からの意見。
北野は「どっかで人間、けじめがいるから。即答で無理と言われたらやめよう。時間は無限にあるわけじゃないから。どっかの区切りは自分でつけないと。
とりあえず、彼の家にある民法の本を捨てよう。勇気を持ってくれ」とAさんを励ましました。
Aさんは「はい、ありがとうございました」と、心を決めたようです。
Aさんの相談には多くのリアクションメールが届きました。番組リスナーにはAさんが一歩前に踏み出すのを応援している方が多かったようです。
(みず)
北野誠のズバリ
この記事をで聴く
2020年07月30日14時12分~抜粋