神谷明・日髙のり子 TALK!×3

声優に転向、元タカラジェンヌ・七海ひろきさんの困りごと

本日のゲストは元宝塚歌劇団星組の男役だった七海ひろきさん。
退団後は声優に転向するも、右も左もわからない時期があったとか。

声優の大先輩である日髙のり子と神谷明がアフレコのコツなどをアドバイスしました。
7月3日放送の『神谷明・日髙のり子 TALK!×3』から。

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声優業は困りごとがいっぱい

元宝塚歌劇団(89期生)星組の男役だった七海ひろきさんは、退団後に声優兼アーティストにキャリアを転向したそうです。

日髙との共演経験について尋ねる神谷。
「何かお困りのことはありませんか?」と親切に問いかけたという日髙はその場面を思い出し、七海さんと手ばたきをして笑います。「お困りがいっぱいです」と七海さんは答えたとか。

神谷「(声をかけられたら)そりゃあ嬉しいよ?」

七海「めちゃめちゃ嬉しかったです、私は」

似ているようにも思えますが、舞台上のお芝居とマイクの前のお芝居は全然違うと七海さん。
距離感や声の大きさ、くしゃみや咀嚼音を「どこまでやればいいのだろう?」と戸惑いが隠せなかったそうです。

神谷「台本読みながら画面見るわけじゃない?いっぺんに。普通に考えたら出来ないよね」

七海さんも画面を見るか、しゃべるかのどちらかしか出来ず、台本を見ているうちに映像が進んでいくのでテンパっていたとか。

役者さんが声優を務める場合、たいていセリフをばっちり覚えてくるので、逆にその場で直せないのが特徴だと日髙。
その点、子役の方は吸収が早いと神谷が言います。

神谷「こどもの柔軟性はすごい。覚えてくるだけでなく、その場で訂正できる」
 

画面と台本を同時に見るコツ

七海さんも覚えていってはダメ、と分かってからはシフトチェンジ。

冒頭部分を覚えて、口で言いつつ台本に目を落とすのがコツだと神谷がアドバイスをすると、「メモしてもいいですか?」とすかさず七海さん。

ベテランの神谷でさえ、”ブレスがあるとき”は一番困ったそう。
画面の中で口が閉じているとそれに合わせないといけないため、次のセリフをよく忘れてしまうと神谷は振り返ります。

転向してから2年経ち、立ち位置などは慣れてきたと七海さん。
自分が吹き替えたアニメの放送を観ると、声優の仕事が楽しくなってきたと感じるそうです。

七海「でもまだまだ難しいことはあります」

日髙「舞台の方が困ることはそんなにない?」

七海「何かが起きたときの対応力という部分では舞台の方が培われていますね」

タカラジェンヌの方にお会いするのは久しぶりという神谷。
感激したそのお相手から”ケンシロウ”と言われた思い出があるとか。
 

舞台とアニメがきっかけに

宝塚の舞台と声優の共通点は、”カリカチュアライズされた演技”と神谷。

神谷「そういうところは似ていると思うんですよね」

七海「それは思いますね。自然というか、大げさに演技するのがアニメの絵に合う」

神谷「自由に飛び回ることができると楽しい」

そもそも、宝塚の方が声優になりたかったことが驚きだと日髙が話します。
七海さんの印象に残っているのは、子どもの頃に宝塚の舞台『風と共に去りぬ』とアニメ『るろうに剣心』を観たこと。
天海祐希さんの公演のカッコよさに憧れた頃、時を同じくして、宝塚出身の涼風真世さんの声優としての演技の両方がきっかけになったそうです。

日髙「ここに共通項がありましたね!」

神谷「2つの世界に対する憧れが生まれたんだ」

一度しかない人生、チャレンジしたいと思ったと七海さん。
それにしても、よくアニメの世界に飛び込めたなぁ、と不思議がる神谷。
対談するたびに「声優をやりたい」という思いを各所で打ち明けているうちにお声がかかったそうです。
ご縁と運、そしてご本人の強い思いが夢を叶えたようでした。
(nachtm)

セットリスト:
M1 七海ひろき 「THE CHASER」
M2 七海ひろき 「DARKNESS」
 
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