北野誠のズバリ

全裸で徘徊して逮捕された男、意味不明な犯行理由とは?

『北野誠のズバリ』の木曜は、大川興業所属で裁判傍聴芸人の阿曽山大噴火が、毎回裁判レポートを報告していますが、3月7日の放送では終わったばかりの裁判について取り上げました。

この裁判には司法担当記者が誰も見に来ていなかったということで、この番組でしか聞けない独占記事となりました。
(どこのニュース番組も、特に取り上げる気にならないという言い方もできますが…)

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裸族がそのまま外へ

罪名は公然わいせつ。
逮捕時に報道されたニュースによりますと、今年の1月25日午前3時頃、自宅アパート付近だった東京都足立区の路上で全裸で徘徊していたとして、無職のA容疑者を逮捕したというものでした。

調べに対しA容疑者は、「自分の部屋で全裸になり、そのまま外出したら開放感が感じられた」と容疑を認めています。

現場付近では昨年の12月からA容疑者によく似た男が全裸で徘徊している姿が何度も目撃されていて、警視庁は余罪を調べていくうちに、様々なことが判明しました。

被告人は前科7犯なのですが、そのうちの2つが公然わいせつ。
一番最後に捕まったのが昨年の3月で、その時は罰金刑を受けたのですが、11月から繰り返していたそうです。

犯行当日はアパートの出入口付近に来て、放尿をした後に路上を歩いていたところ、近所の人に通報されて現行犯逮捕されました。

そして3月7日に初公判が開かれたのですが、裁判はどのような展開になったのでしょうか?
 

犯行に至った動機は?

阿蘇山大噴火によれば、A被告は取り調べに対しこう語ったそうです。

「ストレスが過度にかかり、それが爆発して犯行に及んでしまった。服を着ないで歩くことで、非日常感やスリル、背徳感を味わうことができ、驚くほどストレスが一気になくなった。
この状態を私は(『火曜サスペンス劇場』(日本テレビ系)にならって)"火サス状態" と呼んでいた。

普段は全裸で部屋の中を過ごしていたが、このまま外に出てしまったのは悪いことだと思っている」

船越英一郎さんが怒りそうな発言ですが…。

「過去に2回捕まっているのに、なぜ繰り返すのか」という弁護人からの質問に対し、A被告の回答はこうでした。

「私は2年前まできちんと仕事をしていたのですが、生活保護をもらうようになった。
そうすると家から全く出なくなって、外の人たちと全く接さない生活になって、どんどんストレスがたまってやってしまった」

加えて「仕事をしていた時はこういうことをする隙がなく、仕事を辞めてから自分の性癖に気付いたので、今後はクリニックに行って、お医者さんに診てもらうのが第一かなと考えている」とも答えており、自分を変えようという意志はあるようです。
 

本当の理由は逆ギレ!?

今度は検察側からの質問です。11月からなぜ全裸で歩くことを再開したのかについて尋ねると、A被告は「実は左足の太もも骨折しまして、その時にお医者さんが『最終的には自分の力で歩くしかないよ。治せませんから』と冷たい言い方だったので、家にこもっちゃったんですよね」と答えました。

いや、こもったどころか、結局別の形で外に出てしまっていますが…。

それは検察側も突っ込んでいるのですが、A被告は「今日寒いけど、外に全裸で出たら気持ちいいかもしれないと思ってしまいました」

ちなみに犯行日の東京の最低気温は2.5度。
何もこんな日にと思いそうですが、よりによって、この日は北野誠還暦の誕生日でした。

なお、求刑は懲役4ヶ月ですが、最後に阿曽山は「執行猶予は間違いなさそうですね」と付け加えました。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2019年03月07日15時25分~抜粋

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