神谷流『キン肉マン音頭』の歌い方
「おふたりが神谷明・日髙のり子として歌う時と、そのキャラクターとして歌う時、心がけていることが違ったりするのでしょうか?教えてください」(Aさん)
神谷「想いはキャラクターだったり自分だったりしますが、曲に描かれている世界を表現しようとは思いますよね」
日髙「思いますね。"声優あるある"かもしれませんが、詞の世界観や言葉を明確に伝えたいと」
神谷「それはものすごくある」
歌詞に書かれている感情の流れを入れないと自分らしくない、と日髙は思うのだそう。
神谷は『キン肉マン音頭』の「私が踊れば皆も笑う~♪」の"笑う"のところで笑い声を入れたりしたそうで、実演してみせます。
日髙「その声でよく歌えますね!本当の声とは全然違う。どうして歌えるんだろう?って」
神谷「おどけた感じのキャラソンは歌いやすい。二枚目(の役)は"ボク"でしか歌いようがない」
現実離れした三枚目のキャラの方が難しいように思えますが、二枚目のキャラの方が素の自分に近いためにより難しいようです。
「かばんの”か”」を可愛くして!
「フレーズを二枚目っぽくしてほしい」というような指示は神谷にはなかったそうです。
自由に好き勝手やらせてもらい、特に注文はなかったと振り返ります。
一方、「可愛くない」と指摘を受けたことのある日髙は、なんと「かばんの"か"」の音を変えるように言われたとか!それは「困っちゃう」と神谷も同意します。
「行き過ぎはよくないよね」と言われて笑う日髙。「『可愛くない』という人の気持ちがわからない」と神谷は同情しきりです。
神谷「のんちゃんのもっている可愛らしさが滲み出ている。ディレクターの想いが何かあったんだろうね」
日髙「『あなたの"あ"』じゃなくて、『かばんの"か"』ですからね」
イメージを言葉で伝えるのは難しい、と話をまとめる日髙でした。
(nachtm)
セットリスト:
M1 スティービー・ワンダー「心の愛」
M2 巴里華撃団「サクラ大戦3 御旗のもとに」