神谷明・日髙のり子 TALK!×3

神谷明と日髙のり子、吹き替え収録の舞台裏を明かす

最近は声優によるアニメ収録シーンが公開される機会が増え、その舞台裏を見ている方も増えているでしょう。

ですがCDドラマなど、映像がない作品はどうでしょうか?

ベテラン声優の神谷明と日髙のり子がリスナーの疑問に答えます。
2月12日放送の『神谷明・日髙のり子のTALK×3』から。

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じつは映像がない方がラク!?

「お二人に質問です。まず映像のない収録の場合、例えばCDドラマやラジオドラマなど、テンポやブレスはどうするんですか?
吹き替えの時に効果音や環境音も入れるんですか?
もしくは原盤のまま、元のまま使うんですか?よかったら教えてください」(Aさん)

参考になる映像がないから、収録が大変そうだというイメージを持っている方は多いかもしれません。

神谷「逆に言うとそれがないから、自由に自分の間やテンポで表現できるっていうのはありますよね」

日髙「CDドラマなどは、(自分の間で)掛け合いを楽しめるっていう感じはありますよね」

しかし原作付きの作品の場合は、また違った苦労があるようです。

神谷「特に間とかテンポの場合、作った方が考えた間やテンポじゃないですか」

慣れてないうちは自由にやりづらいという点に同意する日髙。

日髙「セリフの尺も合わせてくれているので、お芝居やりやすくしてくださってるんですけど」

例えば瀕死のキャラを演じる時、ゆっくり喋りたいのにできないと語る日髙。

「(尺が)決まってるので、キュッと早いテンポで死んでいくみたいな感じで(笑)」

「キュッと」の言い回しに思わずクスリとなった神谷です。
 

昔は音楽や効果音とセリフを同時に収録

吹き替えの場合はどうだったかというと、神谷曰く、昔は音楽とセリフは同時に収録していたとのこと。

神谷「向こうの音楽を流しながら、セリフを同時に録る。だからトチると最初から」

失敗した時を想像したのか「うわあ」と日髙の声が響きます。
効果音もセリフと別で録っていて、その当時はふすまや障子、自動車のドアがスタジオに置いてあったようです。

神谷「面白かったのが、コンクリートと砂利とテープレコーダーの屑があると」
日髙「ありましたありました!」
神谷「あったでしょ?」

コンクリートはコンクリートの床を歩く時の効果音に使われていたようです。

神谷「テープグチャグチャは草むらとかさ」

テープ屑の使用方法に日髙も「そうそう!」と声をあげます。
テープの屑は、主に草むらとか枯れ葉等を踏み締める時の音に使われていたそうです。

日髙「踏みしめたりとか、通り抜けていく音に近いっていうことを発見する人がすごいなって思うんですけど」

現在では上記のような方法で効果音などを入れることはないとのことですが、その後も思い出話に花を咲かせた二人でした。
 

神谷明に届いたチョコレートはいくつ?

今回の放送日はバレンタインデー直前ということで、バレンタインの思い出話になりました。
神谷は『ドカベン』(1976年~1979年放送)に出演した時のエピソードを発表。

神谷「(神谷が演じた)里中くんはほんと美形ですから、ものすごい人気があって、あの頃でチョコ800個」
日髙「すっごいですねえ!」

800という数字に思わず「ひゃあ」と声をあげる日髙。

日髙「どんなチョコが多かったですか?」
神谷「『ブランデーに漬け込んだチェリーの入っているものが好きだ』って言っちゃったもんですから、そういうのが多く来ちゃって」
日髙「大人なチョコですね」

あまりに数が多かったので、家族など周りの人間にあげていたそうです。

日髙「その年はそのチェリーが入っているチョコレートが売れたでしょうね」
神谷「いやいや(笑)、それほどのことはないと思いますけど」

その数年後にチョコレートがなんとトラック1台分!届いた声優がいたと聞いて日髙はさらにビックリ。

今でこそアイドル並の人気を誇る声優は珍しくなくなりましたが、当時の声優人気が垣間見える話でした。
(さんぽ ヤサカ)

セットリスト
M1 AKB48「会いたかった」
M2 日髙のり子「ひとりではない」
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2022年02月12日23時06分~抜粋

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