神谷明・日髙のり子 TALK!×3

ナウシカ役の声優・島本須美さん裏話を語る

『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)のクラリス、『風の谷のナウシカ』(1984年)のナウシカ役などで活躍している声優の島本須美さんが、4月30日放送の『神谷明・日髙のり子のTALK×3』(CBCラジオ)に出演しました。

パーソナリティの神谷明と日髙のり子が、島本さんの大胆な失敗談など、出演作品の裏話を聞き出します。

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いきなり大失敗

声優・島本須美さんといえば、今や国民的声優と呼んでも過言ではありません。
出世作である『ルパン三世 カリオストロの城』ですが、この時島本さんは、なんと声優デビュー1年目だったそうです。

日髙「ほんとにカリオストロの城が1年生だとしたら、すごく優秀な1年生でしたね」
神谷「すごくどころか信じられない!」

絶賛する神谷・日髙に島本さんは照れるばかりです。

神谷「だってさ、ルパン三世のスタジオでしょ?」

『カリオストロの城』当時の声優陣は山田康雄さんはじめ、ひと癖もふた癖もあるベテラン揃い。
神谷ですらルパンの出演者と共演した時は、死ぬほど緊張したというほどです。
それにつられてか思わず「私も緊張した!」叫ぶ島本さん。

島本「すっごい緊張して、一番最初に(完成映像を)見るでしょ?そのあとちょうどお昼だから『1ロール目撮る人以外は、皆さんお食事行ってください』って」

この1ロール目にセリフがあった島本さん、食事をとりにスタジオを出てしまったとか。

神谷「うんうん、おかしい(笑)」
島本「すごいふてぶてしい新人でしょ?」

あまりに大胆な行動に笑うしかない神谷と日髙。
その後すぐスタッフが島本さんを迎えにきて、スタジオに戻ったと言います。
当時は携帯電話がない時代。

日髙「スタッフが走ったんですね。きっと須美さん追いかけて(笑)」
島本「そうだと思います」

昔を思い出したのか、苦笑する島本さんです。

ルパン三世の先輩たちは怖い?

食事から戻った島本さんがどうしたのかというと…

日髙「慌てて戻って、でも落ち着いてできたんですよね?」
島本「いえ、多分萎縮してたと思いますよ(笑)」

さすがに緊張していたようです。

島本「ド新人でしかも出トチリ(※)して、それからその日の映画撮るってすごいですよ」

「出トチリ」とは出る順番やタイミングを間違えること。
島本さんの言葉で当時を想像してしまった神谷・日髙。

日髙「怖い!」
神谷「すごい!」

怖い怖いとベテランなのに震え上がる二人でした。
失敗談を聞いて、日髙は気になることがあったようです。

日髙「私にとっての三ツ矢(雄二/『タッチ』の上杉達也役)さんのような先輩はいらっしゃらなかったんでしょうか?」

この質問に対して島本さんの答えは…

島本「(三ツ矢さんが)怖かったのね(笑)」

『ルパン三世』の声優陣と共演した経験のある神谷が代わりに答えます。

神谷「ルパンに出ていらっしゃる先輩たちってのは、一見怖いんですよ。全員」
島本「そうですね」
神谷「ところが、僕も全ての方と共演しましたけど、みんないい先輩なんだよね」

これに「はい!」と大きく頷く島本さん。

日髙のセキトリとは?

神谷と島本さんは緊張もしたけど、それより楽しさや興味が勝ったと語ります。
逆に日髙は緊張の方が勝ったようで…、

日髙「呼吸音も入っちゃうと思ってるから、息も絶え絶えで恐る恐る(マイクの前まで)行って(笑)」

日髙と島本さんが初めて共演した『忍者戦士飛影』(1985年放映)で、日髙の意外なエピソードが暴露されました。

島本「日髙のり子ちゃんって台詞言う前に、エヘン!ていうね」

日髙は緊張のあまり口内が乾いてしまい、セリフを言う前に咳き込んでいたのです。
フィルム撮影だった当時は、撮影で不要な部分はハサミで切り取っていました。

島本「いらないとこ取ってくださってた方が“セキトリ”って」

まさかの命名に神谷だけでなく、日髙も思わず爆笑。

日髙「お相撲じゃなくてですね、ゴホンゴホンの咳の部分」
島本「咳の部分ハサミで切らなきゃいけないみたいな作業を」
日髙「私の“咳取り”をしなきゃいけないっていう」
島本「ってよくおっしゃってましたね(笑)」

なるほどね、と笑いながら頷く神谷。
今になって昔の仕事の思わぬ生の声が明かされてしまい、恥ずかしがる日髙でした。
(さんぽ ヤサカ)

セットリスト
M1 島本須美 「炎のたからもの」
 
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2022年04月30日21時37分~抜粋

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