神谷明・日髙のり子 TALK!×3

日髙のり子、『となりのトトロ』のあの声を語る

食べる音、飲む音も声で全て表現しなければいけない声優の仕事。
特色ある声はどのように工夫して出しているのでしょうか?

日髙のり子が、自ら出演した『となりのトトロ』(宮崎駿監督)の場面を例に挙げながら、特殊な声や音の出し方について語りました。

11月21日放送の『神谷明・日髙のり子 TALK!×3』から。

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食事中の発声の仕方

「声優のお仕事について質問です。食事中の会話は実際に何か食べてアフレコしているんですか?それとも口をモゴモゴして動かしながらですか?また、演技では感情が入ってしまうと思いますが、感極まって泣いてしまったり、また泣きそうになったことはありますか?」(Aさん)

日髙「舌を丸めたりとかはしてましたね。自分が食べながら話す時はどうやってやっているのかな?(と考えて)」

『となりのトトロ』でサツキ役を演じた日髙。
朝ごはんを食べているシーンで発した「みっちゃん」というセリフはそのようにして出したそうです。
その技を知らなかった神谷は、”舌を頬につける”発声法を他の人から盗んだとか。

キスシーンの音にしても口先だとリアル感はなかなか出ないと神谷。
やはりひと工夫がいるそうで、日髙は手の甲をつかって出していると話します。
また、『未来少年コナン』などでおなじみのベテラン声優の小原乃梨子さんは、指の付け根を吸って音を出していたそうです。

日髙「口周りがとても不器用だと思って。安定感があるんですよね、何かに触った方が」

お茶をすする音などは未だに苦手だそうで、そういうシーンになるとマイク前で緊張してしまうそうです。

神谷「僕らは自分で声を出しているけど、千葉繁さんは実際に飲んでます。湯呑茶碗を手元に用意して」

日髙「本当はそうした方がうまくいくと思います」

演技中に涙があふれ出したシーン

日髙が恐竜のこどもの役柄を演じた時の話に。

ワイルドに食べるさまは、りんごをかじる音に近いと二人。

神谷「イメージできればいいんですよね」
日髙「イメージのために自分の身体をどう使うか、みたいな考え方で」

いびき音を出す神谷に「上手!」と思わず声を上げる日髙。

また、「感極まって泣いちゃったことは?」との神谷の問いに、日髙は同じく『となりのトトロ』のワンシーンを挙げます。
サツキのお母さんが病気になったシーンで涙がポロポロ止まらなくなったそうです。

神谷も、声を当てながらあるドラマを観ていたら涙が止まらなかったそう。
結局、感情のコントロールは最初は上手く行かないもので、キャリアを積んでいくと素直にできるようになるのだそう。
演技も技術もどんどん上手くなるので、(若い声優さんは)諦めないでやってほしいと語る神谷でした。
 

のんびり派?お出かけ派?

「お二人はのんびりする派ですか?お出かけする派ですか?
僕は何も予定がなければウチでダラダラしているタイプ。妻はとにかく出かけたい人なので、結婚後は休みのたびにどこかに出かけます。
先日は長野へ片道3時間かけてリンゴと蕎麦を食べて帰ってきました。妻のおかげでいろんなところに行けて楽しいです」(Bさん)

神谷「バランスが取れてますねー」
日髙「長野県までリンゴを買いに行くってすごいですね」

「長野に行くのも3時間かかる」と神谷。天気が良くないと出不精になるそうですが、どちらかとお出かけ派と答えます。
日髙はいろいろで、どちらともいえないようです。

コロナ禍で外出が控えられた春先も意外に楽しめたと神谷。
一方の日髙は自粛期間中は料理にこだわっていたものの、最近忙しくなってまた元に戻ってきたと話しました。
(nachtm)

セットリスト:
M1 マイケル・ジャクソン「BEN」
M2 日髙のり子 「声だけはあげる2020」
 
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2020年11月21日23時09分~抜粋

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