65歳以上の独居人口は620万人を超え、伴侶を求めるシニアも増加しています。
10月12日放送の『北野誠のズバリサタデー』、話題の本の著者や話題の人にインタビューする「ズバリこの人に聞きたい」のコーナーでは、書籍『ルポシニア婚活』(幻冬舎新書)の著者でライターの篠藤ゆりさんにお話を伺いました。
著書で篠藤さんは、シニアで結婚した多数の人々にインタビューしてわかった、「シニア婚活」の実態と成功への道筋を紹介しています。
シニアカップルの出会い
シニアのカップルは、一体どのように出会うことが多いのでしょうか?
知人に久しぶりに会ったらバツイチになっていた、趣味のサークルで出会ったなどの自然な出会いももちろんありますが、積極的に結婚相談所などを利用する人もかなり増えていま
す。
結婚相談所以外のところで結婚相手を探すと「ものほしげ」だと思われてしまったり、婚活をしているという空気を出しづらいという問題がありますが、結婚相談所での婚活は同じ目的の人が集まっているため安心だという意識がある、と篠藤さん。
孤独に弱い男性
シニアが婚活を望む理由には、男性は「孤独」があるのではないかと男性目線で尋ねる北野誠。
篠藤さんの答えは、「やっぱり男性の方が孤独に弱いみたいですね」。
女性同士は年齢や立場が違っても友人関係を築くことができますが、男性同士は年齢や出身大学、仕事の経歴などを根掘り葉掘り聞きだしては、自分と比べてしまうことが多いよう。
現役時代の栄光をふりかざしがちなのが男性の特徴ということでしょうか。
女性は「残りの人生を楽しくすごしたい」という方、またこれまでバツイチでがんばってきた方が「経済的な不安を解消したい」という思いからパートナーを探すということもあるようです。
事実婚という選択肢
シニア婚活を追いかけてきた篠藤さんから見ると、「結婚された方は生き生きしていて楽しそう、雰囲気が若々しい」とのこと。
新しいパートナーを得たことで、活性化されるんじゃないかと篠藤さん。
例え婚活が結婚に結びつかなかったとしても、オシャレをする、洋服を新調する、気持ちもパリッとして出かけるなどと、家にこもってるのとは全然違うといいます。
シニア婚活の問題点としては、いざ入籍となるとこども達が反対するというケースもあるということ。
こどものことや遺産のことから、中には籍を入れずに同居だけする事実婚を選択するカップルも多くいます。
怪しいサイトに要注意
インターネット上にはシニア婚活に関する多くのサイトが存在しますが、「必ずしも安心ではない」と篠藤さん。
中には「いざ結婚」と思った時に、実は相手が既婚者だったというケースもあります。
シニア婚活に特化しているサイトでは、独身証明書や男性の収入証明書の提出が義務付けられているところがあるので、運営がしっかりとなされているサイトで婚活した方が安心だとアドバイスを送る篠藤さん。
篠藤さんは丸1年もの間、シニア婚活を取材してきました。
「取材を始めるまで、こんなに大勢の方がシニア婚活をして結婚をしてるとは知らなかった」といいます。
楽しそうにしている方を見て、「孤独に過ごすより、残りの人生を楽しく過ごすのはやっぱりいいことだな」と素直に感じたといいます。
ダジャレはほどほど
今、シニアの婚活はどんどん増えていて、今後も増加するだろうと篠藤さん。
実際、65歳以上で結婚した方は、この5~6年でほぼ倍増しています。
事実婚も含めると、この数字をはるかに上回ると予想されます。
「成婚の秘訣ってなんですか?」と、いきなり横やりを入れてきたITジャーナリスト・井上トシユキ。
篠藤さんの回答は「女性の場合は、誰にでも感じよくしている人が好かれる、男性は清潔、自慢話をしない、これが大事です」。
北野「ダジャレはどうなんですか?」
篠藤さん「ダジャレは、ほどほど」
ダジャレ王の井上を思い、「あーあ」と絶望の声を上げる北野と加藤由香アナ。
「ほどほどやて」と、井上に念を押す北野でした。
井上の婚活の道のりは険しそうです。
(minto)
北野誠のズバリ
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2019年10月12日10時33分~抜粋