やるべきことがたくさんあったり、緊張する局面を迎えると逃げ出したくなること、ありませんか?
数々の作品に参加し、数多くの人と会ってきた百戦錬磨のベテラン声優ふたりには、そんな困難に向き合い、自分自身の弱さに打ち克つ方法があるのでしょうか?
5月2日放送の『神谷明・日髙のり子 TALK!×3』(CBCラジオ)から。
自分に打ち克つ方法
リスナーからの質問です。
「お二人はともに優しさと強さをもつ愛にあふれるキャラを演じていますが、自分自身の弱さに負けそうになったことはありますか?
私はいろいろなことから逃げ出したくなります。どのように打ち克つことができたのか教えて下さい」(Aさん)
日髙「逃げ出したくなる時、弱き心ってやつですよね。(私は)脆いと思う時があります」
神谷「両方見えます」
意外にも落ち込むことが多いという日髙。
そんな時は、とことん落ちるところまで落ちてみると力が湧いてくるタイプなのだとか。
まるで深めのプールに潜った時に沈む感じがそれに近いそう。
「もう浮上するしかない!」と自分を奮い立たせることが気分を持ち上げるコツなんだそうです。
一方、若い頃は100点を常に目指していたという神谷。
30代の頃、ふと「自分はいま何点持ってるんだろう?」と考えたそう。
そこで、もし50点ならば明日は51点取ろう、という感じで前向きになったのだとか。
頭ではわかっていても、そんな風にストイックに徹することはなかなか難しいものです。
緊張する時は自信のない時
神谷の話を聞いた日髙は、まるで"アスリート"みたいな考え方だと指摘します。
"反省はするけれど落ち込みはしない"という発想で、むしろ「どこが悪かったんだろう?」と前向きに捉えるのがアスリートのやり方だとか。
日髙の場合は、舞台前に逃げたくなるほど緊張するそう。
それでも緊張しすぎて開き直ってしまえば、案外落ち着くといいます。
「緊張する時は自信のない時」と神谷は鋭く指摘します。
役者の場合、内容を把握していなかったり、セリフを覚えていないことがそれにあたるとか。
最近は緊張しなくなった神谷ですが、その理由については「よくわからない」とのこと。
一方の日髙は以前、アスリートの方に「緊張はしません、いっぱい練習するだけだから」と聞いた覚えがあるそう。
日髙「練習をし尽くした人でないと言えない言葉」
現在『あさイチ』(NHK総合)で生ナレーションを担当している日高。
油断していると準備の合図に反応できず、VTRにうまく合わせられなくなり、落ち込むのだそう。
やはり全体像が頭に入っているからこそ、何が起きても怖くない心境になれるようです。
日髙「いつか"逃げない自分"になれる時が来ると思いますよ!」
お酒の好み
続いての質問です。
「大の酒好きですが夫の手術以来、休肝日を設けるようになりました。なので休日が待ち遠しいです。最近はラーメンの代わりに明太子ご飯をつまみにビールを飲みました。のんちゃんはお酒を飲みますか?」(Bさん)
「ラーメンを拒否したところで、ご飯はどうかな?」とツッコむお二人。いずれにしても炭水化物です。
「日本酒が好き」と言う日髙ですが、料理に合わせてビールやワイン、紹興酒が飲みたくなることもあるそうです。
何でもいける代わりに量が飲めないところは、神谷のお酒の趣向と似ているとのことですが、日本酒の飲み比べをしてもよく違いがわからないとか。
神谷「ボクなんて試飲で酔っぱらいますから」
利き酒の難しさを語る二人。
よくわからないので、専門店だと銘柄はおまかせにすると日髙。
神谷「そういう意味では本当の酒飲みじゃないかもしれない」
日髙「でも楽しいんですよね」
ほどほどに楽しんでいきましょう、と呼びかける日髙でした。
(nachtm)
セットリスト:
M1 太田裕美「木綿のハンカチーフ」
M2 sumika 「イコール」
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
この記事をで聴く
2020年05月02日23時03分~抜粋