11月20日の『北野誠のズバリ』では、ITジャーナリストの井上トシユキが、ネットで話題になった「大空に描かれた落書き」について話しました。
『おまえら行くな。』の取材で22日まで欠席の北野誠に代わり、メインを務めた戸井康成とアシスタント松岡亜矢子も話に加わりました。
井上トシユキが暴く。東海三県の人は落書きが好き!
落書きはアツアツな感じ!?
「アメリカ海軍の戦闘機が訓練中に巨大な落書き」…こんなニュースが18日にネット上で駆け巡りました。
1機40~50億円する戦闘機F18で、海軍パイロットが訓練中に飛行機雲で大空に落書きをしました。
それをたまたま見ていた人が写真と動画を撮ってSNSに投稿したところ、これが瞬く間に世界中に拡散したのです。
「それがどんな落書きだったかと言いますと、名古屋弁でいうところのアツアツな感じ」と井上トシユキ。
「アツアツな感じ!」となぜか声をそろえて復唱する戸井康成と松岡亜矢子。
戸井「名古屋弁で80度のお湯のことを"ちんちん"と言いますよ」
井上「一般名詞ではなくあくまで名古屋弁。ちんちんな落書きをしちゃった」
「100度になると"ちんちこちん"になるでね」と言う戸井に、「80~90度ぐらいの、かなり見事な"ちんちん"な感じかな?」と返す井上。
「そっち?」と松岡亜矢子。
そう、ここで描かれた落書きは「そっち」だったのです。
操縦技術に絶賛の声
この画像を見た人たちの多くが「これスゲー技術やで」(井上談)と絶賛したそう。
一筆書きでちゃんと描けるなんて、操縦テクニックが凄いじゃないか、と話題になったんですが、アメリカ海軍は謝罪しました。
戸井「確かに一筆書きで描こうとすると、下の部分が難しそうだな」
井上「ボール&ボールがね。パイロットの言い訳は『8の字を描こうとした』と言ってるから、ボール&ボールを描くついでに上昇したらポール・マッカートニーが来日しちゃった、みたいな感じになっちゃった」
井上の例えはよくわかりませんが、ちなみに2015年、航空機の経路などのマニア情報を載せている『Flightradar24』で、航空ファンがプライベートジェットの経路が、ちんちんと同じであることを発見してTwitterに上げたことがあります。
落書きと言えば東海三県?
「落書きと言えば東海三県じゃないですか」と言う井上に、「どういうことですか?」と戸井と松岡の頭にクエスチョンマーク。
「僕の友だちの女の子が『なんで男の子って襖とか壁とか見たら、落書きしたがるの?』って言うんです。今回も空という広大なキャンパスを見たら描きたかったのかもしれない。その描きたくなる欲望が、東海三県の方は強いよね」
重ねて言う井上に、「え~?」とまたも戸井と松岡の声が揃います。
鳥取砂丘で落書き
井上の指摘はこうです。
まずは2007年。名古屋大学のサークルが鳥取砂丘に巨大な落書きをしたことが問題となりました。
「あー、そうだ」と思い出す松岡。「砂丘は描いてかんし、拾って来てもかんよ」と戸井。
その当時はまだ、広告は禁止されていたものの、落書きの規制まではなかったのですが、社会問題になった挙げ句、条例までできました。
「条例を作らせちゃったんですね」と驚く松岡です。
アメリカで落書き
井上の指摘は続きます。
同じく2007年。あるパフォーマンスグループのメンバー(名古屋市出身)が、アメリカ・ボルチモアの記念公園に行って、石にスプレーで「JPN AAA 2007」と書いた上に、自らブログに掲載し大炎上しました。
俗に言う「炎上」のルーツぐらいの初期の代表的事件となりました。
イタリアで落書き
続いて2008年。岐阜県の短大生がイタリアのフィレンツェの大聖堂に落書きをしてきて大炎上。
後に本人と校長先生が自費で、わざわざフィレンツェまで行って、涙ながらに謝りました。
するとフィレンツェの人たちが「本当に、おまえらは良い人だな」と逆に感動してしまったというオチもありました。
井上「これぐらい、東海三県の人はスペースを見たら落書きしたくなる」
松岡「ちょっとそれはグーの根も出ない」
戸井「シャクですけど、確かに言われてみるとそうかな。で空の落書き、パイロットの処分は?」
パイロットの処分は?
「パイロットの処分は検討されているみたいなんですが、とにかく海外の反応も含めて、ネットでは飛行技術を称賛する声が多くて」と井上。
8の字を描くのも難しいんでしょう。ヘンにスピードを落とすと失速し、墜落するおそれもあったのです。
ちなみにネットで拡散した翌19日のニュースによれば、パイロットはわいせつなイメージを描いたと認め、飛行停止処分を科されました。
落書きする人の気持ちって?
「落書きとかします?」と井上がズバリ質問。
「するんですよ。こないだも○○の神社で…って言うかバカ!」と戸井。
「僕、落書き、本当にしないんですよ。絵馬も書きたくないタイプなんで」と井上。わざわざペンを出して外で描こうと思わないので、実は、落書きをする人の気持ちがわからないそうです。
戸井「しゃべりながら台本に何か書いとる人とかおるじゃないですか。テレビに出とっても、そういうこともしない?」
井上「最初のうちは忘れないようにと思って、いろいろと単語を書いてました。僕がよく出てた、みのもんたさんの『朝ズバ』とか恵俊彰さんの『ひるおび!』。あの方々って台本にない核心に触れるようなことをズバッと聞いてくるんですよ。そこでパッと答えなきゃいけないから、メモしててもしょうがねえなあ、と思ってやめました」
戸井「来週からトシユキさんの台本は白紙でお願います」
井上「台本のない人生を歩んでますから」
戸井「うまいこと言った」
井上「あざーす」
お後がよろしいようで。
(尾関)
関連記事