神谷明・日髙のり子 TALK!×3

プロデューサーが明かす!劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』の見どころ

1年間の公開延期を経て、4月16日にようやく公開となった劇場版アニメ第24弾『名探偵コナン 緋色の弾丸』。

制作プロデューサーの諏訪道彦さんを迎え、延期の顛末や作品の見どころなどについて語りました。
4月3日放送の『神谷明・日髙のり子 TALK!×3』から。

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コロナ渦での公開延期は”大英断”

諏訪さんは『名探偵コナン』(日本テレビ系列)など、名だたる人気アニメの制作を手掛けてこられました。

今回の話題は、もちろん16日公開の劇場版第24弾『名探偵コナン 緋色の弾丸』。
昨年4月に公開予定だったはずが、新型コロナ感染拡大の影響で1年ものあいだ延期になったそうです。

神谷「公開が延期されるというのは初めてでしたから」

急きょ1週間前の延期決定だっただけに、出演者も相当面食らったようです。
その時点で他の作品はまだ延期が決まっていないタイミングだったとか。

冷や汗ものだったようですが、正直大英断だと思ったそうで「判断は結果的に正しかった」振り返る諏訪さん。

今回の作品は展開の仕方に驚きがあり、スタッフから見ても魅力的と話します。

諏訪「非常によくできているというか。スタイリッシュな感じもあって」

つかみどころのないキャラクター、赤井秀一に焦点が当たっているのも見どころのひとつだそう。
 

知られざる曲折も

ミステリーのみならず、ファミリーやラブコメのテイストも盛り込まれている『名探偵コナン』。放映開始から携わってきた諏訪さんは、シリーズの魅力を「世界観の大きさ・深さがある」と語ります。

順風満帆かと思いきや、『探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』(2006年)の頃に興行収入がやや落ちてきていたそうです。
観ていたこどもたちが大きくなり、作品から離れていった時期だったのでは、と諏訪さんは分析します。

そこで、”カムバック”と銘打ったキャンペーンを仕掛けます。
こどもの頃に『コナン』をみていた人にまた劇場に戻ってきてほしい、という狙いが当たったのか、その後、予想を超えて大人の客層が離れなくなったそうです。

神谷「親が一緒に楽しみにして。50を過ぎても楽しんでいるという現実が」
日髙「まさに私がそうですけど」

日髙は初めて『コナン』を観たときに、これは大人が観ても面白い作品だと思ったのだそう。
昔のファンが帰ってきたことに加え、今も新たなファンが入り続けていると諏訪さん。
前年の記録を更新し続け、好循環のようです。

神谷「毎年毎年の積み重ねというのは、ボクがみていて驚異的です。この伸び方は」

メインキャストの毛利小五郎役として、かつて声をあてていた神谷も同調。
V字回復期のスタッフの悩みぶりを知る神谷は「脚本の吟味の仕方がすごい」と話します。

何をやったらお客さんが喜んでくれるのか、とスタッフが毎回毎回アイディアを練っているそうです。
 

未だに謎に包まれている『コナン』

制作過程では、各キャラクターが何をやってよく、何をやってはだめなのか、原作者の青山剛昌さんに逐一確認をとるそうです。

「その企画会議に自分も参加してみたい」と日髙。

神谷「いちどじっくり青山さんとお話するといいよね」

『コナン』の筋を熱心に追いかけている日髙。
複雑なプロットや設定にはかなり混乱させられたと言います。

日髙「年を経るごとに(ストーリーの謎が)一枚一枚剥がされていく感じ」

核心についてスタッフに問いかけても「誰一人真実を知らない」との返事が帰ってきたとか。

神谷「『コナン』のような作品は言えないことが多くて。ヒントを与えちゃうから、プロモーションは難しい」

公開前の舞台挨拶は出演者みな苦労する、と話す諏訪さん。
謎めいた展開が長年にわたり多くのファンを惹きつける魅力のようです。
(nachtm)
 
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2021年04月10日23時08分~抜粋

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